クラフトルとフォルトナ
荒野の塔、リフライト。
三人は悩んでいました。
「頼みのリズはまだ目覚めずでここまできたのはいいけどよ」
「指導者と呼ばれていた男は殺されてしまっていた」
「ということはプラチナス国をああしたのは帝国じゃねえってことか」
「そういうことになるな」
ラッドは一人だんまりしていました。
ルールとライトはあれこれ議論をしています。
「じゃあ他の勢力って線はないのか?」
「いーやないね、あったらとっくに攻撃してきているか、俺達は同盟を組む話を持っていったりするぞ」
「他に国はないのか?」
「3つあって、1つは帝国が滅ぼしてしまった。2つのうち1つは帝国の植民地、もう1つは詳しいことは知らねえ」
「わからない?」
ラッドはそれを聞いてふと手を叩きます。
「ああっ」
「どうした!」
「そうだ、なんでそれを考えなかった!それだ、そいつらがいた!」
ルールが呆れたような素振りをします。
「はぁん?まさかクラフトルの仕業とかいうんじゃねーだろうな?」
「ああ、そのまさかだ!」
「クラフトル?」
ライトだけ置いていかれていました。
「クラフトルはクリエイターを邪神とし、抹殺せよという危ない連中さ」
「おいおいなんだそりゃ。あそこはクリエイターを神として崇める国だろ?」
二人が言っていることが真逆でした。
ライトはうーんと唸りながら二人をちらりと見ます。
「話を続けるぜ。クラフトルの二人の神はこの世界を破壊するためにリフライトの中央制御室への道を探しているという話を聞いたことがある」
「唐突だな……」
「指導者もこの話は知らない。シャドウからこの話を聞いたんだ」
「シャドウ?」
ルールは首を傾げます。
この話はまだルールにはしてなかったな、とライトは思いました。
説明すると彼女はあまり興味なさげな雰囲気です。
「そいつからどんな話を聞いたんだ?」
「クラフトルの神フォルトナがこの世界の破壊をはじめていると。今はハッピー・ラビットって名乗ってどっかにいるらしいとも言っていたな」
「「なんだって!」」
ハッピー・ラビット。
その名を聞いて二人は震えます。
「知っているのか?」
「知っているも何も、プラチナスの細工師だぞ」
「ラビの奴が……クラフトルの神?そういやあいつ機械に詳しかったな」
「……いやしかし、そんなことあるのか?」
ライトはそう言いましたが、心当たりがありました。
かつて彼女から頼まれ事、あれはそれに繋がっていたのではないか、と。
「それなら説明がつきやがるぜ」
体を震わせて怖い顔つきになります。
さすがにラッドはそれを見て言葉が出ません。
「プラチナス国へ戻ろう」
「罠だろうと関係ねえ!」
リフライトを起動させ、立ち上がろうとした瞬間――。
上から何かの影。
「レバーを引け!」
ラッドの叫び声に反応し、脇のレバーを一気に引きます。
真後ろへと一気にバーニアで下がります。
起動途中ということもあってかモニターにはところどころにダメージの表記が映し出されています。
そしてその目の前には見慣れた機体。
「ホ、ホワイトナイト……」




