抜け殻
プラチナス国の人々からは帝国と呼ばれた国、セクト。
その実態は誰にも知られていませんでした。
ルールは都市を見た時、言葉が出ないほど驚いていました。
「イメージと違うぞ」
「いやそんなこと言われてもなぁ」
驚くほど荒廃した大地。
中央には機械の塔が立っているだけでその周辺は草木すらない荒野。
「待ってくれ、様子がおかしい」
ラッドはモニターを拡大させ、あたりを見ます。
歓迎の様子もなく静かさだけがあります。
「どうしたんだ?」
「見張りが一機もいない」
あたりを見ますが誰もいません。
プラチナス城とは違い破壊されたような跡も見当たりません。
「……塔へ近付こう」
ライトは頷き、ゆっくりと塔へと向かいます。
入り口付近まで行きましたが誰かが出迎える様子はありません。
「おチビちゃんはここで待機だ。ライト、中へ行くぞ」
「ああ」
「気をつけていけよ!」
ライトとラッドは機体から降り、塔の中へと入ります。
中に入っても生物の気配はなく、静かなままです。
「指導者に会いにいく」
「指導者?」
「セクト国の王みたいな感じだ、塔の上だ」
二人は正面にあるエレベーターに乗り込み、最上階へと向かいます。
「何ていうか、今まで自然や魔法といったものに溢れていたがここは機械なんだな」
「まーな、昔はここはリフライトの中央制御室と繋がってたとも言われてるぐらいだしな」
「へえ」
「それにしても変だ。一体何があったというのか」
エレベーターは最上階へとたどり着き、扉が開きます。
そしてライト達の光景には無残にも刺突された何者かがそこにはいました。
「こ、こいつは一体……」
近付こうとした瞬間、死体と思われていた人がピクリと動きます。
「おい、大丈夫か!」
「ワシはまだ死にたくない……まだ死にたく……」
「何があったんだ!」
「裏切り……全て仕組まれていた……ワシは……」
「おい!」
体を揺すりますが反応がありません。
ライトはラッドの肩に手を起き、首を振ります。
「裏切りっていってたな」
「一体何がどうなってやがる……」




