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風魔21  作者: 大井 平和
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第8話 荒野の暴走族

今回の話はミッション2まであります

 才九郎達は一度CIAの特殊行動センター(SAC)に預けられることになり、小太郎達風魔忍軍は一度コロラド州のゴーストタウンに戻る。まだ根城として整理されておらず、帰って一息ついたら片付けようと思っていた。


【2001年6月28日PM18時03分】


 コロラド州のゴーストタウンに戻り、一息つく風魔忍軍だったが、連戦の疲れで皆帰ってから一歩も動けない。サリーとヘレンはシャワーを浴び、ビリーとテムジン、モーゼスは酒を飲み爆睡する。ダグラスはハンモックの上で眠りに付き、小太郎とロボは片付けをしていた。


【2001年6月29日AM8時12分】


 翌朝、テムジンが


「最近の俺ら働き過ぎじゃねーのか?まあ、飯には困んねーからいいがな。」


とぼやく。モーゼスが冷蔵庫からビールを取り出し、ロボから


「お前朝から酒かよ?」


とモーゼスに突っ込む。モーゼスは


「うるせーな。レッド・アイにすりゃいいだろ?」


とトマトジュースを取り出し、ビールの缶を開けた瞬間、缶の中からSRSCの指令が届く。


「おい!だからどっから声出してんだよ!」


モーゼスは驚き缶ビールを床に落としこぼしてしまい、突っ込む。


『プシュー・・・風魔忍軍に告ぐ!シカゴ付近のルート66で秘密結社ファントムにより封鎖された。彼らは麻薬輸送の疑いあり!ボスの名前はキース・ジャッカル。奴の首を取り、ファントムを壊滅させよ。』


モーゼスは


「その内誰かのケツの穴から声出してくんじゃねーのか?」


とジョークを飛ばすが、そのモーゼスのケツからSRSCの指令が届く。


『尚、シカゴ付近のルート66はファントムの起こした放火で閉鎖になっている。直ちに取りかかれ!』


「わあ!!!」


と尻を押さえるモーゼスと両手で顔を押さえ、赤面するサリーとヘレン


「汚いからあっち行っててよ!」


と嫌われるモーゼスだが


「俺の本意じゃねーよ!」


とモーゼスが慌てる。


だが、そんなことより突然ビリーが顔色を変える


「キース?!・・・」


ビリーはバイクに乗り単騎でルート66へ向かう。何やらいつもの余裕のあるプレイボーイなビリーとは様子が違う。小太郎が


「おい!ビリー!」


と呼び止めるが、既に走って行ってしまう。気になった小太郎がバイクに乗りビリーを追走する。


【2001年6月29日AM11時18分】


テキサス州アマリロ付近でビリーに追いついた小太郎が尋ねる。


「よお、どうした?血相変えて出て行きやがって。」


ビリーは


「うるせー!オメーにゃ関係ねーだろ!」


と聞かない。小太郎はバイクから飛び降りてビリーのバイクの後ろに乗る。ビリーが


「降りろ小太郎!これは俺一人の問題だ!首突っ込むんじゃねー!」


と凄い形相でバイクを走らせるビリー。だが、その前に横転したトラックが倒れており、ビリーのバイクと衝突してしまう。苦悶の表情を浮かべ倒れる2人。小太郎は


「ファントムと何か関係あんのか?」


と尋ねると、ビリーが長い沈黙の中小太郎に話す。


「・・・キースは、俺の親兄弟、ダチまで全滅させたヤローだ!」


ビリーや他の七忍将は皆、先代第20代目風魔小太郎に拾われた孤児である。ビリーも10歳の時に先代に引き取られ、忍びとなった。ビリーはそのキースに家族を殺された後、先代に拾われたらしい。そして、当面の仇であるキースが任務上敵として目の前に現れた。ビリーは過去とのケジメを付けに単騎向かったのだ。


 遅れてロボ達も追いつき、話を聞いた。ここでテムジンがビリーの胸ぐらを掴み殴る。


「だったら何で始めっから言わねーんだ?!」


ダグラスも続いて


「オメーの仇は俺らの仇よ。オメーがムカつく奴は俺らもムカつくんだ!」


ヘレンが冷たい表情でサーベルを抜き


「よーするにファントムを成敗すればいいって事でしょ。キースはあんたに殺らせて上げるわ。それでいいでしょ。」


モーゼスがビリーを立たせ、煙草を差し出す。


「ほら、吸えよ。そんな姿晒してっと女にモテねーぞ?」


とビリーにジッポライターの火を出すと、その炎が燃え上がり、驚いたビリーのみぞおちに食らわせ気絶させる。サリーが


「あんたってその技得意よね?前にロボの時もやって・・・」


ダグラスが


「止むを得ねーだろ。俺達は忍びだ。我を失った奴は任務に関わる。」


今回は小太郎がビリーを預かり、他の6人でルート66を北上する。


【2001年6月29日PM14時11分】


イリノイ州、アメリカン・ディスカバリー・トレイル(アメリカ発見の道)近郊で、バイクに乗ったまま民間人を銃で発砲している暴走族の一団を発見した七忍将。ロボが上空に羽根手裏剣を投げる。


「風魔鷹の目手裏剣。」


この手裏剣は、ロボ達七忍将のバイクや車両に映像を映し出すレーダーのような手裏剣である。ロボが彼らのバイクに張られている紋章に気付く


「・・・Phantom。どーやらあいつららしいな。」


ロボ達がバイクやジープ、バギーに乗ってファントム暴走族に追いつく。ロボがバイクで走るファントムの一団に煙幕を投げる。混乱し、バイクを止めるファントムの一団。テムジンが大声で


「オメーらが秘密結社ファントムのアホ共か?!」


と怒鳴る。中の1人が


「アホとはなんだ?アホと・・・


と言ってる間にヘレンが抜刀し、ファントムの一団が乗っていたバイクを全部斬り捨てる。


「風魔旋回斬!」


ファントムの一団が


「テメー!何しやが・・・


と話してる途中でテムジンが


「おい!キースってヤローはどいつだ?」


と相手の首に青竜刀を突きつけ、脅す。


「こ!ここにはいねー!」


と命乞いをするファントムの賊にテムジンが


「じゃあ何処だ?」


と尋ねるが、口を割らない。するとテムジンが


「だったらオメーに用はねー。」


と首を刎ねる。更にダグラスが、倒れたファントムの一団が乗っていたバイクから漏れたガソリンに火を放ち、道路を燃やす。そして


「この炎が燃え尽きる頃にお前ら全員死ぬことになる。その前にお前らの本隊は何処だ?今すぐすっぱり殺されんのと、この火炎でじわじわ殺されるのとどっちがいいんだ?」


とファントムの一団を追い込む。


「た、助けてくれー!」


と逃げる賊にサリーが


「ここから逃がしてあげるわ。」


と道を空けると、ファントムの一団がそこから逃げていく。


「風魔魔法忍法地獄洞窟。」


その道の先にあるのは暗い洞窟と見せかけた幻術。真下はハイウェイの端で、サリーが十字苦無を地面に刺しており、逃げたファントムの一団が串刺しになっていく


「風魔魔法忍法針地獄。」


残された賊が


「か!勘弁してくれ!言う!言うから!キースはシカゴだ!シカゴにいる!」


と居場所を話す。テムジンが


「どんなヤローだ?特徴を言え!」


と脅すと


「髭を蓄えたサングラスの・・・ひ、ひい!」


テムジンの青竜刀はゆっくりと賊の首に食い込んで絶命した。


【2001年6月29日PM14時52分】


この知らせが小太郎の乗り捨てたバイクに入電する。その頃ビリーが目を覚ました。小太郎は


「今の聞いただろ?雑魚は俺達に任せろよ。オメーはキースを殺れ。」


「ほら、乗れよ。キースんとこまで連れてってやるからよ。」


小太郎とビリーはルート66を北上し、小太郎のバイクでシカゴへ向かった。


【2001年6月29日PM15時38分】


シカゴ市街地に到着した七忍将。街は至って平和な平日の午後。だがここにファントムの根城がある。情報を集めるために、サリーがトランプを街中にばら撒く。


「風魔魔法忍法・レーダートランプ。」


サリーが投げたトランプは、さっきの戦いで「Phantom」の紋章に反応するようになっている。サリーが持っているジョーカーの札に引き寄せられていく。サリーが


「シカゴから離れた所で発見されたわ。ここから逃げたみたいよ。」


と報告すると


「南に逃げてったわ。向こうから小太郎達が来るから挟み撃ちってわけね。」


と七忍将はサリーの持っているジョーカーの札が引き寄せる方向へ向かう。


そして小太郎とビリーもシカゴへ向かっている。決戦は夜になるだろうと風魔忍軍は銃を持つ暴走族を追っていった。




SRSCはシリアスな話にギャグを入れています

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