↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
風魔21  作者: 大井 平和
5/24

第5話 白頭巾党の罠

七忍将のリーダー、ロボが活躍します

【2001年5月31日PM17時09分】


 バイクに乗って単騎で向かったヘレンが辿り着いたのはもう夕暮れ時だった。そこには白頭巾の一団がキンバリーを十字架に磔にし、周囲に火を燃やして神の生け贄にしようとしていた。ヘレンがバイクでウィリー走行で突っ込み、火を瞬く間に消した。だが、白頭巾達がキンバリーに槍を立ててヘレンは動けない。そこに小太郎、ビリー、テムジン、サリーが追いついた。磔にされているキンバリーと動けないヘレンを確認する。白頭巾の一人が


「よお、ねーちゃん。その重たい鎧脱いで裸になれ。」


と要求する。するとヘレンが西洋甲冑を脱ぎ出す。それを見て風魔忍軍達は


(あーあ。あいつら終わったな。ヘレンはあれ脱いだら俺達が束になっても勝てねーってのによ。)


と呆れながら、キンバリーをどう救助するか迷っていた。ヘレンとキンバリーの周りには白頭巾の一団がざっと300人。キンバリーの背後は深い渓谷。後ろから救助するのは無理である。ヘレンが西洋甲冑を脱ぎ、下着姿になる。白頭巾達がヘレンの下着姿をじろじろ見ながら


「おお!こうやって見るとナイスバディのいい女じゃねーか!お嬢ちゃん。今夜は俺らと遊ぼ・・・


ヘレンは咄嗟に


「お嬢様!目を瞑って!」


と言ってる間にヘレンが目の前の白頭巾達をサーベルで細切れにしていく。


「風魔剣法・百人一閃!」


と叫び、下着の丸腰のまま白頭巾達を残酷なまでに斬り刻んでいく。真っ白で綺麗な肌と下着が白頭巾の鮮血であっという間に染まっていく。小太郎達が


(あーあ。もう止まんねーわ・・・でも槍突きつけられてるキンバリーをどうやって助けりゃいいんだ?)


と思っていると、空に向かって銃声が鳴る。


「おい!元気のいいねーちゃん!その辺にしねーとこの娘やっちゃうぞ?」


とキンバリーのこめかみに銃を突きつけた。動きが止まるヘレン。白頭巾が


「全部脱げよねーちゃん!殺す前にお前の中にアレぶち込んでやるよ!」


と白頭巾達が嘲笑し、ヘレンが


(こいつら!)


と思いながら睨み付けたその時だった。上空から鳥のような何かが飛んでくる。その正体は遅れてきたロボだった。ムササビの術で滑空しながら、必殺の多彩な羽根手裏剣を白頭巾の喉元に突き刺していく。


「風魔隼手裏剣!」


と目にも止まらない速さの羽根手裏剣


「風魔百舌鳥手裏剣!」


と次は上空から突き刺す羽根手裏剣


「風魔孔雀手裏剣!」


次は白頭巾の背中をまるごと開く威力の手裏剣


「風魔白鳥手裏剣!」


氷のように冷たい羽根手裏剣


「風魔鴎手裏剣!」


喉笛から血飛沫が出る手裏剣


「風魔紅鶴手裏剣!」


白頭巾の背骨ごと折る手裏剣


「風魔梟手裏剣!」


白頭巾の首を後方へ捻じ曲げる手裏剣


「風魔禿鷹手裏剣!」


白頭巾の脳みそを輪切りにする手裏剣


同じ先住民を殺された怒りに燃えるロボの多彩な必殺羽根手裏剣のオンパレード。これらの手裏剣はロボが科学忍者として発明した手裏剣で、これはほんの一部であり、「翼忍」の称号の如く、鳥の数ほどの種類がある。そしてその隙にダグラスがキンバリーの拘束を解く。ダグラスはキンバリーをジープに乗せた後


「俺は一旦シマロン郡に行ってキンバリーを預けてからモーゼスと合流して戻ってくる!後はオメーらで大丈夫だろ。」


と言って去って行ったのも束の間、風魔忍軍の攻撃が本格的に始まる。特にロボとヘレンはバーサーカーと化していた。ビリー、テムジン、サリーも参戦したが、小太郎は


(風の気配がする。これはもしや・・・?)


と1人参戦せずぼけーっとしていた。


【2001年5月31日PM19時59分】


ここにいる白頭巾達はほとんど殺めたが、更に新たな白頭巾の部隊500名程がこのブラック・メサに加勢にやって来た。疲れ知らずの風魔忍軍。シマロン郡にCIAが到着したのでモーゼスとダグラスも参戦する。ダグラスが


「おい、ヘレン。お前戦いっぱなしだろ?後は俺らに任せて休んでろ。」


と気にかけるが、ヘレンが


「あたしの胸に触った時点でこいつらお終いなのよ!地獄見せてやるわ!」


と聞かない。ロボも


「俺が真の恐怖を教えてやる!先住民の同胞の仇を思い知れ!」


とこちらも聞かない。そんな中、小太郎はぼーっと静観している。


(そろそろアレくるな・・・)


と何かを待っているようだ。


【2001年5月31日PM20時52分】


そうこうしている内に1時間が経過した。まだ200人程いる白頭巾達だったが、小太郎が


(来た!)


と突然立ち上がる。小太郎が日本語で大声で怒鳴る。


「お前ら!地面に貼り付いて動くな!」


このオクラホマ州・パン・ハンドルに人が寄りつかない理由。それは、この瞬間の小太郎の技に起因する。小太郎がテムジンに


「テムジン!雲出してくれ!」


と頼む。テムジンが


「風魔忍法・入道觔斗雲!」


と棘棍棒型のメイスを天にかざし、振り回す。すると上空にブラック・メサ全体を覆い尽くす広い暗雲が立ちこめる。そして小太郎が名刀・大蛇丸を鞘に刺したまま、ある「物」を呼び寄せた。小太郎が叫ぶ。


「風魔忍法秘奥義・雷迅竜巻地獄!」


小太郎が呼び寄せた「物」は雷と竜巻だった。このパン・ハンドルというエリアはまさに天然のトルネードと頻繁に落雷が落ちる「魔の領域」だったのである。


風魔忍軍は全員キンバリーが磔にされていた渓谷に磔台の柱に自在縄を巻き付け、身を隠し、残された白頭巾達は、小太郎が発した日本語が理解出来ず落雷と竜巻に飲まれた。更にロボが竜巻に向かって投げた火炎手裏剣が竜巻に乗り移り


「風魔火炎竜巻地獄!」


といくつもの竜巻に火炎を宿らせ、白頭巾達は火炎竜巻に焼かれ、逃げる間もなく次々と死んでいった。タイムリミットまで僅か8分の出来事だった。


【2001年5月31日PM21時00分】ミッション完了


パン・ハンドルの至る所に白頭巾達の屍が埋め尽くされるように転がっている。シマロン郡からこのブラック・メサに至るまで述べ1000人程の白頭巾を被った怪しい者達が血まみれになって倒れている。サリーがその中の1人の素顔を覗こうとするも、ロボが


「止めとけ。そんな奴らの本性なんぞ見たくもねーわ!」


と制止し、ヘレンも


「こんな外道、屍でも顔も見たくないわ!」


と2人共怒っていた。


【2001年6月1日AM7時31分】


小太郎と風魔七忍将はキンバリーを引き取りにシマロン郡へ戻った。生き残った先住民族達に涙ながらに礼を言われたが、モーゼスが


「あの・・・何の事でしょうか?」


ととぼける。だが明らかに風魔忍軍の戦いを見ていた彼らに一同突っ返す。


「あれはあなた方の周りにいるこの国の神が助けてくださったのでしょう。」


とロボが村人達に諭す。そして


「またあなた方がピンチになったときに必ず現れますよ。」


と先住民族達に伝えた。そんな中、下着姿のヘレンに村の女性達が


「あたし達の為にそんなお姿になられて・・・」


と涙を流されるが、ヘレンは


「あっ・・・いや、失礼。ごめんなさい。こんな格好・・・」


と今更ながら恥ずかしがる。するとキンバリーが


「彼女達から貰った布と糸で編んでみました。着ていただけないかしら?」


とヘレンにドレスを渡す。先程まで西洋甲冑を着たバーサーカーの女が可憐な貴婦人に様変わりした。一同


「おお!何て美しい!」


「おねーちゃん綺麗!」


「儂の嫁になってくれぬか?」


と女性や子供、老人達が見とれてしまうくらいのヘレン。普段ドレス等ファッションに疎いヘレンは


「お嬢様。恥ずかしいのですが・・・」


と脱いでしまい、先住民の女性に服を貰い着替えてしまう。サリーが


「もったいないわねえ。貰わないならあたしがもらうわよ。」


とドレスを手に取るとダグラスが


「お前はまず、お子ちゃまみてーな体格から卒業してからにしろよ!」


とからかわれた。


 帰りの道中でキンバリーが小太郎に


「小太郎さん、皆さん。またあなた方に助けて頂きまして本当に有り難うございます。それに才九郎ちゃん、あたしを守るためにあんなに酷い目に遭って・・・」


と涙を流す。小太郎は


「あいつは大丈夫。もっと強くなりますよ。いや、強くならなけりゃいけないんだ。男としても、いろんな意味でも・・・」


小太郎も確かに悟ったようだ。才九郎がこの先待ち受ける誰にも負けないような強い男にならなければいけないという運命を。


こうしてアジトを破壊された風魔忍軍の一同は、新たなアジトを探す旅に出た。


一方その頃、白頭巾の残党の他にもいくつもの刺客達が風魔忍軍に襲いかかる事になる。





ロボが投げる羽根手裏剣は今後も増えていきます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。