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風魔21  作者: 大井 平和
23/24

第23話 幻夜城

風魔忍軍VS八犬士のバトルが続きます

【2001年8月30日PM17時09分】


 3人目を倒してから1時間程経った。サリーが


「ムササビの術で飛んで行った方が早いんじゃない?」


と提案するが、ダグラスが


「相手は銃持ってんだぞ。下から狙われたらこないだのダリエン地峡みてーに長くなんぞ。」


と登り続ける事を選択。サリーは


「えー!疲れたよお!」


と文句を言いながら座り込むと、その場にクッションのようなふかふかの物体がサリーの尻に当たる。


「うわっ!ちょっと何よ?」


と驚くサリーに、そのクッションが喋り出す。


「僕は孝の星・プードルの信乃。ほおら、お嬢さん。僕の胸の中へおいで。」


サリーは


「はあ・・・また?!こないだのオジさんといいキモいのばっかり!」


サリーを赤子のように抱きかかえる信乃が


「ほおら、眠くなってきただろう?一緒におねんねしよ・・・


と語りかけてる間にサリーが抱っこされたまま鎖鎌を信乃の口の中に突っ込む。


「もお!うんざり!あんた黙ってて!こないだからこんなんばっかり!」


と不満を漏らすサリー。小太郎が


「わ、わかったよ。お前だけ箒に乗って先に行っていいから・・・」


と嗜めると、サリーは箒に乗って


「風魔魔法忍法・飛行箒!もお知らない!」


と怒って先に行ってしまった。ロボが


「いいのかよ?」


と尋ねるが、ダグラスが


「年頃の女の子だぞ。こないだの事もあったしちょっとくらい許してやれよ。」


と話し、ここから7人で山を登り続ける。


【2001年8月30日PM18時17分】


 シャスタ山の中腹を過ぎた風魔忍軍。ここで、先に頂上付近まで箒に乗って進んでいたサリーから伝令が入る。


「山頂に日本の城のような建物が浮かんできた。」


と雪隠を投げられた。


「こんなとこにそんな建物あったのか?」


と小太郎が不思議がるが、その間に5人目の刺客が現れる。


 日が沈み始めてきた。そんな時、木の上からソニックブームが飛んでくる。一斉に風呂敷を出し、隠れ身の術で凌ぐ7人。どこからか


「俺は礼の星・ハスキーの大角。俺の南総鎌鼬に刻まれ死ぬがいい!」


とソニックブームを連射し、森の木々を切り刻んでいく。木が倒れ続け、辺りは廃材置き場の様になっていく。隠れていたダグラスが風呂敷をめくり


「風魔忍法!山彦の術!」


と大声を出し、ソニックブームを無効化すると、大角が降りてきた。ダグラスが1枚の手裏剣を二本指で挟みながら大角に


「貴様ごときこの手裏剣1枚で十分。」


と言い放つと、大角が


「はあ?何言ってんだ?そんなもん俺の南総鎌鼬に敵うと思ってんのか?」


ダグラスは紳士的な為、話してる間に攻撃を仕掛けない。そして


「風魔秘奥義・無差別鋸手裏剣!」


と必殺の鋸手裏剣をビュン!と真上に投げてしまう。


「何処投げてんだテメー!」


と大角が襲いかかると、ダグラスが


「風魔秘奥義・無差別鋸手裏剣・垂直落下切断。」


と大角の頭上から鋸手裏剣が全身を真っ二つに斬り裂く。無機質に電動鋸の金属音を響かせながら、大角の身体は縦に開いて倒れた。


「あともう少しか・・・」


とダグラスが呟き、更に進む。


【2001年8月30日PM19時38分】


 ようやく山頂が見えてきたが。その先に遠くうっすらと日本の城のような物が霧に隠れて現れる。更に城まで辿り着く間に谷のような大きな堀があり、それを超えようとする風魔忍軍だったが、その前に6人目の刺客が現れる。


「俺はこの堀の番人、忠の星・ダッグスフンドの道節。ここから先へは行かせない。」


この先には1本の橋があり、その橋の前に立ちはだかる門番の道節が、風魔忍軍に無数の火球を放つ。この火球を目がけてロボが


「風魔火食手裏剣!」


と火消しの羽根手裏剣を刺していく。火球がただの石ころに変わると、ロボが羽根手裏剣で砕いていく。そして道節が次の技を繰り出す


「なかなかやるな。ならこれはどうだ?南総奥義・開閉橋の術!」


と橋を縦横無尽に割っていき、風魔忍軍達を困惑させようとするが


「おい、他の方回るぞ。」


と皆ぞろぞろと橋のない方へ歩いて行く。道節が


「おい!貴様等!この橋を渡らないと城へ入れないのだぞ!」


と言ってはいるが


「ここからなら飛び移れそーだな。」


と風魔忍軍達は話しており、全く相手にしてない。それでも道節は


「俺の話を聞いているのか?この橋を渡らないと入城出来な・・・


と続けて言うと、ロボが


「聞こえてるよ。短足ヤロー。オメーに構ってる暇はねー。風魔忍法・身体硬直の術。」


と道節に金縛りの術をかけるが、固まる身体を他所に首を轆轤首のように伸ばし、口の中から火球を吐き出す


「南総奥義・火炎爆吐!貴様等!紅蓮の灰になれ!」


と長く伸びた首と口から吐き出す炎で攻撃する。するとロボが


「おー、丁度いいじゃねーか短足ヤロー。風魔麻酔羽根手裏剣!」


と今度は長く伸びた首に羽根手裏剣を投げつけ硬直させる。そして、


「風魔人身橋梁。お前のおかげで城に渡れるよ。良かったじゃねーか。短足ヤロー。ダッグスフンドになれて何よりだな。」


と嘲笑しながら道節の足を払って蹴り飛ばし、長く伸びた首と硬直した身体を人橋にして風魔忍軍は堀を渡る。


「お!重いー!落ちるー!」


と叫ぶ道節だが、最後に渡ったヘレンが


「ちょっと!あんた!レディに対して失礼ね!」


と道節を堀の下へ突き落とすと、次の刺客が石垣にしがみついて待っていた。


「あたしの名は智の星・レトリバーの毛野。さっき言ったのはあなた?」


今度の相手は女であった。ヘレンは


「そーだけど。それよりあんた何処に貼り付いてんの?レディとしてはしたないわよ?」


と注意すると、毛野の頭髪がみるみる伸びていき、ヘレンの身体に向かって頭髪が針のように飛び出す。


「南総奥義・如来髪針!女の髪は武器なのよ!」


と薄ら笑いを発すると、風魔忍軍達は相手にせず、高速移動でさっさと場内へ入っていった。


「・・・あの子、そんなにハゲになりたいのかしら?」


と毛野を去り際に小馬鹿にするヘレンに毛野の頭髪が頭髪が再び襲いかかる。


「南総奥義・如来髪錐!これなら交わせ・・・


と笑っている毛野のドリル状の頭髪がヘレンに襲いかかるが


「風魔剣法・突身点!」


とパイクの先端を毛野のドリル状に変化した頭髪の先端に当て、動きを止めるが、底から更に毛野の頭髪がほどかれ絡みつく。


「南総奥義・如来髪張!」


とヘレンのパイクに髪を巻き付ける毛野。だがヘレンは無表情で


「あんたキモいのよ?風魔蛇の目傘!」


とパイクを傘に開き、毛野の髪を強引に引き裂く。


「・・・あんたストーカーでしょ。しつこくまとわりついてる女は嫌われるわよ?」


と注意するヘレンに


「うるさい!御館様には一ミリも近づけさせはしな・・・


とキレている毛野の服の中に小銭を放り込む。


「風魔銭爆弾!」


とコイン状の爆弾を毛野の懐に


「ほら、お小遣いあげるから地獄に落ちなよ。」


と言い放つが


「い!いらないわよ!」


と慌てて銭爆弾を堀に落とす。


「あーあ。お金は大事に閉まっとかないと・・・それなら。風魔刃鋼線!ほら、あんた糸と戯れてるのが好きそーだからこっちにするわ。」


と刃で出来た糸を毛野の身体に巻き付けると、断末魔をあげて五体が微塵切りになり堀へ落下していった。


 ここでサリーが箒に乗って合流。今の戦闘を眺めていたサリーが


「・・・あんた一番残酷だわ。」


と言われ、風魔忍軍一同首を縦に振る。


「うるさいわね!あたしはあんた達みたいなネチネチいたぶる戦いが嫌いなのよ!」


と逆ギレし、城内へ向かう。


【2001年8月30日PM20時15分】


 門には「幻夜城」という表札が立ててあった。小太郎が


「夜になると現れる幻の城という訳か・・・」


と話していると、最後の1人が襲いかかる。


「俺の名は義の星・ドーベルマンの荘助。この先に御館様がおられる。だがここで全滅するのはお前らだ!」


と名乗りを上げるが、小太郎が前に出て


「ヘレンの言う通り、すぐ終わらせるから下がってろ。」


と風魔忍軍に告げる。日本刀を振りかざし小太郎に襲いかかる荘助だが


「風魔21分身!」


と必殺の分身の術で荘助を十字苦無で切り刻んでいく。七色に発光する小太郎の分身が荘助に襲いかかる。


「お、御館様には・・・」


と最後に話そうとしているが、小太郎がフィンガースナップを決めるとパタンと倒れ絶命した。小太郎が


「オメーら時間かかりすぎなんだよ。5秒で仕留めろ。」


と捨て台詞を吐いて天守閣へ向かう。


今回の相手は組手や護身術を取り入れてます

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