第20話 邪琉教団の雲
サリーの魔法忍法が炸裂します
【2001年8月14日PM14時14分】
セント・クロイ島に降りてもう7時間になるが、一向に気配がない。島全体を探した小太郎達6人だったが、大分時間が経ち、島民を全員北部のセント・トーマス島へ避難させたロボとビリーが合流。再び全員で島全体を捜索していた。すると、突然雷雲が立ちこめ、風魔忍軍に向かって雷が落ちてくる。
「こいつ、狙ってやがる!」
と察知した風魔忍軍だったが、すかさず針のような鋭い土砂降りが襲い、竜巻に挟まれる。サリーが涼しい表情で
「梵!」
と叫ぶと、雷雲が消えていったが、あちこちに雲が残っている。サリーは
「・・・見つからない筈だわ。どーやら敵は雲の上みたいね!」
と十字苦無を投げると、雲の上の至る所から声が発せられる。
「・・・よくぞ見破ったな。小娘。我らは邪琉教団。だが、貴様らの攻撃はここまで届くまい・・・」
と囁く。だが、モーゼスが溜め息をつきながら
「風魔錨分銅!」
と錨を空に向かってブンブン振り回す。
「伊達にこいつのお守りやってんじゃねーんだよ。足んねーなら・・・」
「風魔鎖鉄球!」
と錨と一緒に棘鉄球を雲に投げつけ分散させていく。更にロボが
「風魔忍法・日遁の術!」
「風魔忍法奥義・日輪快晴!」
と一瞬にして雲一つ無い晴天にする。すると、邪琉教団の僧侶達が一斉に降りてきた。
「雲海の祓恩等我らに比べればただの小物。邪琉教団の真の力を見せてやる!」
と言った僧侶を見てサリーが大爆笑している。
「キャハハハハ!誰かと思ったらあんた、マリオンじゃない!」
小太郎が
「知ってる奴か?」
と尋ねると、サリーが
「あたしが昔いた魔法の森に住んでた落ちこぼれの魔法使いよ!あんたこんなとこで何してるの?」
と嘲笑うと、後ろから別の人物が現れる。
「このマリオンとてただの修行僧。我は魔帝焚鬼恩!」
サリーは
「見ない顔ね。あんたが邪琉教団のリーダー?」
焚鬼恩は
「如何にも。魔法使いは貴様等だけではない。我はその長である。」
と名乗る。すると、小太郎が
「今日はオメーが仕切れって言ったからな。雑魚は任せとけ。オメーの風魔魔法忍法が最強だって事、こいつらに教えてやれ!」
と声をかける。サリーは
「そんなの別にいいけど・・・よーするにこいつを倒せば島民が解放されるって事よね。今日は本気出しちゃうわよ。ダグラス!終わったらサファイアの指輪買ってよね!」
と頼む。ダグラスは
「全員倒したらな!こけんじゃねーぞ!」
と約束する。サリーは鎖鎌を取り出し戦闘モードに入る。そのサリーを取り囲むように12人の僧侶が念仏を唱えながら襲いかかる。
「我は邪琉教団・雲牛の突法!」
「同じく雲馬の荒法!」
「邪琉魔法・円輪嵐舞の術!」
と2人が分身の術を使い5人ずつに分身し、サリーに攻撃を仕掛けるが
「停!」
とサリーが一喝すると、2人の分身が戻り動きが止まる。その隙に
「風魔二節鎖鎌!」
と圧倒的なヌンチャク裁きで2人を倒す。
「・・・ほんとにあんたら魔法使いなの?ウチの大将は21分身出来るって言うのに・・・あたしまだ魔法使ってないわよ?」
と呆れている。だが焚鬼恩は
「こやつらもまだ小物。次の者、行けい!」
と前に出た巨漢の男。
「我は邪琉教団・雲羊の夢生珉。」
「邪琉魔法・冥府永眠の術。ほおら、だんだん眠くなってきただろう?お兄さんがベットへ運んであげ・・・
と言ってる間に鎖鎌で脳天を切り裂く。
「どこがお兄さんよ?きったないオジさんね!」
と溜め息をつくサリー。そして
「ちょっと!あたしまだ魔法出してないんだけど!面倒だからまとめてかかってきなさいよ!」
と怒っている。それでも焚鬼恩は
「そやつもまだまだ小物。次、雲猪の武濾布!行けい!」
と指示したのだが
「そいつってこれか?」
とダグラスが倒した模様。サリーが
「ちょっと!サファイアの指輪は?」
と文句を言うサリーにダグラスが
「しょーがねーだろ?こいつからかかって来たんだからよ。まだ生きてるから止め刺せ。それでチャラでいいからよ。」
とサリーを諭し、鎖鎌で首を刎ねる。その間にサリーが両手足を鎖で大の字に縛られる。
「我は邪琉教団・雲鼠の辣斗!」
「同じく雲兎の脱斗!」
「同じく雲猿の紋奇!」
辣斗と脱斗に四肢を拘束され、身動きが取れなくなったサリーに紋奇の長い腕が伸びる。
「邪琉魔法・伸腕自在の術!」
紋奇の伸びた手がサリーの胸部を引き裂く。
「・・・よくもやったわねー!」
サリーが完全にキレてしまい、遂に魔法忍法が炸裂する。
「風魔魔法忍法・三日月大切断!」
と叫ぶと、沈もうとしていた半月が空からこぼれ落ち、辣斗と脱斗が持っていた鎖を切断。一瞬にして脱出したサリーはそのまま半月をブーメランに変える。
「風魔魔法忍法・三日月飛去来器!」
と三日月型のブーメランで辣斗と脱斗を縦に真っ二つにし、紋奇の伸びた片腕も切断する。
「くそっ!それならこれで・・・」
と今度は蹴りを入れようと片脚を伸ばすが
「風魔魔法忍法・三日月飛去来器!無限刃還!」
と瞬く間に片脚を微塵切りにしていく。そして
「風魔魔法忍法・大噴火の術!」
と紋奇の足下を火口に変え、落とす。サリーは
「あと何人よ?まとめてかかって来いって言ってるでしょ!」
とかなりキレている。周りで他の僧侶と戦っている風魔忍軍達に
「おい、マジでまとめてかかった方がいいぞ。そのお嬢ちゃんは俺らと違って感情的だからな。」
と忠告するも、焚鬼恩は
「まだまだ小物。次の者、行けい!」
「我は邪琉教団・雲狗の宋牙!」
「同じく雲蛇の蜷局!」
サリーは
「全く小物小物って・・・あんたの手下小物ばっかりじゃない!」
と焚鬼恩に文句を言うサリー。
「邪琉魔法・神風犬笛の術!」
「邪琉魔法・回転錐の術!」
と左右からソニックブームとドリルの攻撃が襲いかかるが
「反!」
と一喝したサリーの声と共に跳ね返される2人。
「風魔魔法忍法・軟化脱力!」
「風魔忍法・空蝉の術!」
と衣服を残しその場から消えるサリー。
「風魔魔法忍法・軟化触手の術!」
と先程の紋奇を上回るような伸びた手で2人を鷲掴みにし、鎖鎌で首を刎ねていく。
【2001年8月14日PM18時32分】
焚鬼恩は
「・・・ふふふ、はははははは!どうやら貴様もここまでだな!それでは我ら邪琉教団最強の2人が相手をしてしんぜよう!出でい!」
「邪琉教団・雲龍の劇凜!」
「同じく雲虎の萬狸音!」
サリーは
「え?今何て?萬狸音?って?・・・あんたが最強だったのね。どーりで皆小物なわけだわ・・・」
と呆れている。「雲虎の萬狸音」とは最初にサリーに笑われていたマリオンが虎の仮面をしているだけであった。それを見た風魔忍軍達は
「ギャハハハハ!最強ってタイガーマスクかよ!日本のプロレスラーパクってんじゃねーぞ!」
「向こうの方が遥かに強いだろ!」
「ついでに上裸になれよ!赤いズボン履いてよ!」
と一同大爆笑。だが、
「貴様等!俺を忘れるな!」
と雲龍の劇凜がキレると
「何だその名前は!中国か香港にある栄養ドリンクの名前か?は、腹いてー!」
と大爆笑する風魔忍軍達。普段無表情なヘレンでさえ両手を口に当てクスクス笑ってしまっている。
「ちょっとあんた達。下ネタ止めてよ。」
とヘレンが笑っていると
「お前ら!いい加減にしろ!邪琉魔法・憤怒炎鱗の術!」
とサリーと風魔忍軍全員に鱗形の火球を撒き散らすも
「砕!」
とサリーが叫ぶと全て砕け散り
「風魔魔法忍法・シャボン水晶!」
と巨大なシャボン玉に劇凜を閉じ込め、フィンガースナップを決めると、劇凜が泡に変わり、悲鳴を上げる間もなく消滅していった。
「ほら、タイガーマスク!最後に残ったわね!あんたのみたいな奴のこと、あたしの師匠が諺で言ってたわよ?虎の威を狩る狐ってね。その言葉通りにしてあげるわ!」
と魔法の絨毯を取り出すと
「風魔魔法忍法・屏風猛虎の術!」
と本物の虎を出し、マリオンを追い回す。
「ほら、あんたも魔法使いなんでしょ?何とかしてみなさいよ!」
と煽る。マリオンは、更に巨大なライオンを出し、
「邪琉魔法・獅子奮迅の術!」
と幻術合戦に挑むが、サリーのそれを上回る魔法忍法が炸裂。
「風魔魔法忍法・三日月九尾の狐!」
と9匹に分身した尾に鎖鎌を付けた狐がライオンの中で暴れ回り、消滅させる。
「た、助けてー!焚鬼恩様!」
と命乞いをするマリオンを蹴っ飛ばし
「この役立たず共が!」
とマリオンに術をかける。
「破羅抹侘蓮藝卿翫爾催謀薩怨魏潘伽観咜・・・・・」
と呪文を唱えるとマリオンが爆発する。小太郎が
「やっぱ最初の遠隔爆破はテメーの仕業か!」
と言い放つと
「如何にも。頼りない小物達は全員成仏した。だがここからは本当の魔法というモノを見せてやる!」
と遂に焚鬼恩が前に出る。
サリーの相手となった魔法使いは干支モデルです




