第14話 孤島の監獄
ミッション2中編です
【2001年6月30日PM14時12分】
一方洞窟内へ潜入したダグラスとヘレンは、呻き声が聞こえる方向へ進んでいく。すると、奥の方で声が大きくなっていたのを確認したダグラスとヘレンはその先で牢獄を発見した。ほとんど手錠を嵌められ、動ける体力の無い者達が、海水が足下にある光のない牢獄で死にかけていたのを発見する。そこには、既に骸骨となって果てていた死体も沢山あり、その死体を食べようとしている水棲生物を何とか食べて飢えを凌いでいたようだった。ヘレンが
「今助けます。奥に下がって。」
とサーベルを抜き
「風魔剣法・断鉄斬!」
と格子を1発で切り刻んでいく。そしてダグラスがガトリング砲を取り出し、洞窟に穴を空けようとするが、閉じ込められていた者達が
「そっちはだめだ!別の人達が閉じ込められている!」
とダグラスを止める。その言葉で躊躇ったダグラスが
「上は大丈夫なのか?」
と尋ねると
「多分・・・」
と返答する。ダグラスが檻の中へ入り、プラスチック爆弾を洞窟の天井にペタペタ貼り付け、
「みんな、こっち側へ来い。」
とプラスチック爆弾をセットし爆破させる。天井から光が差すと、そこには救助の為南側にいたロボが顔を出す。
「よお。海岸の人達はサリーが守っている。みんな歩けるか?」
まだ島に到着して日の浅い者達は歩けるが、長年閉じ込められてた者達は歩けない。失明した者もいる。するとロボが自在縄を取り出し、
「ヘレン、ダグラス。そこにいる人達に巻き付けてくれ。」
と頼む。そして
「風魔忍法・飛行凧。」
と凧に引っ張られ南側に待つサリーの元へ空から芋づる式に次々と運ばれていく。
離れたところで見ていたサリー。船内での戦闘が終わり島へ戻ろうとするテムジンが飛行凧を確認し、閉じ込められていた者達を救助するために動く。ダグラスがロボに
「この洞窟にはまだ閉じ込められている人達がいるそうだ。今の爆発で上から確認出来るか?」
と尋ねるが、ロボが
「ここからはこの人数だけだ。俺達が救助した中で一緒に連れてきたのがいるから彼を預ける。俺は飛行凧で避難誘導するからここにいるよ。」
と洞窟内の探索を託す。若者は
「この洞窟には様々なトラップがあって、隠し扉もいっぱいあるんです。さっきあんたが銃で撃とうとした壁の向こう側にも・・・」
ダグラスが
「大体何人くらい閉じ込められているんだ?」
と尋ねると若者は
「詳しくは解らない。ここと同じで死んだ人達も大勢いるから・・・」
とわからないようだ。ここには時計もカレンダーもない。ヘレンが
「とにかくしらみつぶしに当たってみるしかなさそうね。」
とさっき破壊し損ねた壁に向かって
「風魔剣法・大切断!」
とサーベルでぶった斬る。中から同じように人が閉じ込められていた。ヘレンは
「銃はだめみたいね。刃物なら大丈夫かも。」
とダグラスがチェーンソーを取り出し
「ならこれでいくか。」
「風魔剣法・伐採斬!」
と片っ端から洞窟の壁を2人で切り刻んでいく。次々と牢屋が露わになっていく中、警報ブザーが鳴る。ブザーと共に地鳴りを上げて崩れていく洞窟だったが、ロボ、ダグラス、ヘレンの3人が
「風魔忍法・金縛りの術!」
と一斉に崩れていく洞窟の落石を止めて
「今のうちに逃げろ!」
と避難させていく。ダグラスが
「埒あかねーな。なら。風魔剣法・大回転鋸!」
と洞窟内の全ての天井を斬り裂いた。チェーンソーのやかましい音が洞窟内に響き渡る。完全にてっぺんを斬り裂いたダグラスがロボに
「これなら見えるか?」
と確認すると、
「・・・ああ、見える。それにしても凄い数だなあ。」
と言いながら、飛行凧で避難民を上から引き上げる。だが若者に
「この洞窟の地下にもいるんだ!大丈夫かなあ。」
と言われ、ヘレンが
「ここはあたし達に任せてあなたも逃げなさい。地下の入り口だけ教えてよ。」
と尋ねるが
「・・・あっちの方だけど、今の落石で下敷きになったと思うよ。」
と話す。ダグラスが
「心配すんな。何とかすっからよ。」
と若者を励ます。
【2001年6月30日PM15時36分】
ここでテムジンが船内での戦闘を終えダグラス達と合流する。ロボが船内の状況を聞き、ここに来た海賊達がBCSと繋がっており、ドラッグやその他金品を積んでいることを報告する。すると、1匹の蛸が牢屋の足下の水辺に浮かんできて、その口からSRSCからようやく指令が届く。
『風魔忍軍に告ぐ!この島に連れられてきた人々を救助し、海賊達を殲滅せよ!尚、船内の積み荷はCIAに引き渡せ!直に応援の船が来る!それまで持ちこたえよ!』
と指令を送った蛸の口から、テムジンの顔面に墨を吐く。それを見て捕らわれていた人々が笑う
「ったく相変わらずだな!SRSCはよ!・・・でもあんたら笑う元気があってよかったじゃねーか。とにかく南へ行けば俺らの仲間が守ってくれる。早く行けよ。あと、今の蛸が言ったことは他言無用な。」
と話し、ロボに避難誘導を託す。テムジンはそのままダグラスとヘレンに随行し、洞窟の地下通路を探す。忍具開発のテムジンが加わったことにより、探索がスムーズになった。ダウジング用の棒を取り出し落石した地面に当て
「風魔磁力杖。これで場所は大体わかる。それと開発中の・・・」
テムジンが取り出したのは
「風魔爆発物探知機。これに反応する場所は壊すな。爆弾が作動する。」
しばらくはテムジンの磁力杖の反応を伺う
【2001年6月30日PM16時15分】
ダグラスが空を見て
「そろそろ夕方になるな・・・急がねーと日が暮れる・・・」
と磁力杖でようやく地下通路の場所を発見したテムジン。爆発物探知機は反応していない。ここでヘレンがパイクを取り出す
「風魔剣法・回転槍!」
と地下通路の扉を回転ドリルのようにこじ開ける。中へ侵入するテムジン、ダグラス、ヘレン。外で待機するロボは飛行凧で南側にいるサリーが描いた魔法陣の元へ捕らわれていた人々を誘導する。地下通路を進むと門番は存在せず、牢屋がいくつも存在し、中の人々はうなだれて座っている。彼らは皆、長時間光を浴びていなかった為衰弱し、失明していた。更に動けずにいた為歩くこともままならず、3人の存在に恐怖を覚え震えていた。
「風魔剣法・三刃の太刀!」
とそれぞれ青竜刀、チェーンソー、サーベルで一斉に格子を破壊した3人だったが、何も見えず発狂する人々にヘレンが1人1人抱き締める。
「大丈夫。もう怖くないわよ・・・」
ヘレンの母性本能が彼らを安心させると、地下の天井がドン!と下がっていく。トラップはこの吊り天井にあった。ダグラスは
「ヘレン、そのままやっててくれ。俺とテムジンで何とかする。」
と吊り天井を両手で支えると
「風魔秘奥義・木っ端微塵!」
と吊り天井を覇気で破壊し、粉々になった破片をテムジンがメイスで人のいない所へ叩き落とす。しばらく静寂が続く中、全員の無事を確認した3人は天を見上げると夕日が差していた。テムジンが外にいるロボに
「こっちだ!もう終わったぞ!夜になる前に避難させよーぜ!」
と促す。先に避難していた人々は、サリーが釣った魚介類や野鳥を食べ、久しぶりにまともな食事にありついていた。その頃沖でビリーから信号弾を受け、テムジンが乗ってきたボートで貨物船に移動しようとしていた。ようやく自由になれた避難民達がパニックになりボートを奪い合おうとするが、サリーが
「風魔魔法忍法・一時整列!あたしが決める順番に乗ってね。目が見えない人も歩けない人もいるんだから。」
と落ち着かせた。
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