第10話 沈黙の地下街
この話はシカゴ編のミッション23部作前編です。
【2001年6月30日AM0時01分】ミッション2
マンホール内の状況を知るために、先ずダグラスが中に煙幕を投げる。どうやら人気はないが、殺気がある。モーゼスが
「壊すか?」
と鎖鉄球を叩き付けようとするが、ダグラスが
「少しだけ広げろ。明日になったら街中にバレるぞ。」
と忠告し、2人分のみ穴を破壊し、地上に残るロボとビリーに修繕してもらおうと鎖鉄球で穴を広げていく。テムジンが
「最後の確認だ。」
と言って
「風魔忍法・電撃の術。」
と穴の中に電流を浴びせる。一瞬の隙に静まりかえった中に6人が侵入していく。
中の地下水路に降りる6人。しばらく歩いて行くと、向こう側からアリゲーターの群れが襲いかかってくる。再びテムジンが薙刀を水路に下ろし
「風魔忍法・水伝電撃!」
と水路にいたアリゲーターを全部黒焦げにしていく。すると今度はそのアリゲーターの死体を突き破り、更に壁からも無数の槍が飛び出してくる。小太郎達は目にも止まらぬ速さで交わしていく。
「やっぱここ何かあんぞ。」
とモーゼスが呟く。すると今度は天井にぶら下がっていた蝙蝠が一斉に襲いかかる。ヘレンが
「風魔忍法・金縛りの術!」
と蝙蝠達の動きを止める。そしてサリーがその内の1匹を捕まえ
「風魔魔法忍法・催眠誘導。」
と蝙蝠に道案内をさせる。だが、途中で蝙蝠が爆破された。そこでテムジンが
「今の電波・・・右だ。右の壁から伝わってきた。」
と感知する。稲妻の属性を持つテムジンならではの感で右の壁伝いに歩いて行く。すると今度は天井から矢の雨が降ってくる。全員
「風魔忍具・蛇の目傘。」
で傘を高速回転させ弾き返していく。小太郎が
「全部向かっている方向からだ。間違いなく向こう側に何かある。」
と進軍していく。
やがて分かれ道になった地下水路だが、迷わず右の水路を進んで行く。左側からは殺気も何もない。危ない方向だからこそ何かがあると進んで行った。
【2001年6月30日AM3時12分】
しばらく何のトラップもないまま進んで行く6人。ここでモーゼスが気付く。
「おい。ここの壁怪しいぞ。」
と壁を小突く。すると壁が回転し、何処かの建物の通路になっていた。床には派手な落書きが残されており、人がいたかのようだった。そんな中転がってくる空き缶から、煙幕と催涙ガスが通路中に撒かれる。小太郎達6人は気配を消し、各自風呂敷を広げ
「風魔忍法・隠れ身の術。」
とそれぞれ壁、床、天井、柱に隠れる。すると、黒いスーツを着て拳銃を持っている者6人が現れ、それぞれ仕留めていく。小太郎だけが倒さず
「おい。オメーらのボスんとこ連れてけ。」
と首筋に十字苦無を当て脅すが、舌を噛みちぎられ死んでいった。ダグラスが
「こいつ大麻の匂いするぞ。この匂いを辿っていけば・・・」
と先へ進むと階段がある。6人はこの階段を上りながら、テムジンは地上のロボとビリーにメールで連絡する。ここは最初に入ったマンホールからおよそ22km先の高層ビルの地下20階であった。地上のロボとビリーはバイクでその高層ビルに移動する。そして6人はその高層ビルの非常階段らしい所から上がっていくが、途中で途切れていた。更に階段の下は断崖絶壁。何かの動物の鳴き声が聞こえてくる。
「匂いはまだ上から漂っている。」
と6人は自在縄を天井に投げ、次々と乗り越えていった。
「このまま一気に地上まで行かねーか?」
とモーゼスが言ったその時、1人の男が上からガトリング砲を放った。
「何者だ!」
と叫ぶ小太郎。暗闇の室内に人影が立っていた。その男が
「第一の間・暗闇地獄の番人へようこそ。」
と暗闇のどこからか発してくる。ここで
「風魔七忍将・武忍のテムジン!オメーの相手は俺がしてやんよ。」
と名乗りを上げる。他にも100人程の構成員がいたが、
「雑魚共は俺らがやってやるよ。」
と小太郎が話すが、ダグラスが
「オメーはウチの大将だろが。4人でやるよ。」
と小太郎を休ませる戦法を取る。拳銃やライフルなどの銃火器や、様々な武器を持っている構成員達が笑いながら
「舐めやがって!たった4人で俺らを相手するだと・・・
と話してる内にヘレンが抜刀。続いてモーゼスとサリーも続く。僅か3分で全員倒した4人。残るは暗闇の間の番人唯1人。テムジンが
「名前を聞いておこーか?」
と尋ねた隙に、服の袖から毒蛇を出し、牽制する番人。
「俺の名は暗黒のチャクラム。そこで醜態を晒している間抜け共と一緒にすんな。お前ら全員髑髏に変えてやる。」
と再び暗闇の中へ姿と殺気を消し、いなくなる。だが、この部屋の中にいることは確かなようで、あちこちから微かな足音が響く。すると突然テムジンの足下から手が飛び出す。まるで鞭に様に襲いかかるチャクラムの長い腕がテムジンを攻撃する。
「ヨガ使いか。」
と察する一同。テムジンは2つの刀をジョイントし、薙刀にすると、腰を落とし
「来い!その無駄に長い腕ちょん切ってやるよ。」
と構える。チャクラムもカタール(短剣)を持ち
「我がクリシュナの秘技を見せてやる。」
と3つの壺がテムジンの目の前に倒れてくる。
「クリシュナ秘技三色錦蛇!赤、青、黄。好きな色を選ぶがいい。」
(・・・サリーのパクりか?)
と3つの壺を薙刀で同時に割ろうとすると、壺が勝手に立っていく。
「ならこちらで選ぼう。先ずは赤の壺!」
と赤い壺をザグナル(つるはし)で叩くと、蛇が出てきて火炎を吐く。
「次は青の壺!」
続いて青い壺をザグナルで叩くと、蛇の口から毒液が吐かれる。
「最後に黄の壺!」
更に黄色の壺をザグナルで小突き、蛇の口から砂塵が撒かれる。テムジンは
(・・・はあ、こんな手品師まがいの馬鹿に付き合ってられん!)
「おい!めんどくせーから3匹一辺に来い!オメーもまとめて片付けてやっからよ。」
と特に驚くことなく挑発する。するとチャクラムが
「ほんとにいいのだな?ならば死ね・・・
と話してる間に薙刀に3匹の蛇を一瞬で絡ませ
「風魔忍法・体内放電!」
と3匹の蛇を黒焦げにした後、ジョイントした薙刀を2つの刀に一瞬で戻し
「風魔剣法・微塵剣!」
とザグナルを細切れにし、更にチャクラムの身体に
「風魔剣法・雷電斬!」
と稲妻状に2閃振り下ろす。
「ば、馬鹿な・・・」
とチャクラムは身体を縦に3つに斬り裂かれ、絶命した。そこで小太郎が
「おい、何で一撃で殺したんだよ?情報聞き出せねーだろ?」
とテムジンに突っ込むが
「オメーらがこいつらから聞いたんじゃねーのかよ?」
と不満を漏らす。ダグラスが
「こいつが番人って事は、こいつを雇ってる奴がいるって事だろ?こんな構成員なんてボスの顔も知らねーだろ。こんだけデケー城持ってんだからな。」
と推測する。モーゼスが
「まあ、いいじゃねーか。上に行きゃわかんだろ。こいつ第一の間とか抜かしてたからな。あと何人か番人倒せばいいんだろ?」
となだめる。
【2001年6月30日AM4時22分】
一方地上に残っていたロボとビリーは、テムジンが通信した場所に辿り着く。そこには
「フランクリン・センター」
と表記されている。未だに苛立ちを隠せないビリー。ビリーがジッポライターで煙草に火を付けると、思いっきり激しく燃えた炎の中からSRSCの指令が届く
《ボオッ》
『風魔忍軍に告ぐ!このビル内には我がCIAの情報をサイバー攻撃で謀取している輩が存在する。直ちに抹殺し、情報を取り返せ!』
ロボが
「もうすぐ夜明けだからな。7時にはこの街も平穏になるだろう。あと3時間くらいで何とかしねーと、このシカゴの街が大混乱するぞ。急ぐぞ!」
とビリーに話す。
【2001年6月30日AM4時24分】
再び階段を駆け上がろうとするビル内の6人だったが、ついさっき届いたSRSCの指令をロボが携帯電話で知らされた事により
「中から行ったら埒あかねーんじゃねーか?」
と考え出す。すると小太郎が
「俺が戦わねーなら外から上に登るよ。オメーらは中の番人何とかしてくれ。恐らくこのビルは誰かの支配下だろう。外に音漏れねーよーにやってくれよ。」
と託す。こうして小太郎とロボはそれぞれ外から上へ、ビリーは中へ侵入した後合流、他の5人は中から番人を倒すと全員動き出した。
各階に強敵がいる設定を考えていましたが、高層ビル内の為、他の戦闘要員も加えました




