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ダンジョン穴掘り――ストレス発散のためにスコップを手にダンジョンでひたすら穴を掘ってたら奈落に落ちた――  作者: カンチェラーラ


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紹介

「二人とも肉体強化フィジカルブーストはできるようになったみたいだね」


 渚と楓ちゃんに魔力についてのレクチャーをした僕は、その後二人とも肉体強化フィジカルブーストをできるようになるまで待つのも面倒だったので、二人のそばで穴掘りを開始した。

 僕がマイスコップで穴を掘り続けていると、最初に肉体強化フィジカルブーストを使えるようになったのは楓ちゃんだ。

 全身に魔力を巡らせ、力が上がっている。

 ただ、その状態でも楓ちゃんが急に力持ちになったわけではない。

 たぶん、女の子で小学校四年生だし、もともと小柄な渚の妹ということもあって、楓ちゃん自身の体つきが小さい。

 きっと二人ともパワータイプにはなれないだろう。


 そんな楓ちゃんから遅れてだが、渚も肉体強化フィジカルブーストを使えるようになった。

 渚はそのことを気にしているみたいだったけど、僕は気にする必要ないよと伝えておく。

 だって、僕はそれにもっと時間がかかったのだから。

 僕の時と比べれば渚のほうが覚えるのは早いと言えるのだから、全然問題ない。


「じゃあ、次はさらにステップアップしてみようか」


「え? 肉体強化フィジカルブーストができるようになれば穴掘りも楽にできるんじゃなかったの、佑馬君?」


「うん。そう言ったし、実際今の渚がスコップで穴を掘れば最初の時よりもはるかに穴掘りが楽にできるようになっていると思う。だけど、ステップアップに挑戦してみてほしい。というか、多分だけど、今の二人の肉体強化フィジカルブーストは、まだ未完成なんだ」


「どういうこと?」


「体に感じ取った魔力を肉体全体にみなぎらせると力が上がる。だけど、その状態だと体の外に魔力が漏れ出ちゃってるみたいなんだよ。本当は、皮膚のすぐ外――薄皮一枚分くらいの位置で、外に漏れないようにキープする必要があるんだ」


「へぇ、そうなんだ。でも、そんなこと、できるかな? 楓はともかく僕はようやく全身にあたたかいポカポカした魔力を行き渡らせることができるようになったばかりだから不安だよ」


「実を言うと、僕もそれは完璧にはできていないんだよね。だから、スーちゃんの助けを借りて魔力が漏れ出ることを防いでいるんだよ。ちなみに、その状態になれば集中力がめちゃくちゃ上がるから、僕は超集中ゾーンって呼んでるんだ」


超集中ゾーン? っていうか、スーちゃんって誰のこと? もしかして、魔力とかの使い方を佑馬君に教えてくれた探索者シーカーの知り合いがいるとか?」


「あ、そうだった。まだ二人には紹介していなかったよね。僕の相棒のスーちゃん。よろしく」


 スーちゃんは、普段は僕の左肩にちょこんと乗っていることが多い。

 だが、家族や学校の皆に見られてもあれなので、人前では服の中に隠れてもらうようにお願いしていた。

 スーちゃんは賢いから僕の言うとおり、渚や楓ちゃんの前でも服の中でじっとしてくれていた。

 あまりにも動かなかったので、今まで二人にはスーちゃんの姿を一度も見せていなかったことを完全に忘れていた。


 この二人になら見せてもいいだろう。

 なにせ、スーちゃんと僕が相棒になったきっかけは、楓ちゃんにあるんだし。

 楓ちゃんが泥遊びをしていてスライムを生み出した話を聞いたからこそ、僕はスーちゃんと出会った。

 僕の手のひらの上にスーちゃんに出てきてもらい、泥団子と泥遊びの結果、偶然出会ったスライムと僕が仲良くなったときの話を二人にして、改めてスーちゃんのことを紹介し始めた。

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