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ダンジョン穴掘り――ストレス発散のためにスコップを手にダンジョンでひたすら穴を掘ってたら奈落に落ちた――  作者: カンチェラーラ


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勉強への影響

 平日の早朝、学校の制服のままダンジョンで穴掘りをした。

 当然ながら、掘った土を土嚢袋に詰めて手押し車に乗せてギルド建物まで運んだせいで、制服はしっかり汚れている。

 ズボンのすそどころか、上着の前後にも砂がとんでついている。

 パンパンと叩けば、砂がパッと舞うくらいだ。

 ある程度はそれで汚れを落とせているが、さらにスーちゃんに服の汚れを食べてもらい、ついでに汗も除去してもらい、きれいになった。


 というわけで、服装は学校に行くのに問題ないレベルになったのだが、このままだと、学校に持っていきづらいのがスコップだ。

 ダンジョンで使った手押し車や土嚢袋はギルド建物で借りたものなので、返却すればいいだけだが、スコップだけは借りたものではなく自分でお金を払って買ったマイスコップだ。

 これを家に持ち帰るには時間のロスだし、かといって学校にまで持っていくのもはばかられる。

 というわけで、ギルド建物にあったロッカーを使わせてもらうことにした。

 どうやら、ここには有料で荷物を預かるサービスもしているらしい。

 探索者シーカーの中にはダンジョン内に持ち込む荷物をここで預けておく人もいるらしく、高価なものもあるので結構しっかりした保管庫のようなロッカーがある。

 ある程度の数は預かるように準備されているらしく、スコップもそこで預けて保管してもらえるようだ。

 ダンジョンの土を売って得た金額でも、小さなロッカーなら問題なく借りられそうだ。

 なので、お願いして預けておき、心置きなく通学する。


 万が一にも学校へと遅刻はしないように少し早めにダンジョンを出たので、割と早い時間に登校することになった。

 教室に入り、自分の席に着き、鞄から教科書やノートを出して机の上に広げる。

 最近は毎日家でも勉強しているが、念のために今日やるであろう授業内容の予習をここでもするべく、教科書をパラパラとめくりながら読み込む。


 今も僕の服の中にはスーちゃんがいて、体に引っ付いている。

 いつもみたいに肩の上にいたら、さすがにクラスメイトに見つかってそれはなんだと聞かれそうなので、見えないところに隠れてもらった。

 スーちゃんは基本的にはボールのような球体をしているのだけれど、ある程度形を変えられるようで、今はお腹当たりで平たくなって張り付いている。

 その状態で、いつものように僕の魔力を食べているため、今の僕は超集中ゾーンの状態だ。


 早めの時間帯に登校したとはいえ、朝練をしているクラブもあり、グラウンドでは運動部の声が聞こえる。

 廊下を歩く生徒の足音や、教室に入ってくるクラスメイトの会話、ガサゴソとした物音まで聞こえる。

 集中力が高まっているおかげで、いつもよりもいろんな音を認識できる。

 が、それでも集中は途切れず、教科書にしっかりと意識を向けられる。

 普通なら気が散るはずの音が、今はただの情報として流れていく。

 この、超集中ゾーンは感覚の鋭敏化や疲労の回復だけじゃなくて、勉強やテストのときにも力を発揮してくれる。


 テストのときにスーちゃんと一緒にいるのは不正行為にはならないよね?

 少なくともカンニングにはならないだろうけれど、スーちゃんのあるなしで点数が大きく変わりそうだ。

 まだしばらく先の定期考査について、そんな心配をひそかに抱きつつ、僕はその日一日、超集中ゾーンを維持したまま学校生活を過ごすことにした。

お読みいただきありがとうございます。

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