第十五章:強欲の侵入者と、書き換えられる欲望
プロンプト
部長のLVup
プレハブダンジョンに潜り込み
特殊個体強欲スライムのドロップ強欲を獲得魅了と強欲が融合
洗脳に
自分の欲望(妄想)を指定した人物に侵食させる
部長の欲望が強いと抵抗無く欲望通りに塗り変わる
第十五章:強欲の侵入者と、書き換えられる欲望
プレハブへの潜入
サトシと光宗さんが職場で「ミノケン弁当」を楽しんでいた頃、部長は有給届を偽造し、サトシの自宅へと車を走らせていた。
「佐藤の野郎……あの若返り、あの肉。間違いなく、あそこに『源泉』がある」
サトシの「運540」が、なぜこの侵入を許したのか。それは、運気が「毒を出し切る」ために敢えて招き寄せた運命の合流点だった。
部長は無施錠のプレハブ(サトシが光宗さんのために開放していた)へ足を踏み入れる。
「……これか! 窓の向こうが洞窟だ!」
その時、地下一階から這い出してきたのは、通常の青いスライムではない。濁った黄金色と漆黒が混ざり合った、歪な形の個体だった。
個体:強欲スライム(特殊変異種)
LV:30
ドロップ:強欲の魔石
特殊ドロップ:スキル宝珠【強欲】
「ギギギィッ!」
襲いかかるスライム。部長はパニックに陥り、手近にあったサトシのスペアのバールを振り回した。
偶然にも、それがスライムの核を砕く。
『通知:個体・部長が特殊個体を撃破。スキル【強欲】を獲得しました』
『既存スキル【魅了】と融合。ユニークスキル【洗脳】へ進化します』
「……ひっ、ひひひ! なんだ、この力は……!」
部長の脳内に、他者の欲望を自分の妄想で塗り替えるイメージが流れ込む。
対象が抱く「こうなりたい」という願いを、部長の「こうしてほしい」というドロドロとした欲望に書き換える最悪の精神干渉。
「これがあれば、光宗君も、佐藤の財産も、このダンジョンも……すべて私の思い通りだ!」
職場の異変
午後二時。職場に戻った部長の様子は、明らかに異常だった。
目が充血し、体からは腐った果実のような甘ったるい死臭が漂っている。
「佐藤君、光宗君。ちょっと部長室に来てくれないか? 大事な話があるんだ」
部長の言葉と共に、フロア全体に目に見えない「黒い霧」が広がっていく。
【洗脳】の波動だ。
光宗さんの肩が、ビクリと震えた。
「サトシさん……何ですか、これ。鑑定が……真っ黒です。部長のステータスが、読めません!」
「(……チッ、プレハブに入られたか!)」
サトシは咄嗟に光宗さんの手を引き、背後に隠した。
部長の欲望――「女子社員は全員私を崇拝し、佐藤は私の奴隷として肉を運んでくる」という醜悪な妄想が、物理的な圧力となって押し寄せてくる。
「さあ、私の理想の世界を作ろうじゃないか。まずは、佐藤君。君の持っている『すべて』を私に譲ると、心から願いなさい」
部長の瞳が、どろりとした紫色に発光した。
普通の人間なら、この瞬間に自我が崩壊し、部長の望む「理想の奴隷」へと書き換えられていただろう。
だが、サトシには【銀の加護】を分け与えた光宗さんと、そして自身には「運540」と「魔眼」がある。
「部長……。あんた、よりによって俺のプレハブを汚したな?」
サトシの足元から、黄金色のオーラが立ち昇る。
三高のデブ中年だった頃の影はどこにもない。そこには、愛する居場所と相棒を守るために立ち上がった、「食らう者」の怒りがあった。
現在のステータス
名前:サトシ(44→見た目33)
LV:35
体力:347
力:2694(腕輪込み)
運:540(※現在、運命の強制修正中)
フェロモン:130
【敵対者:部長】
LV:31(強欲スライム撃破で急上昇)
スキル:【洗脳】
状態:精神汚染(強欲による自壊の兆候)




