進の行方
国会では、旋律の事が話題になって、失踪している進の代わりに、セレムが理由を話したら、大臣達は、皆心配して、
「王の進様が倒れたのか?!」と言う話になり、N病院に報道陣たちが集まったが、トムの助手の薫が、
「今は面会謝絶になってます。どうか皆さん。お引き取り下さい。私もよく理由がわからないんですよ。。。何病棟の何処に居るのか?大きい病棟ですので、何処に進様が居るのか分かりませんが、院長の話に依ると、3ヶ月は入院だそうですが良く分かりません。病状が治り次第に、退院時を、発表したいと思います。だから皆さん。今はお引き取り下さい。病名は拒食症と精神病です。鬱です。」
と言って薫は、記者達を追っ払うと、
「何処に居るんだろう?トム先生は!?」
と言って又携帯にかけたが。「電源がかかっていないためお繋ぎ出来ません。電波の無い所か電源が入ってません」
の繰り返しだった。。今度は進の携帯に電話をかけて見たがそれも同じだった。薫は深い不安になった思いで、携帯を見つめると、今度は、ありとあらゆるN病院内を探したが、重要な部屋は鍵がかかって中に入る事が出来なかった為に、合鍵を回してみると、合鍵が、ドアに入らなかった。既にトムは誰も来ないように、ドアの鍵を変えていた。カードをかざして指紋で入るようにしてしまっていた……。薫は仕方なく、諦めて家に帰る事にした。
一方、トムが愛して愛撫をしてる進は薬のせいでぐっすり眠っていた。トムは進の貴重品を取り上げると。
「携帯、PCタブレット、時計型携帯。。。。没取します。退院時にお返ししますが。その時は答えは絶対にYESと言わせてみせます。。。進様。愛しています。あなたの経歴と地位と、名誉の他に、あなたの素直な心が好きなんです……。何故解ってくれないんですか??(´□`。)」
そう言って病院の衣服を着せてあげると、点滴をしてあげた。
「疲れてるくせに何故頑張ろうとするのですか??休養も必要ですよ。。。」
とトムは言って。進の腕には点滴の中に栄養剤も含んでやった。。。
セレムはN病院の待合室で彷徨いていたが、何処の病室か分からないから、しょうがないので、N病院から出る事に決めたらそこへ、ジミーが泣きながら進のユライザーで現れて。
「セレムさん!!進様のパスワードは分かりますか?翼さんは金星の何処の国に行ったんでしょうか?教えて下さい!!」
セレムは、
「進様の内ポケットに、翼さんの連絡番号を書いた紙が入ってますが、進様のパスワードはお教えする事は出来ないです。それは進様しか分からないからです。教える義務もありませんよ」
するとジミーは、こう言った。
「進様は何処に居るんですか?!」
しかしセレムは
「今私も探していますよ……がN病院の何処に居るのか。分からないんですよ。。。残念ながら……。」
「もしかして兄貴の居る病院ですか??」
「そうですが……進様の病気は、拒食症と精神病だそうですが……。。良く分かりませんよ。急に倒れてしまったもんでね。。。」
セレムは後は言葉を濁した。
「私にも分かりませんよ。。。」
と悲しく笑った……。




