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トムの計画

進は、男のパジャマを着せられて、点滴している間夢を見た。不思議な夢だった。が内容は覚えていなかった。それほど疲労がたまっていた。3日間眠り続けた。3日目にうっすら意識を取り戻したが、又眠ってしまった。そして楽譜の夢を見た。いくつもの音符が不揃いに並んだユライザーの旋律を進が治してる夢だった。ユライザーは夢の中で、早く来て下さい。私達ユライザーが同期出来ませんから……。と訴えてる夢だった。ハッとなって、進は目を開けた。

「ユライザー。何処?ユライザー。!!」

汗びっしょりになって起きたが、ユライザーは病院には何処にも無かった。そう進の部屋の病室にはなくて、単なるベットで寝ていた。ユライザーではなかった。

「やっと起きましたか……。」

にっこり笑ってトムが点滴を変えて言った。

「無理をしては又倒れますよ。。。」

「お前は、トム。何故此処に……。」

「覚えてないんですか?お城であなたは倒れたんですよ。。。無理をするからです」

続けて貴重品を見せて

「これは没収しますからね。ゆっくり休んで下さい。栄養剤を入れてますから、点滴を抜くと死にますよ。だってご飯食べないんでしょうに…。だから栄養剤を入れてありますので、引き抜くとお分かりですね。。。」

「返せ!!せめてセレムに連絡を…!!」

「駄目です。今は無理です。体力が戻ったら一緒に私もお城に連れて行かないと言うのなら、返しませんよ。」

トムはにんまり笑うと、どうですか?連れて来ますか?YESですか?NOですか?」

答えを待たずにトムは、

「話し合えば分かるんですよ。何故、心を開かないんですか?!」

「お前は、、、、騙したのか!?」

と進が言うと

「いいえ騙してませんよ。頑張り過ぎなんですよ。あなたは…単なる病気なんですよ。病気が治れば。又笑えますよ。」

点滴を引き抜こうとしたが左手に点滴をしてたので、右手で引き抜こうとしたら右手がベットに縛られていた。

「これはどういう事なんだよ!!説明しろ!!」

「しませんよ。病気だって何回言ってるんですかね。。。分からないのはあなたですよ。」

「じゃどうやって食べるんだよ。。。。!!」

「食べられるんですか?!」

トムは拷問のように言って攻めた。

「それはスープだけとかならば……何とかな…?」

「スープです」

進の机の上にスープを置いたが、進は目をつぶって嫌がった為に、トムは

「ほらご覧なさい。病気で食べられないんですよ。今はね。だから栄養剤なんですよ。YESですか?それとも、NO?」

「……YES.」

しかし点滴を外さないで、トムは

「ゆっくり休養して下さい。毎日。様子を見に来ますから。殺しませんから。。。。大丈夫ですよ。」

トムは続けて、

「点滴が終わった頃又来ますから……。」

そう言ってトムは帰って行った進の貴重品を持って。がしかし、衣服には翼の連絡場所が書いてあるメモを、持ってる事に気づきその時まじまじと紙を見たら、金星の此処に電話番号っと書いてあったから、

「待ってトム。待って!!これをジェルに渡して欲しい。。。。」

と言ってセレムが教えてくれた連絡の紙を渡そうと、大声で言った。

トムはしげしげとメモを見ると。

「こんなの要りませんよ。ジェルは大学に行かなくては私が困るんです。これも預かります。」

「それからこれも大臣達に言って欲しい……。旋律は書けるが、時間が必要だと。俺が此処を出なければ書けないと…。お前の勝ちだ。トム。俺はしょうがない国王だ……今は何も出来ない。食事すら出来ぬ国王だ。」

「そうですか?それからまだ言い足りない事はありますか?今だったら愚痴も聞きますよ。」

「お前が嫌いだ。トム。お前が……。」

「NOなんですね。分かりましたが。出られませんよ。どうしますか?体力を戻しますか?それとも、反抗し続けますか……。答えは絶対にYESですよ。出れないんだから。病院から出れないんだからね……。」

点滴が垂れ続けていた。進の肉体に。それだけが命綱だった。


*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆゜・:,。゜・:,。★゜・:,。゜・:,。☆*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆*☆*


その頃、セレムは城で行ったり来たりの繰り返しだった為に、彷徨いて、何も出来なかった。

「どうしようユライザーの旋律。。。。そう言えばメモは2つ逢ったんだよ。電話とメール。翼のメール。これにうってみて旋律書けないか聞いてみるしかないか……。ユライザーの事知ってるだろうか……確か特別な旋律の為に、進様しか分からないと聞いた事がある。進様の論文に由来してるとか。。。。論文。誰か持ってる人は居ないのか。そうだシンクロ大学に言って聞いてみよう。。。」

セレムはそう言うとシンクロ大学に教授に会おうと思ったが教授は既に昔の事なのでなくなっていた。(困ったな。。。)

ジェルがその様子を知って、こう言った

「翼のメール番号と取引してやるよ!!この話乗った」

「えっ!!進様の論文持ってるのか?ジミー……。」

「持ってるよ。家にあるよ。取って来るよ。」

そう言って出て行ってしまったがその論文は既にトムが手に入れていた、為に家には何処にも無かった。。。

「あれ何所行ったかな…。」

いろんな所を探したが見つからない為に。

「まさか兄さんが持ってるとは。」

そう言ってトムの携帯に電話をかけた。

「兄さん進様の論文何処にあるの??」

「今はかけて来るなよ。ジェル。仕事で忙しいから…。」

「兄さん勉強するから、進様の論文返してよ!!コピーして取った奴。あるでしょう?」

「かえったらゆっくり。。。じゃ切るからな。」

言葉をはぐらかして切った。もう既に、トムのパソコン内に書類は入っていたが、げんの論文は、未だに行方不明になっていた。そうコピーはトムがちゃっかり金庫に入れたのだった。

皆の行くえの、運命の扉はまだトムが握っていた。全て計画通りに動いていた。トムの計画だった。


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