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完成
私と夜桜先輩、そしてかゆく(、、、)なったキュウちゃんが目指している小説コンクールの期限まであと2週間を切っていた。
私はその日が近づくにつれて集中力がどんどん高まっていくのを感じた。そのコンクールに全てを賭けるつもりで文を練り、考え、思いついてはまた書く、といったことを何回も繰り返していた。生活の全てが小説を中心に回っていた。学校の宿題は夏休み前半に終わらせてある。
夜、家族が寝静まったあとでも机に向かう。その行為に高揚感も感じるようになっていた。人生で初めての事だった。生まれて初めて自分の情熱を惜しみなく捧げる事ができるものを見つけた。書く事に恋していた。
出来た。と思ってからも勝負だった。誤字脱字がないようにチェックするために書いたものを見直す。間違ってなくても気に入らない表現だったら納得するまで書き直す。そこまでする必要はなかったかもしれない。でも、そこまでやらずして先輩たちに勝つことは出来るとは思えなかったから、そうしたまでだ。
文を削って足して、言葉を探して、想像を目一杯膨らました。四苦八苦したあげく、遂に完成した。
清書の最後の一行を書くときは手が震えて2、3回同じところを間違えた。そして出来た時には「できたああああ!」
と思いっきり叫んでいた。




