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戦慄
戻ってお助け部の部室。
ねこざねさんが鍵を開けて、先に入る。巧もそのポニーテールを追う。
ねこざねさんは部室の真ん中にある机に手をついて、ため息をした。疲れたんだろう。実際巧も結構疲れたし、眠い。
自然にあくびが出た。視界が涙で滲む。早く帰りたいなあと思って巧は目をこすった。
すると、ねこざねさんがこちらをじっと見ている。何か言いたげな表情だ。
彼女の口から今にも言葉が溢れ出しそうな気配を察して巧は「どうかしました?」と聞いた。
ねこざねさんは少し俯いて、黙っている。
いつも明るい彼女のその陰りのある表情に巧は急に不安を感じた。何があったんだ?何か気に触ることでもあったのか。だとしたらそれは俺のせいか。
一転して緊張感が張り詰めた部室に彼女の声が響く。それはあまり大きな声ではなかったが、巧が意味を理解するのには支障がなかった。
「夜桜先輩と何か話しましたか」
声がつめたい。初めて巧は彼女に恐怖を覚えた。




