第一章 西方への援軍要請 ②
奥羽国においては大陸とは別の独自の呼称となっておりまして、
術式系魔術(外燃系魔術)=陰陽術
身体強化系魔術(内燃計魔術)=天狗術
回復系・支援系魔術=治癒術もしくは巫術
祝福=鬼術
となっております。なお魔力に関してはそのまま魔力あるいは巫力となっています。
分かり辛くて申し訳ありません。
西方世界 アンリエスト国境付近 ――七七
義憲・義竹親子の裏切りによっていきなり隠密行につまずくことになってしまった七七たちは、愚かな親子の愚かな行為によって「夜闇に紛れてこっそり大雅に上陸した」というその行為自体の持つ目的を完全に奪われてしまい、図らずも大雅国内で不本意な逃走劇を繰り広げることになってしまった。
この馬鹿二人の裏切りによって、七七たちは当初の予定より二つの大幅な変更を強いられてしまう。
一つは、次から次へと津波のように押し寄せてくる大雅兵の追撃部隊を回避する目的で、大陸を西方へ抜けて行くための最短距離である大雅国の中央を横断していくルートという本来予定していた進路を断念して、南の紛争地帯を抜けて大雅の敵対国である天竺国に一度入り、そこから西を目指す進路に変更せざるを得なかったこと。
そしてもう一つは、義竹の父である義憲が裏切っているというその事実を一刻も早くそして確実に王である雪乃の兄義國に伝えるため、大雅からの激しい追撃が予想されているにもかかわらず九名いる護衛のサムライの中でもより腕利きの二人を選抜して秘密裏に帰国させなければならなかったことである。
◆
この時の七七たちには知り得ないことであったが、雪乃姫のこの選択により兄義國の元へと謀反の情報がもたらされたことで「味方面して近づいてからの背後からの奇襲」という周到に計画された叔父からの不意打ちを、義國は間一髪のところで逃れることが出来た。
歴史に「もしも」という言葉を言い出したらきりがないのだが、後世の歴史家たちは「仮に雪乃姫が自身の旅路の安全を優先させて護衛を言伝に出していなかったなら、あるいは、彼女がその情報を託したのが護衛のサムライの中でも別の腕に劣る者たちであったなら、その後の奥羽の歴史は大きく変わっていたに違いない」とその時の彼女の判断を揃って絶賛することになる。
義憲の裏切りを知り、何らかの理由で義竹の追撃を振り切ることに成功した雪乃姫一行が西方へ行くことを諦めて奥羽に帰国してくるという可能性もあったため、大雅方面から戻ってくる船には全て義憲の配下が目を光らせていたからだ。
結果、義憲配下の包囲網をからくも切り抜けた使者が義國の元へと辿りついた時には二人とも全身に深い刀傷を負った瀕死の状態で、神人である玉藻の強力な治癒術がなければ、命を拾うどころか雪乃に託された言伝を残すことも出来ないほどの酷い状態だったという。
ちなみにこの時雪乃姫が兄へと遣いに出したサムライは後世に名うての剣豪として名を遺している片岡六郎、伊勢三盛の二人であり、雪乃姫が自分の護衛の中から他の者を選んでいた場合、彼女の抱える最高戦力である黒鉄こと葉山七七以外の者であったなら、雪乃の託した義憲謀反の報は兄義國へと届いていない可能性が高かったのではないかと言われている。
まさに英断ともいえた彼女のこの選択であるが、奥羽国と兄の延命に成功した反面、腕利きの剣士二人を送り出した雪乃姫一行の旅路はより一層厳しいものとなってしまうことになる。
片岡と伊勢の二人を奥羽へ送り出してからの数日間、姫たちはその足取りを故意に隠すことなく西進した。
自身が陽動となって大雅側の目を引き付けることで、奥羽に使者を送り出したことを隠蔽するためである。
その雪乃姫の目論見は功を奏し、幸いにも片岡と伊勢の二人は大雅国側にその動きが捕捉されることがないまま貿易船に潜り込むことに成功していた。
しかし、その代償として雪乃姫一行は大雅側から常にその位置を特定され、激しい追撃を受けて極めて過酷な逃避行を強いられることになってしまった。
◆
予想されていたことではあったが、大雅側の追撃は執拗だった。
数を頼みに次から次へと送り込まれてくる兵やその地に巣くう盗賊などを撃退しつつ、設けられた検問を幾つも実力で突破するという強行軍を行い、同時に移動する距離も稼ぐことも忘れてはならない。
それは肉体的にも精神的にも極めて大きな負荷であり、時間が経るごとにじわじわと重く七七たちの体にのしかかっていった。
迫りくる追手との絶え間ない戦闘、それは紛争地帯を抜けて大雅と敵対している天仁国に入るまでの間ほとんど寝る間もないくらいに続き、天竺国側の宿屋でようやくその身を落ち着けることが出来た時には、度重なる戦闘により姫様に従う護衛は七七を含めても既に六名にまで減ってしまっていた。
久しぶりに柔らかい布団に包まれて睡眠をとることができたのもつかの間、一分一秒でも惜しい一行は、今までの疲れも抜けきらない状態にもかかわらず翌日の早朝にはあわただしく宿屋を出発した。
無理を重ねた姫様の体力が心配だったのだが、度重なる疲労で既にボロボロな状態だろうに彼女は弱音一つ吐くことはなかった。
賢明な彼女は今の状況における時間の貴重さを誰よりも理解していたからだ。
天竺国から西方世界へは『香辛料の道』と呼ばれる交易路がひたすら西へと向かって伸びている。
大量高速輸送可能な船があればもっと西方との行き来は楽なのだが、残念ながら海は王鯱族の支配領域であるため海路は使用することができない。
必然として大陸中央と西方への移動はこの『香辛料の道』が中心を占めることとなる。
そのため、この『香辛料の道』は、東方世界と中央世界、そして西方世界を激しく行き来する商人たちを狙う盗賊たちの絶好の稼ぎ場ともなっていた。
商人の運ぶ高価な交易品を狙った大小様々な盗賊団が昼夜問わず跋扈するこの交易路は、粘着かつ執拗であった大雅兵とはまた別の意味で七七たちを辟易とさせることとなる。
しかし、いくら規模が大きかろうが所詮は盗賊団。
どれだけ数が多かろうが、雪乃たちにとっては心底鬱陶しい存在ではあっても脅威足りえるものではなかった。
烏合の衆がどれだけ集まろうが、アンリエストに辿り着いた時点で雪乃の護衛が七七一人になってしまうような事態に陥るはずがない。
そう、この『香辛料の道』における真の脅威は、所詮は素人の寄せ集めでしかない盗賊団などではない。
雪乃たちが天竺国に入ったことにより直接的にに手が出せなくなった大雅国が金にあかせて雇った派遣者や暗殺者たちだったのである。
天竺国と戦争中の大雅兵は天竺国に入ることは出来ない。
しかし、大雅国に所属している派遣者や暗殺者ならばその限りではない。
そして更に、国や所属に囚われない派遣者や暗殺者たちは金払いさえ良ければ基本的に誰の依頼でも受ける。
それはつまり、現在天竺国と戦争中の敵方大雅国の息のかかった依頼であっても、金額さえ折り合えば天竺国の派遣者たちが依頼を引き受けることがあるということだ。
結果として、『香辛料の道』を西に進む七七たちは、盗賊たちの他に賞金目当ての派遣者や暗殺者の相手までもしなければならなくなってしまったのだ。
新たな追っ手となった派遣者や暗殺者は、ほとんどが組織の中での序列がDランクからBランクまでの世間一般で言うところの中堅から一流どころが中心ではあったが、そこまでならば雪乃姫の護衛に選ばれたサムライたちの手にかかればあしらうのにそれほどの苦労はなく、また、超一流といわれるAランクの相手でも苦戦はすれど少なくとも一人一人が互角以上には渡うことが出来ていた。
問題なのは、雇われた派遣者の中に1組だけAランクを超えるSランクパーティーが紛れ込んでいたことである。
そのパーティーの名は『狂火の猟犬』
東方世界随一ともいわれるその実力は、大陸のみならず遠く海を渡った奥羽国にまで知れ渡っている。
しかし、その認知度の高さはどちらかというとSランクにたがわぬ脅威の依頼達成率というその勇名以上に、任務達成のためならばどんな汚い手段でも平気で行う野蛮さと、標的とした相手をまるで甚振るように殺すその残虐性による悪名によるところが大きかっただろう。
現状で考えられる最悪の追手。
そんな彼らは、一行が大陸中央を越え、いよいよ西方世界への入り口に入ったという希望の見え始めてきた旅の終盤になって突然襲ってきた。
「……ほう、獲物の中にとびきりの上玉が二人もいるじゃねぇか。金払いがいいだけじゃなくご褒美までつけてくれるとはさすがお国がスポンサーなだけはあるな。こりゃあ過去最高の依頼だぜ。お前ら殺る前にたっぷりと可愛がってやるから楽しみにしとけよ」
『狂火の猟犬』のリーダーらしき赤髪の男は、雪乃姫と七七を見るなり舌なめずりしながら第一声でそう言い放った。
このことからも彼らの最悪な人間性が伺える。
しかし、いくら素行が悪かろうが、彼らが単なるSランクパーティーであったならここまで問題視する必要はなかった。
こちらにはそのSランクをも凌駕する実力を持つ七七がいたからだ。
しかし、残念ながら『狂火の猟犬』はただのSランクパーティーではなかった。
歴代の大多数のSランクパーティーが、エースたるSランク派遣者が一人とそれを支えるAランクメンバーで構成されている中、なんと『狂火の猟犬』は6名いるパーティーメンバー全員がSランク。
さらに、リーダーである『赤熱』アガルム・ノープルトンに至ってはSランクの実力に加えて鬼術の使い手でもあった。
これでは、いくらSランクを超える実力があるといえど、さすがの七七もアガルムともう一人を抑えた上で要所要所で残りの敵に牽制を送るのが精一杯の状況だった。
つまりこれは、雪乃姫とAランク相当の護衛5名で残りの『狂火の猟犬』4名を相手にしなければいけないということだ。
姫様の陰陽術の実力と魔力量はSランクの派遣者とほぼ互角。
しかし、箱入りで育てられた彼女には同格の相手と戦うにはいささか戦闘経験が不足している。
一応この旅の道中でそれなりの経験は積んでいるとはいえ、それでもSランクを正面から相手取るには不安が残る。
かろうじて姫様をSランク一人分と換算できたとしても、残された5名の護衛で3人のSランクと渡り合わなければならないという計算だった。
今更改めて説明するまでもない。圧倒的に不利な状況。
「せめてこの場に片岡か伊勢のどちらかでも残っていれば……」
護衛の一人がポツリと漏らした。
気持ちは分かる。
確かにSランク相当の実力を持つあの二人のどちらかでもこの場にいたならば、この状況にもう少し光明が見えていたかもしれない。
しかし、いないものはいない。過ぎたことを嘆いても仕方がないのだ。
絶望的ともいえるこの状況。
それでもなお、護衛のサムライたちは奮戦した。
斬られても、斬られても、格上に対して諦めずに立ち向かう。
致命傷を負って倒れても、残りわずかの命を燃やして立ち上がる。
腕をもがれ、脚を切り飛ばされて、血まみれになって地を這う羽目になっても、それでも動く箇所があれば諦めない。
体が動かなくなれば決して得意ではない陰陽術まで使い、命の炎が消えるその瞬間まで戦う姿勢を崩さなかった。
「ひ、姫様……どうか、に、逃げ…………」
「景光……いやっ、死なないでください……」
「黒鉄……ひ、姫様を……たの…………」
最後の一人が命を失い、ついに姫様を守る護衛は七七一人だけになってしまった。
しかし、彼らは誇っていい。
自分よりも遥か格上の相手に奮戦し、今まで雪乃姫の身体に傷一つたりとも付けさせることはなかったのだから。
彼らの命を懸けた奮戦は、決して無駄ではなかった。
その証拠に、今七七たちの目の前に立っている敵の数は4名。
彼らが命を費やして敵を抑えてくれている間に、七七が2人も敵を屠ることが出来た。
「てめぇ、よくもライルとシルドラを殺ってくれたなっ」
ギロリとアガルムが睨みつけてくる。
「楽には死なしてやらねぇからな。女に生まれたことを心の底から後悔させてやる」
「………………」
七七は何も言わずに小太刀を構える。
2対4で倍の人数差。
姫様の実力も加味すれば、いくら相手が全員Sランクであったとしても十分に渡り合える相手のはずだった。
しかしそれも、長い旅路や絶え間なく続いた戦闘による疲労がなければのこと。
七七も姫様も肉体的精神的にボロボロの状態で、既に全力が出せる状態ではなかった。
護衛のサムライたちだって、本来の実力が出せてさえいればもっと長い間持ちこたえることが出来たはずだったのだ。
(まともに戦えば、本調子でない今の自分ではおそらく敵二人を道連れにするのが精一杯か……)
とっさに頭の中で計算する。
道連れが三名ならともかく、二名では意味がない。
(ならば、この命、姫様の道を作るために使う!)
敵を倒すことにはこだわらず、ただひたすらこの命を時間稼ぎのために費やす。
覚悟を決めると、そっと雪乃姫の耳元に顔を寄せる。
「ここは私が何としても時間を稼ぎます。その間に姫様はお逃げください!」
「七七っ、嫌です。あなたを一人置いて逃げるなど、そんなことは……出来ません!」
「大丈夫です。必ず追いつきますから。姫様には奥羽国の命運がかかっているのです。景光たちの死が無駄にならぬよう走ってください。すこしでも早く、少しでも遠くへ!」
「七七っ!」
「さあ、早く! 私が彼らを抑えておけるうちに!」
「七七っ、必ず追いついてきてくださいね」
「ええ、必ず! さあっ!」
七七は笑って走り出した雪乃姫を見送る。
後から追いつくなどというのはもちろん嘘だ。
それは姫様だって薄々は分かっている筈。
それでも「もしかしたら」というほんの少しの希望があることが逃げる姫様の力になるのならば、七七は喜んで嘘をつこう。
小さい頃から妹のように見守ってきた優しい主のためならば、こんな命いくらでも投げ出そう。
七七は駆けていく雪乃の後ろ姿を見守ると、余裕をかましているアガルムたちをキッと睨みつける。
「くらいなさいっ!」
懐から火薬玉を取り出して敵に向かって投げつけると、爆炎で一瞬だが敵の視界を奪い去ることに成功する。
瞬間、体に残されたわずかな魔力をかき集め、天狗術で体を強化して全力で『狂火の猟犬』に斬りかかる。
「なっ!」
まさかここで七七が特攻してくるとは思わなかったのだろう。
決して油断していた訳ではないだろうが、視界を奪われたアガルムたちの反応が一瞬遅れた。
その隙を逃す七七ではない。
一気に距離を詰めると、電光石火の一振りで最も近くにいる敵の利き腕を斬り飛ばす。
「――――――!」
そして、腕を失った男がひるんだ瞬間を逃さず、更に横薙ぎにもう一撃。
次の瞬間、男の喉元がぱっくりと開き、傷口から真っ赤な鮮血が滝のごとく溢れだす。
これで残すはあと3人。
「ザンガぁっ! てめぇ、よくもっ!!」
怒りとともに斬りこんできたアガルムの一撃はかろうじて回避する。
しかし、続けざまに繰り出された脇腹への蹴りは防ぎきれなかった。
ボキボキボキとあばらが折れる嫌な音とともに木に叩きつけられる。
「ぐっ……ごほっ……」
背中を激しく打った衝撃で咳込むが、そこでのんびりと悶絶している暇などない。
「ほらほら、頭上がお留守だぜ」
たたみかけるように繰り出されてくるアガルムの仲間の追い打ちを横に転がりながらすんでのところで避け、そのまま立ち上がる。
「ちっ、もう肩で息をしてるくせに粘りやがる」
まだまだ戦意の衰えない七七を見て不機嫌そうにアガルムが吐き捨てたが、彼の気持ちなんてこちらの知ったことではなかった。
「いい加減あきらめちまいなよぉっ」
袈裟斬りに振り下ろされたアガルムの一撃を刀で受け流し、続いて襲い来る彼の仲間たちの攻撃を両方とも間一髪のところで見切って避ける。
アガルムは更に追撃しようと剣を振りかぶるが、七七は懐からクナイを取り出しその顔めがけて投げつける。
「うおっ!」
不意を打たれてアガルムが一瞬ひるんだその瞬間、彼の鼻っ面を足場にするように蹴りを叩きこみ、その反動を利用して三人からいったん距離を取る。
「俺様の顔を踏み台にしやがって、このやろう、許さねぇぞ!」
ダラダラと鼻血を手で押さえながら、アガルムが吠える。
「こうなったらてめぇを犯して、散々に嬲ってやる。飽きて殺したら次は逃げたあの女だ。どこへ逃げたとしても必ず見つけ出してお前と同じ目にあわせてやるからな!」
アガルムのその言葉を聞いた瞬間、七七の心に激しい炎が渦を巻く。
「―――――――――に」
「ああん? 何か言ったか?」
「姫様に手を出すなぁ――――っ」
一瞬でアガルムの懐に迫ると、その心臓めがけて渾身の一撃を叩きこむ。
「くっ……!」
七七のあまりの速さにアガルムは完全にはついてこれなかった。
かろうじて差し出した剣でその一撃を受けることができたものの、激しい衝撃で剣は大きく後ろへ弾かれ、更に大きく崩されたその態勢により彼の急所である首元が七七の目の前に無防備に晒されていた。
「死ね!」
避けようのない完璧なタイミングで刀が振り抜かれる。
――――――――――しかし、なぜかアガルムの首は繋がったままで、七七の手は何の手ごたえも感じていなかった。
「…………どうして?」
刀を持つ己の手元を見て、七七はようやくその理由に気付く。
度重なる戦闘で弱っていたのは持ち主だけではなかったらしい。七七の手にする小太刀の刀身が根元からポッキリと折れてなくなっていた。
どうやらアガルムの剣を弾き飛ばしたとき、同時に七七の持つ剣も折れてしまっていたようだった。
「ヒヤリとしたぜ。惜しかったが、どうやら運もないようだな」
皮肉気な声とともに蹴りが繰り出される。
アガルムのその反撃は、まともに七七の鳩尾を撃ち抜き、急所に痛撃をくらった七七は激しく吹き飛ぶと、地面に叩きつけられ大きく転がって横たわる。
「ぐっ……ガハッ…………」
七七は満身創痍ながらなんとか最後の力を振り絞って立ち上がろうとする。しかし、その前に再びアガルムの蹴りをくらって地面に倒れこんだ。
最後の力を出し尽くした彼女は折れた愛刀と同じ。もはや立ち上がる力すら残ってはいない。
「もう立ち上がる力もないか。ははっ、じゃあこれからはお楽しみタイムだな。犯して嬲って切り刻んでやる」
言うと、アガルムは七七の身体を乱暴に蹴って仰向けにし、そのまま馬乗りになってくる。
投げ出されていた七七の手足は、まるであらかじめ分担が決まっているかのように残りの二人によって抑え込まれてしまう。
(こんな人間の屑どもに誰にも許したことのないこの身体を弄ばれるなど死んだ方がまし。だが、それでもこいつらが自分を嬲っている間は姫様の逃げる時間が稼げる……)
これからどれほどおぞましい未来が待っていようと、少しでも長く生きなければならない。
その分だけ姫様が逃げ延びる確率が増えるのだから。
「さて、覚悟はいいか? せいぜいいい声で鳴いてくれよ? はははっ」
あざ笑うかのような笑みとともに、胸元に手が伸ばされる。
(私はここまでのようです。姫様……どうか、ご無事で…………)
これ以上汚いものを見たくないとばかりに、七七は静かに目を閉じた。
「――――させません!」
「っぐあぁぁっ!!!」
少女の声が響くと同時に、男の悲鳴が上がる。
そして自分の身体にのしかかっていた男たちの重みが、次の瞬間、突然に消えた。
「何者だっ!」
警戒するようにアガルムが叫ぶ。
(いったい、何が……?)
状況を確認するため七七が目を開くと、アガルムの仲間の一人が左腕を押さえながら痛みに耐えるように地面にうずくまっており、残りの二人が武器を構えながら周囲を警戒しているところだった。
様子から察するに、男たちが七七に手を出そうとした瞬間、何者かの攻撃を受けたというのは間違いないようだった。
「そこかっ!」
アガルムが剣を振ると火線が飛ぶ。
それは七七との戦いでも散々に見せた『赤熱』の二つ名の由来たる炎を操る彼の鬼術。
「きゃっ」
隠れていた足元に火が着き、驚いたようにその場から飛び出したのは――――
七七の顔が絶望に染まる。
「ひ、姫様っ、どうして…………」
この場から逃げ出したはずの雪乃姫だった。
「ふっ、ふふふ、ふははははははははははははっ!!!! 獲物が自分から戻ってきやがったぜ」
彼女の姿を見てアガルムは高笑いする。
「カドル、そいつを取り押さえろ。怪我を負ったお前でもそれくらいは余裕だろう?」
「ああ」
アガルムは仲間に指示を出すと、七七に向かって下卑た笑みを浮かべる。
「おい女、これからお前の大事な姫様を犯して殺してやる。何も出来ない無力なお前の目の前でなぁ!」
「や、やめろ……それだけは…………」
「馬鹿か! こんな楽しいことやめられるわけねぇだろうが! 自分の命を懸けてまで守ろうとした大切なものが目の前でぐっちゃぐっちゃにされた時のお前の絶望の表情――。想像するだけでイッちまいそうだぜ。見ろよ、もうカドルに追いつかれちまうぜ」
言っている間に雪乃姫はアガルムの仲間に捕まってしまい、強引に腕を掴まれて連れ戻されてくる。
「ははは、残念だった…………なぁっ!!」
無力な七七を嘲笑って得意絶頂だったアガルムの顔が突然、強張る。
「ぐっ、ぐああああああああああっ!」
雪乃姫の腕を引いていたカドルの右腕が、何の前触れもなく肩口からポロッと離れると、ドサリと重い音を立てて地面に転がった。
何が起こったのか七七にも分からない。
一つだけ言えるのは、あれは断じて姫様の攻撃によるものではないということだけだ。
(一体何者が…………?)
その答えは、すぐにやってきた。
「そこまでだにゃ、賊ども。大人しく武器を捨てて投降するにゃん」
「大人しく捕まればとりあえずこの場での命は保証しますよ」
そう言って現れたのは、快活そうな黒髪の猫獣人と、透き通るような銀色の髪を持つ美しい少女の二人組だった。
「援軍? いや、地元の派遣者か!」
「正解だにゃ」
「私たちはアンリエスト所属のAランク派遣者です。あなた方には勝ち目はありません。命が惜しくば大人しく投降してください」
警告を飛ばした銀髪の少女の言葉に、失笑を浮かべながらアガルムが問い返す。
「投降だと? 勝ち目がないだと? たかがAランクの分際で、Sランクの俺たちにか?」
「こりゃ面白い冗談だ。さっきの不意打ちがたまたま決まったからと増長したか? 互いの実力差も分からないでAランクを名乗れるとは、西方世界の派遣者ってのは随分とぬるい商売なんだなぁ。おれらとお前らの実力差ってやつをきっちりと教え込んでやるよ」
「くそったれ、腕が痛てぇ。ちくしょう、てめえら必ず落とし前をつけさせてやるからな」
「おいおいカドル、不意打ちで片腕落とされたからってなに熱くなってんだよ。上玉の獲物が二人も増えたんだ。むしろ喜ばしいことじゃねぇか」
「そうだな。飛んで火にいる……ってやつだ」
男たちはもう勝った気なのかニヤニヤと下卑た笑みを浮かべている。
「…………言い残すことはそれだけかにゃ? もう後悔しないにゃ?」
「てめぇ、何余裕かましてんだよ」
アガルムたちのランクを聞いて少女たちが尻込みするのではないかと七七は思ったが、予想外にも彼女たちは落ち着き払ったままだった。
そんな彼女たちの余裕が癇に障ったのか、アガルムたちの顔にイラつきの色が宿り始める。
「というか、こんなゴミを野放しにしてSランクを名乗らせるくらいなら、いっそランク付けなんてなくしてしまったほうがいいのではないかしら。どこの支部の所属か分からないけれど、ずいぶんと生ぬるい運営をしているようね」
「同じ派遣者として恥ずかしいにゃりね」
どうやら銀髪の少女の意見は、黒猫の少女の方よりも更に辛辣なようだった。
自分たちの放った言葉をそのまま皮肉交じりに返され、舌戦に完全に敗北したアガルムたちの怒りは完全に頂点に達していた。
「言わせておけばッ」
アガルムが吠えたのを合図に両者は交戦状態に入った。
まず最初に飛び出したのは黒猫の少女だった。
淡く光る小剣を両手に抜き放つと、ものすごい速度でアガルムの仲間に迫っていく。
小さく、細かく、速く、そして正確に。
相手の懐に入ると、あっという間に先手を取って、そのままペースを渡さない。
(強いっ!)
それが七七の正直な感想だった。
獣人ならではのしなやかな動きと、よほどの師に恵まれたのだろうか、洗練に洗練を重ねた美しい太刀筋。
思わず見惚れてしまいそうになる。
磨き上げられたその戦闘技術は、あきらかに敵であるSランク派遣者よりも数段上を行っている。
これならば、敵がSランクを名乗った後もあの余裕ある態度だったことに頷ける。
奥羽最強の名を欲しいままにする七七が万全の体調で彼女に挑んだとしても、彼女に勝てるかどうか分からない。
それほどまでの恐るべき手練れだった。
一方で銀髪の少女の方は術師タイプらしく、アガルムの剣による猛攻を、手にした細身刺突剣で華麗に捌きながら次々と魔法攻撃を繰り出していく。
アガルムの方はなんとか直撃だけは免れているが、近くに落ちた雷撃の余波でどんどん体にダメージを蓄積させている。
明らかに術師タイプなのにも関わらず、Sランクの剣士の本気の攻撃を髪の毛一本にすらかすらせもしない見事な剣捌き。
黒猫の少女ほどではないが、こちらの少女もかなりの剣の使い手だった。
「くそったれが、こうなりゃあ真剣だ! Aランク風情がこの俺様に本気を出させたことを地獄で後悔しやがれっ!」
言うが否や、アガルムは少女に剣を向ける。
次の瞬間、その剣先から少女に向かって迸るように熱線が解き放たれた。
赤い色に輝く一筋の光線は、周囲に炎をまといながら少女に向かって真っすぐと突き進み―――――――――――そして、見えない壁に阻まれ消え去った。
「……………………は??」
予想外の結果だったのだろう。
アガルムは傍目にも狼狽しているのが分かるくらい大きく目を剥いていた。
「馬鹿な!」
叫ぶと彼は少女に向けて何度も何度も熱線を放ち続ける。
しかし、何度繰り返そうが結果は同じ。
アガルムの放つ赤い光線は、少女の前に展開された見えざる壁に阻まれて儚く消え去っていくのみ。
「なぜだ! なぜ俺の祝福が通用しない?」
驚き慌てふためくアガルムとは好対照に、少女の方は落ち着き払っている。
「炎を纏う赤い光線を放つ祝福を持つSランクの派遣者…………東方にそのような方が存在するという噂は聞いたことがあるわ。あなたが『赤熱』ね」
「…………それがどうした」
「いえ…………噂ほどに大したことはないな…………と」
「なんだとっ」
「気を悪くしたなら申し訳ないけれど、でもそうね。確かにそれが便利で使いやすい力であるということは認めるわ。でもいくら出が早くて威力そこそこあるからといって、その程度のありふれた祝福でいくらなんでも何の工夫もなくぶっ放すだけというのはさすがに芸がないと思うわよ?」
「なんだとっ、よりにもよって俺様の祝福がありふれているだと? てめぇ、ふざけんじゃねーぞ!」
「その能力にプライドを持っていたのなら申し訳ないけど、別に祝福に頼らずとも単に無詠唱でそれなりの威力がある直線的な光線を出せばいいという程度の事ならば、私にだって再現出来るのよね。ほら、こんな風に……」
銀髪の少女が真似るようにレイピアをアガルムに向けると、次の瞬間、その切っ先から真っ白い光線が放出され、アガルムの顔の横を掠めるように通過していった。
その光線は彼の左耳とその周辺の髪の毛にほんの少し接触していたらしく、プスプスと音を立てながら肉と髪が焦げる独特の匂いを発生させている。
「ぐあぁぁぁっ、ちくしょう、痛てぇ……。くっ、お前も祝福者だったのか! ちっ、油断した」
アガルムの言葉を聞いて少女は小さく首を傾げる。
「祝福者? ああ、勘違いしているのね。今の攻撃は祝福によるものではないわ。放射する魔力に高い圧力をかけて収束させたオリジナルの魔法よ」
「魔法だと? 祝福じゃねぇのか?」
「違うわ。こんなの私と同じ種族なら誰でも使える程度のものだもの。ありふれた技術である以上防ぐ方法が確立しているのも当然のことでしょう? それにしてもそんな鈍い反応で派遣者として大丈夫なの? 今の私がわざと外していなかったらあなたもう死んでたわよ?」
「………………」
「返事がないけれど、どうしたのかしら? このままだとSランクがいいところないままAランクに負けてしまうのだけれど、もう諦めがついたのかしら? そんなわけないわよね? 天下のSランクの派遣者なんだものそれなりの切り札の一つや二つはきっとまだあるはずよね?」
「………………………………」
アガルムは無言のまま少女から視線を逸らす。
「…………えっ? まさかさっきのが切り札だったの? 噓でしょ?」
心底驚いた風の少女の反応に、アガルムの顔が悔しさでくしゃりと歪んだ。
素のSランク派遣者としての剣技は全く通じず、頼みの切り札たる『赤熱』もあっさりと防がれてしまう。
手の内を全て封じられ、Sランク派遣者としてのプライドも打ち砕かれ、おそらく今のアガルムは自分の実力に疑心暗鬼になってどうしていいのか全く分からない状態に陥っていることだろう。
「――そう。じゃあ仕方ないわね」
「うるせぇ! うるせぇ! バカにしやがって。俺が、俺が最強なんだ! だいたいてめぇみてぇな女ごときに俺が負けるわけがねぇんだ。何かきっと俺の知らないインチキをしてるに決まってる。汚ねぇぞ、てめぇ。正々堂々と戦いやがれ!」
若くしてSランク派遣者に上り詰めた彼は、かつて自身をここまで徹底的に否定されたことがなかったのだろう。
とうとう逆ギレによるヒステリーを発症してしまった。
「許さねぇ。許さねぇぞ。この俺様に対してなめくさった態度を取りやがって。てめぇをぶっ殺して素っ裸にひん剝いて嬲った後、死体を門の前に晒してカラスの餌にしてやる!! 死ねぇ~~~~! 」
剣を構えると、アガルムは少女に向かって闇雲に斬りかかった。
「どこまでも腐ったやつ……。それならば、最後に私との力の差を教えてあげる。せいぜい自分との実力差を噛みしめて絶望しながら死になさい」
憐れむように呟いた銀髪の少女。
その言葉をきっかけにするかのように、次の瞬間、彼女の身体が青く淡い光に包まれ始めた。
「…………な、なんだ?」
不穏な空気を感じたのか、急に及び腰になるアガルム。
「先ほどあなたに見せた光線は祝福によるものではなかったけれど、だからといって私が祝福者ではないとは一言も言ってないのよね」
「てめぇ、騙してたのか?」
「騙したなんて人聞きが悪いわ。単純にあなたが弱すぎて本気を見せる必要がなかっただけの話でしょう?」
言葉とともに少女の周りにまばゆく紫電を纏う雷球が浮かび上がる。
それも、同時に数えきれないほど。
「くっ」
まずいと気が付いたのか、アガルムはその場から逃げ出そうとする。
だが、その時にはもう彼は少女の放った雷球によって逃げ場もないほどに周囲を取り囲まれてしまっていた。
「一つ一つはそれなりの威力しかない雷球だけど、さて、あなたは何発まで耐えられるかしらね?」
号令代わりのその言葉とともに、雷球が一斉にアガルムに襲い掛かる。
「やっ、やめろ! あぁああああああああああ~~~~~~~~~~っ!!!!」
直後、バリバリバリバリッ……ド~~~~~~ン!!!! とまるで特大の雷が落ちたかのようなまばゆい閃光と轟音とともに周囲一面が真っ白な世界と化した。
光と衝撃が引いた後その場に残っていたのは、顔だけが判別可能でそれ以外の部分は無残な黒焦げになり果てたかつてアガルムと呼ばれていた物体であった。
ちなみに顔だけ無事だったのは、おそらくアガルムに対する情けなどではなく、単に影響力の大きいSランク派遣者の死の確認を容易にさせるためだろう。
何とも哀れな死に様だが、今までさんざん他人をいたぶってきた悪党にふさわしい最期でもあった。
「さて、この場に残されたゴミはあと一つ」
言うと、少女はアガルムたちからカドルと呼ばれていた男に視線を流す。
雪乃姫の奇襲によって左腕に怪我を負い、そして少女たちが現れた時の攻撃によって利き腕を落とされていた彼は今に至るまでずっと蚊帳の外の存在であったが、この段階まで生き残っていられたのは、見逃されてきたというよりも単純に警戒すべき戦力として見て貰えていなかったからだろう。
「ひっ」
いよいよ自分が標的になったということを自覚し、精神的にも命数的にも追い詰められてしまったカドル。
命を繋ぐためにも戦って運命を切り開きたいところだろうが、いかにSランク派遣者といえど両手が使えない状態で出来ることなどたかが知れている。
とはいえ、先ほどの戦闘を見ていれば、仮に両腕が使える状態であったとしても1対1ではあの少女に絶対に勝てないことくらいは彼も悟っていることだろう。
まるで絵に描いたような絶望的状況。
しかし彼の瞳にはほんの僅かだが希望の光が灯っていた。
予想するに、今の彼に残されている唯一の希望とは、おそらくは今頃黒猫の少女と戦っているだろう仲間の存在。
『1人では無理でも2人がかりなら、勝つのは難しくても逃げるだけならばもしかしたら何とかなるかもしれない……』
おそらく今頃彼は頭の中で計算高くそう考えているにちがいない。
傍から落ち着いて見ていられる七七の立場だからこそ、彼の心の内が手に取るようにわかる。
そして、一度心に抱いた希望の光は、それが幻だったことを自覚させられた時より強い絶望に変化するものだということも……。
「ゴミ掃除完了にゃん!」
戦場にそぐわない軽い口調とともに、カドルの仲間と戦っていたはずの黒猫の少女がその場に現れた。
彼女が無傷で現われたことで戦いの結果は推して知るべしといったところだろう。
そして、肝心のカドルの仲間はというと、黒猫の少女に頭髪を乱暴に掴まれた状態でここまで大きな荷物がごとくズリズリと引きずってこられていた。
明らかに引きずられた時に出来たものではない刀傷が全身に刻まれており、手足は全て腱を断たれて一人では自立して動くことすら出来ない状態だった。
「トマス!」
カドルが呼びかけても返事はなく、黒猫の少女によって地面に乱暴に投げ捨てられてもピクリとも動かない。
「安心するにゃん。まだかろうじて生きてるにゃ。まあ、死ぬのは時間の問題だろうけど、無用な心配にゃ。ちょっと早いか遅いかの誤差の範囲にゃん」
「そ、そんな……」
唯一の希望を失ったカドルの瞳からサァーッとハイライトが失われる。
「あの世で他の仲間に伝えろにゃ。派遣者のランクにゃんてただの目安にゃん。Sランクの実力を持ってたってギルドに申請しにゃきゃいつまでたってもAランクのままにゃ。それに一概にSランクと言ってもピンからキリまでいるにゃ。お前らを圧倒した私らだっていまだに師匠たちにかかれば子供扱いにゃ。お前らの敗因はSランクという称号に驕って上には上がいるということを知ろうとしにゃかったことだにゃん」
「おめでとう。死ぬ前に一つ賢くなったわね」
「お前らの悪評は遠く西方にまで轟いているにゃ、せいぜい悪党にふさわしい無様な死に様をみせて後世のための良い反面教師ににゃってみせろにゃん」
少女二人に揃って引導を渡されたカドルには、潔く諦めてこのまま殺されるのを待つか、ギリギリまで生きあがくために無理を承知でこの場から逃げ出すかの二択しか存在しなかった。
そして、彼が選んだのは後者の方だった。
「逃げても無駄にゃ」
脱兎のごとく逃げだしたカドルの背中に黒猫の少女は淡々とした口調で告げると、追いかけようとする様子もなく手にした小剣をその場で振りかぶる。
「「?」」
少女の不可思議な行動に姫様と七七が思わず首をかしげていると、彼女はそのまま素振りをするかのごとく無造作にブンと剣を振り下ろした。
「「―――――!?」」
少女の行動を意味が分からないまま見守っていた七七たちは、驚きのあまり目を見張る。
振り下ろされた剣から斬撃が飛んでいき、遥か彼方向こうを懸命に逃げるカドルの首を正確に斬り落としたからだ。
首を失った胴体は、速度が乗った勢いで一歩、二歩と歩を進め、そのままスローモーションのようにゆっくりと地面に崩れ落ちた。
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次話も2週間前後の投稿を予定しております。
(多少の遅れはお許しください)




