乾照白緒という完璧な存在について自己紹介♡
物語が始まる前に――まずはこのわたしのことを、少しだけ紹介させてもらおっかな♪
……とは言っても、ただの中学三年生にそこまで壮絶な人生経験があるわけじゃないんだけどね。
家庭環境はすっごく良好だし、両親も優しいし、毎日それなりに幸せ。
まぁ――その“幸せ”をさらに輝かせてる最大の理由は、もちろんわたし自身なんだけど♪
それにさ、これは別に自惚れとかじゃなくて“事実”なんだけど――わたし、かなり可愛い。
ほんと、びっくりするくらい。
小学生の頃から周りの反応が露骨だったもん。
知らない男子に遠くから見られたり、女の子に髪型真似されたり、先生にまで「将来絶対モテるわね〜」って言われたり。
そりゃ気づくよね?
「あ、わたしって普通の子と違うんだ」って。
近所のおばさんなんて毎回のように、
「うちの息子のお嫁さんになってくれたらいいのに〜」
とか言ってくるし。
まぁでも、結婚とかまだ早すぎるかな〜。
だってわたし、まだまだ自分を磨きたいし?
可愛いだけの女の子って、すぐ飽きられちゃうんだよね。
だからわたしはちゃんと努力してるの。
メイクも、ファッションも、スキンケアも、髪型も。
“どうしたらもっと可愛く見えるか”を毎日研究してる。
特に好きなのは――人の視線が自分に集まる瞬間。
「あれ、今日なんか雰囲気違う」
「その髪型めっちゃ似合ってる」
「なんか今日いつもより可愛くない?」
……みたいな反応されると、もう最高なんだよね♪
だからわたし、毎週三回は髪型変えて学校行ってるんだ〜。
だって人間って、見慣れると感動薄れちゃうでしょ?
常に「今日のわたしが一番可愛い」を更新し続けないと♪
もちろんスタイル管理も完璧。
食事制限もちゃんとしてるし、運動もサボらない。
だって努力しない美少女なんて、ただの怠慢だもん。
それに、わたしって結構性格も良いんだよね。
友達の相談とかちゃんと聞いてあげるし、悩んでる子いたら放っておけないし。
みんながわたしに相談してくるの、正直ちょっと嬉しいんだ。
「あ、この子に頼れば安心」って思われてるってことでしょ?
そういう“特別扱い”されるの、嫌いじゃないんだよね〜♪
あ、でも勘違いしないでよ?
別に軽い女ってわけじゃないから。
なんとなんと――初キス、まだです♪
意外だった?
でも仕方なくない?
だって今まで「この人だ!」って思える男の子、ひとりもいなかったんだもん。
まぁでも、少女漫画みたいな恋愛にはちょっと憧れるかな〜。
白馬の王子様的な?
わたしを一番可愛いって言ってくれる人なら、少しくらい興味持つかも♪
あとは告白かなぁ。
これ、実は結構困るんだよね。
だって、断ったら絶対相手傷つくじゃん?
しかも下手に断ると逆恨みされるし。
だから今日は特別に――
超優しくて可愛いこのわたしが、“男の子を傷つけにくい断り方”を教えてあげます♪
『告白してくれて、ほんとに嬉しかったよ……?
でもわたし、恋愛とかまだ全然わかんなくて……。
なんていうか、自分でも鈍いなって思うし……ごめんね?
もしよかったら、少し待ってくれる……?
こんなわたし、一生ちゃんと恋できない気もしてて……うぅ……』
――はい、ここでポイント♪
この時は絶対にボディタッチ入れてね!
例えば、そっと手を握るとか。
軽く抱きつくとか。
上目遣いとかもかなり有効です♪
男の子って、ああいうので結構満足してくれるから。
ほんと単純で可愛いよね〜。
あたしは人間界に降りた天使だから、それだけの自信を言わせてください!
……あっ。
気づいたらまたいっぱい喋っちゃってた。
えへへ、ごめんごめん♪
まだまだ話したいことあるんだけど――今日はこの辺で終わりにしよっかな。
また機会があったら、“もっともっと可愛いわたし”について教えてあげるね♪
――それでは、ご清聴ありがとうございました♡
中学三年生、乾照 白緒でしたっ♪
――――さぁ。
ここから、みんなにはわたしのことをもっと好きになってもらうからね♡




