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「旦那様、またこちらでしたか」
「ああ、ヨハンか」
「朝食の準備ができました」
「ああ」
大きな窓が開け放たれ、その先のテラスに白いクロスのかかった円形の大きなダイニングテーブルに着いた。
「旦那様、どうかなさいましたか? 朝食を始められないのですか?」
「ああ、少し外を眺めたい」
しばらくして、ヨハンが陛下の到着を告げた。
「ラムセス、大丈夫か?」
「陛下、おはようございます」
「ラムセス様、お久しぶりでございます」
「ヒース、無事に隣国派遣から戻ったのか?」
「陛下、スイードエッグトーストを召し上がりますか?」
「ああ、いただこう」
「ヒースも一緒に」
「ありがとうございます」
今日、12月1日はローズの16歳の誕生日だ。
陛下もヒースも私も何も話さず食事を終えた。
「お茶はいかが致しますか?」
「今日は、チョコレートを持って来た」
「ローズが好きでしたね。濃い紅茶にしましょう」
ティーカップの湯気を見ながら少しまえの記憶を振り返った。
筆頭魔術師に就任してからも吸入薬の複製は上手くいかなかった。
そのことに対してローズは何も言わなかった。
ローズは、2月の終わりに風邪を引き、それをきっかけに何らかの病気を併発した。嫌な熱と紅斑が出はじめ、ローズの容態は芳しくなかった。
そんな時……刀剣様の導きで、私はローズに結婚を申し込み、ローズから承諾の返事を得た。
その後、ローズは高熱にうなされ、一時は危なかった。
ローズが「頭が北極」と言った日を境にローズはみるみる回復した。
春にはいつもの凛としたローズに戻った。
4月にエティエンヌ公爵邸の家具を二人で探そうとローズが言い出した。
カーテンはすぐに決まった。ラグマットとソファーを2カ月かけて探し、王都中の家具店を巡りやっと見つけた。見つけた時は、二人で手を取り合って喜んだ。
それから、ソファーに合うサイドテーブルを買った。
ティーセットは、以前私がローズ用に作らせたものが良いとのことで、食器・カトラリーが揃った。紅茶の葉も二人でブレンドした。
週に1〜2回、エティエンヌ公爵邸でお茶を楽しんだ。
次にローズは、読書用の椅子とクッションと間接照明が欲しいと言い出した。私の読書用の椅子も探した。ローズと同じものにしようとすると「体格が違います、ちゃんと身体にあったものを探しましょう」と怒られた。
ローズは一点ずつ買って使って、部屋との相性を確認し納得し、次に必要なものを探し始める。ローズの堅実性と妥協しない粘り強さに驚いた。
ゴロゴロ用のラグマット、大きい花瓶、軽食用のダイニングセット、書類机、姿見、コンソール……欲しいものリストも増えていった。まだ全て揃っていない。
私と一緒に街を巡る事をローズは楽しんでくれた。
街を歩き、買い物を楽しみ、ローズと過ごす時間に私は酔いしれた。
王立劇場再建記念式典のレセプションパーティーでのローズは美しかった。
誰よりも大きな喝采をうけて、優雅に微笑む姿が今も浮かぶ。
ローズは劇場襲撃事件の夢をみて時々うなされていたが、それを微塵も感じさせない振る舞いだった。
こけら落とし公演の上演初日は、記念式典と違ったドレスで注目を集めた。
式典と天覧上演以外の日もローズは劇場に通った。
ローズは、公式の時はクラッシックを意識し、非公式の時は軽快でフェミニンなイメージにしていた。オンオフをはっきりさせた装いだが、どちらにも共通して品の良さが漂っていた。
公演は大盛況だった、全日のチケットにプレミアムがついた。頻繁に劇場に通う、可愛いローズを見るためだ。
ローズの16歳の誕生日に婚約式、来年春にデビュタントをひかえ、その準備に王家もフォード家も追われていた。
そんなときに、ローズが……。
ローズは……夏の終わりに突然の急変で呆気なくその命を閉じた。
その日の朝、いつものようにローズに治癒魔法を施し、ローズをフォード邸に残し出仕するために馬車を走らせた。門を抜けたところで、馬で追いかけてきたヨハンが馬車を止めた。
ローズの様子がおかしいと聞き、引き返した時にはローズの意識は無かった。その2日後、ローズは私との時間を止めた。
ローズだけの時間が止まった……。
あの日の事は今でも鮮明に覚えている。
屋敷にもどると、ヒースがあらゆる治療を試み、ローズの意識を掴もうとしていた。
私もローズの意識を捜索し、全ての治癒魔法を施した。
連絡を受けた陛下は医師と共に駆けつけてくれた。
この国の最高峰の医術と魔術をローズに施した。
喘息発作や発熱・アザはなく、ローズは意識を取り戻すことなくただ眠るように……ローズだけの時間が……。
ローズは何も言わずその生涯を閉じた。
陛下は号泣したが、私は何が起こったのか理解できず立ち尽くした。
その後、私が何をしてもローズの時間は止まったままだった。
何日もローズから離れない私に、陛下は泣きながら睡眠術を放った。
次に私が目覚めると、ローズは棺の中で眠っていた。
国の総力を上げて死因特定を行った。しかし、病死・毒殺等の痕跡はなく、ローズは原因不明の突然死とされた。
陛下の被後見人であるローズの葬儀は国葬扱いとされてもおかしくなかった。
しかし、「葬儀も墓標もいらない、時々思い出していただければ嬉しいです」とローズの遺言が残されていたため、我々だけで静かに送った。
ローズは、死んだら火葬にして灰を景色の良い場所にまいて欲しいと生前からヒースに言っていたが……この国では火葬はできない。
遺体は王家ゆかりの者が眠る場所に安置され、そこには誰も近寄れない。
私はローズの部屋で多くの時間を過ごすようになった。
ねぇ、ローズ……なぜ、私を残して逝ったの。
ローズとの日々を思い返すと、全てが甘い夢だったように思う。
陛下が静かに言った。
「ココは『ラムセスに看取って欲しい』と口にしていた」
「陛下にそんなことを……」
「ああ、何度も言っていた。そして、その言葉の後に必ず『セス様をお願いします』『ヒースをお願いします』と頼まれた。
心と病を共有していた時が懐かしいな……最期の気持ちを分けて欲しかった」
「そうです、そうすればもう少し早くに何らかの治療を施せたかもしれませんね。
ローズは死期が近いと気づいていたのでしょうか?」
「婚約の書類を整えるときにココに尋ねたのだ、成年擬制の申し立てを裁判所にすれば、ラムセスとすぐに結婚できるがどうする、と……」
ローズは、公爵家当主であり学力も高い、それだけでこの国では成年擬制は認められただろう。その上、結婚が決まっていれば……。
「ローズはなんと?」
「今は未成年者としてラムセスに甘えたいと……可愛く言っていた。
ココは間違いなくラムセスと共に長く生きるつもりだったのだろう」
ヒースが赤い目で頷いた。
「マイ・レディは、ラムセス様との将来しか考えていませんでした」
「いや、ココはヒースの事も考えていたぞ」
「『ねぇ、ヒース』って、マイ・レディに相談されるのが嬉しくて、私は幸せでした……っ……」
「ココはヒースを頼りにしていた、いつも仲の良い兄妹のようにココと話しているヒースが羨ましかった」
「ローズはヒースと話すときだけは言葉が崩れて、私にはヒースを弟のように大事にしているように見えました」
「そうだな……ココにはそういう大きさもあったな……」
とうとうヒースの目から涙があふれた。
陛下が、ヒースが……ローズを覚えている、私はホッとする。
「ラムセス、視界は色づいているのか?」
「はい。ローズがいないのに、変ですね」
「陛下の味覚は?」
「毎日のお茶の香り、お菓子の味で……ココを思い出すよ」
「辛いですね」
「いや、私は嬉しい。ココの笑顔が浮かぶから……」
そういうものだろうか?
ヨハンがランカスター卿の訪問を告げた。
「国王陛下、フォード卿、皆様、お久しぶりです」
「ランカスター卿。用件は後にして、お茶をご一緒に」
「ローズ様にお届け物があるのですが……」
「ランカスター卿、ローズは……」
ローズの死はしばらく伏せられ、11月下旬に発表されたばかりだった。
「はい、辺境で訃報を耳にしました、お悔やみ申し上げます」
「発表が遅れて申し訳なかった」
「ローズ様から、次の雪が降る頃、未来の自分に届けて欲しいと預かったものがあります。ローズ様不在時は、フォード卿にこれとこの魔石を、陛下にはこちらの魔石を届けて欲しいと」
ランカスター卿がテーブルの上に魔石を3つ置いた。
「不在って……ローズは死期が近いと感じていたのか?」
「まて、ラムセス。ランカスター卿、それを預かったのはいつだ?」
「私が辺境に戻る時に預かりました」
「ココから他に伝言とかは?」
「ローズ様は、これを届けると美味しいアップルパイと紅茶をいただけるはずだと笑っていらっしゃいました」
「そういうことでございましたか」
「ヨハン、どういうことだ」
「生前、お嬢様が『初雪の頃、良い知らせを届けてくれる方の好物であるアップルパイをお出ししたいから、冬になったらリンゴを忘れずに用意して』と仰っておりました。ランスがお嬢様を偲んで、毎日アップルパイを用意しております」
「ランカスター卿にアップルパイを……我々もいただこう」
「かしこまりました」
「ラムセス、これ……」
「おそらく『当主のイシ』ですね」
「ココはまた違う使い方を……しかもこんなにも……ココっ……」
陛下が声を詰まらせた。
爵位を持つものは、予期せぬ死に備えて遺言を残すことが義務付けられている。ローズも就任の際に、そのための魔石と魔道具を王家から賜った。
定期的に魔石に記録し「当主のイシ」として改変されないように魔法を施し、中立的第三者に預けるしきたりがあった。
ローズの死後、ローズの「当主のイシ」は見つからず、ヒースが紙の遺言書を預かっていただけだった。
ローズは残していたのか?
ローズから人を介して魔石を渡されるのは、二度目だ。
私は未来のローズあての魔石に魔力をとおした。
────
未来のローズへ
ちゃんと頑張っていますか?
今まで、何度も、もうダメと思っても諦めなくてよかったと実感していますか?
次の雪を楽しみに、今を丁寧に生きて、穏やかな明日を信じましょう。
────
短い音声と映像が流れた。
陛下が、陛下あての魔石に魔力を通し……映像が浮かんだ。
────
親愛なる国王陛下
私をココと呼ぶ声はいつも優しく、私の意思を尊重していただきありがとうございました。
セス様をお願いします。
フォンテ国の繁栄を祈っております。
────
そこで映像と音声は終わった。
私は、自分あての魔石に魔力を通した。
────
愛するセス様
セス様、心から愛しています。
それ以上に深いセス様の愛を感じ私はいつも幸せでした。
今年、初雪は降りましたか?
次の雪が降ったら、もう一度だけ私を思い出してください。そしてその雪が溶けて消えた時、私への愛も私のことも忘れて終わりにしてください。
今を生きて、明日を信じてください。
ねぇ、セス。
セスの優しい声で、もう一度だけローズって呼んで……。
─ ─ ─ ─
そこで、音声だけが途切れた。
「ローズ」
私がその名を呼ぶと、ローズの笑顔で映像が終わった。
私はローズの笑顔が見たくて、何度も何度も魔力を通し続けた。
涙で視界が滲んでぼやけるが、私の脳裏には鮮明なローズがいる。
何度も「ローズ」と呼び続けた。
陛下に止められるまでそれを続けた。
「ローズどうして……『私への愛も私のことも忘れて終わりにして』なんて酷いことを……なぜ?」
「ココは酷なものを残したな……」
ローズ、君を忘れない。
隣に君がいない雪なんか降らなければいい、雪なんか二度と見ない。
「陛下、開演のお時間です」
「ラムセス、ヒース、行くぞ」
「「ははっ」」
拍手で迎えられロイヤルボックスに入った。
冬の定番バレエ「花のワルツ」の上演初日、私は筆頭魔術師としてロイヤルボックスに招かれた。ローズが大好きだった演目だ。
上演の前にアナウンスが流れた。
「若くして天に召された、青バラの姫ローズ・カグヤ・エティエンヌ公爵に祈りを捧げましょう。黙祷」
出演者・観客が黙祷を終え、舞台袖に一脚の椅子が置かれ、幕が上がった。
ロイヤルボックスにローズの椅子が用意されているにも関わらず、舞台袖の椅子はローズのためだと事前に劇場側から説明があった。出演者たっての思いだった。
一幕の最後、ローズの好きな雪の精の踊りが始まった。
舞台に雪が舞いはじめた。
あぁ、君と一緒にこの美しい舞台を観たかった。
僕は、君ばかり見ていて……。
舞台を眺めながら、私はローズとの回想に耽った。
―― ローズ、君に会いたい ――
気づいたら、舞台は幕を閉じカーテンコールが始まっていた。
「ラムセス、大丈夫か?」
「はい、陛下。幕間の社交もせず申し訳ありません」
「ラムセス、気にするな、思い出深い演目に無理をさせた。退場しよう」
その時、舞台と客席から大きな歓声が上がった。
ヒースが、退場を制止した。
「陛下、ラムセス様、青バラが……」
いつの間にか……舞台袖の椅子に一輪の青バラが置かれていた。
刀剣様に会ってから私の魔力は定着し、青バラが出現することが無くなった。以前の青バラは全て消えているはずだ。
「ラムセス!!」
私の横のローズの席にも一輪の青バラが、佇んでいた。
「ローズ……そうか、君も一緒に観ていたのか、ローズぅ……うっ…」
私は泣き崩れた。
「ローズ、君は私の近くにいたのか、気づかなくて……ごめんね」
青バラの花びらが微かに揺れキラリと輝いた。
『もどかしくても丁寧に日々を過ごせば、それが積もってキラキラの思い出になって、人を支えてくれます』
『キラキラの思い出は美しい記憶となり、生涯の盾となります』
そう言った君はキラキラの思い出を街中に散りばめたよね、僕と一緒に……。
君との美しい思い出は、フォード邸にも王宮にもある。
それを1つずつ巡るよ、そしてエティエンヌ公爵邸を完成させよう。
『私への愛も私のことも忘れて終わりにしてください』と君は願った。
でも、その後に「100年先も一緒だよ」って約束したよね。
だからね、ローズ。
―― 次の雪を楽しみに待つよ、一緒に雪を見よう ――
フォンテ国の国王陛下と筆頭魔術師とその次期候補者である三人のラナは、雪が降ると公務を中断してチョコレートと紅茶を楽しむようになった。
フォンテ国には、初雪が降ると紅茶を嗜み愛する人を偲ぶ風習が根づいた。
次の雪と吸入薬 ──本編・おわり──
おまけ・キラキラな思い出
── 春のある日
「ローズ、ジュエリーメゾンからコレクションの招待状が来ているけど?」
「行きたいです、見るだけでも良いのですよね」
「もちろんだよ、気に入るものがあったら買おう」
「セス様、この国では男性は指輪をしないのですか?」
「一般的にはしないかな? 何か気になる事でも?」
「セス様とおそろいの指輪を探そうかと、でも仕事の邪魔になりますよね……」
「ローズとおそろいの指輪!!
お・そ・ろ・い……おそろい、対、ペア、ひと組……素晴らしいよ、ローズ。ああ〜どうしよう、どうして今まで気づかなかったのだろう。日によって指輪を変えよう、おそろいで……」
「セス様? 指輪はシンプルで長く飽きがこない雰囲気が」
「指輪を見れば曜日がわかるように、7種類の指輪を用意しよう。月曜日は、二人で月曜日の指輪を……ムーンストーンにしよう。火曜日は、ファイヤーオパールかルビーが良いかな? 水曜日は、アクアマリンだな。木曜日は──」
「セス様!」
「ローズも考えて木曜日から先が──」
「セス様は4月生まれですか?」
「そうだよ、よくわかったね」
「バングルを見て何となく……」
「バングルとお揃いになるように、ダイヤモンドのエタニーティーリングにしませんか?」
「それだけで良いの?
7種類作ろうよっ……それとも月ごとに12種類にする? それとも月と曜日ごとに──」
「セス様、指輪の話は忘れてください」
「どうして? ……どうしたのローズ?」
「…………」
「ローズ、お茶をしながらゆっくり話し合おうね、おそろいの指輪について」
「……はい」
── ある夏の夕方
「セス様? ……あっ、うたた寝している! 珍しい!
頬を指で押してみても…………ふふっ……寝てるっ。
こういう時ぐらいしか言えないけど……。
セス、愛している」
「ローズ、もう一回言って!!」
「うわっ、急に起き上がって……寝ていたのでは?」
「ローズ、もう一回言って」
「何をですか?」
「ねぇ~、ローズぅ、焦らさないで、言って」
「セス様、大好きです」
「ローズ、少し違うよぉ」
「セス様の気のせいでは?」
「ローズ、じゃあ『セス、大好き』にしよう。さぁ、言って」
「…………」
「くくっくく……ローズ顔が真っ赤だよ……くくっ……」
「意地悪しないでください」
「そうだね、さっきは、素敵な言葉をありがとう。
ローズ、愛している」
「はい、私も、とても……」
「ローズがその先を言葉にしてくれるのが待ち遠しいなぁ。ねっ、ローズ」
おまけ・とある雪の日
「ロゼ?」
「にゃっ」
「また、遊びに来たの? ほら、入って」
「にゃ~」
「スノーマンを作り終えると、君は遊びにくるね」
「にゃぁ」
「あ~、ロゼ。作ったばかりだ……爪を研がないで、ほら、こっちに……」
「にゃぁ~」
「よし、捕まえた。こんなに冷たくなって……ロゼ、お茶の時間だよ。
その前に……君にリボンを用意したよ。
これはね、ローズの好きだった色でね……少しだけ動かないで……あ~、遊ばないで……君も黒目黒髪だから似合うね」
「にゃぁん!」
「また、雪が降ってきたね。
そろそろ陛下達もみえる。ロゼも中に入って降る雪を見よう」
「にゃぁ~!」
次の雪と吸入薬 ──おまけ・おわり──
※──※──※──※──※──※──※──※──※
お読みいただきありがとうございました。
平仮名・三点リーダー・句読点・会話・擬音・改行等を多用し、である調にですます調を意識して混ぜました。
また、章立てもできずサブタイトルを考える余裕も無く、必死で本編完結に向けて書き進めました。
初投稿も重なり読みにくい文章だったと思いますが、私の精一杯の作品です。
拙さはお許しください。
タイトルからも本作の軸は病気です。
そこに、死生観・価値観・愛のかたち・呼称等を混ぜ、できるだけ重くならないようにしたつもりです。
作者としては「ハッピーエンド」と認識しております。
昨年の今ごろに執筆しはじめ、ローズと国王陛下の話にする予定でした。
傍観者視点としてのラムセスのキャラが序盤から際立ち、ローズの性格からしてアレックスの手を取らないと判断し、このような形で完結となりました。
投稿途中で……
ローズを王立アカデミーに通わせる。
東の帝国の皇子にローズが攫われラムセスが闇落ちする。
ヒースと世界を旅しながら二人は幸せにすごす。
ラムセスの記憶操作が解けず、やはりローズとアレックスの話になる。
……などと色々と悩んだりもして、長めの作品になりました。
執筆中は楽しかったです、ありがとうございました。
共感いただける部分が少しでもあると嬉しく思います。
長い作品をお読みいただき、本当にありがとうございました。
2022年4月 吉良玲




