8話
「本当にありがとうねー!」
先ほど入った食器屋さんでカナは気に入った物を見つけ購入しようとレジにまで持って行ったけど、そこで財布を持ってくることを忘れていることに気がついたようなのだ。そのためカナにお金を貸してと頼まれたので仕方なく貸してあげることにした。その後も宿にお金を取りに帰ることもせずに次々と店を回って行き自分の物を買いその度に後で返すからとお金を貸してと頼まれたのだ。
「ふっふっふっ、計画通りだよ!」
そして最後に欲しかった物を買い終わったのだろう、最後に決めポーズきめてドヤ顔でそう言ってきたときは、何が計画通りなのかわからなくて首を傾げていた。ちなみに思っていたリアクションと違っていたのかカナは肩を竦めていた。
「次はレインが行きたいところに行ってみようよ!」
「そうだね~冒険用グッズが売っているところに行ってみようかな」
今回僕が買い物に出かけようと思ったのは一度冒険用グッズが売っている店に行きたいと思ったからだった。冒険用グッズは冒険者に役に立つような物がたくさん売ってある店だと聞いていた。少しお金に余裕がある冒険者じゃないと買うのは厳しいらしと聞いていたのでお金がなかった冒険者になる前の僕は買えないと分かっていたので入ることすらしていなかった。そのためお金に余裕が出来た今、見物ついでに店に寄ろうと思ったのだ。
「それじゃあっちだね!行くよ!」
「うん!走らなくていいからね!」
冒険用グッズは冒険者に役に立つ物を売っているため冒険者ギルドの近くに店が建てられていて、商店街通りからは少し距離があったためカナは走り出そうと構えを取り始めたので僕はそのままカナが走り出さないようにぎゅっと手に力を入れて止めた。
「おっきいんだねー!」
「そうだよ!たぶんこの街で一番おっきいんじゃないかな?」
冒険用グッズを売っている店は僕たちが限界まで見上げることができるような大きさだった。
「すごい!見たことがないのがたくさんある!」
「本当だね!逆に見たことあるのがないぐらいだね!」
店の中に入ってみるとそこには入り口からもうすでに商品が並べてあり見たことがないものばかりだった。商品は放置されていることはなく近くに店員さんが立っており盗まれないよう監視と商品の管理を行っていた。
「まずはあっちから見て回ろうよ!」
僕たちは片っ端から商品を見て回ることにした。
「見てみて!これ水が出てくるんだよ!」
「本当だ!しかも冷たい!」
最初にカナが手に取ったのは水筒型の魔道具だ。これは水筒の中から水が出てくると言ったもので常に冷たい温度を保ちながら水が湧き出てくると言ったものと説明が書かれていた。魔道具と言うのはモンスターから取れる魔石を使った魔法のような道具のことらしい。このことも説明に書かれていた。
「これも見てみて!」
「これもすごいよ!」
僕たちは初めて見るものばかりで興奮しすぎて周りから注目を集めていた。その時僕たちは興奮しているのでそのことには気が付かなかった。




