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9話

「ふぅ~楽しかったね~」


「そうだね~でも少し疲れちゃたよ」


店から出てくると日が沈みかけていることに気がついた。どうやら僕たちは熱中しすぎてしまったようだ、だけどそのおかげで店に中にある全ての魔道具を見て回ることができたのだ。


「たくさん見たけど2つしか買わなかったんだね~」


「うん、僕にはまだ早いと思ったんだ」


店の中にある魔道具を見て回っだ結果、僕は2つの魔道具を購入していた。まだ使えるお金はあったのだけど、僕はまだ冒険者になって日が浅くなにが必要になるかわからなかったのだ。そのため必要の無いものまで購入しないようにと考えていたら2つしか購入していなかったのだ。


「それじゃ帰ろっか?」


「そうだね、もうお腹ぺこぺこだよ」


「そう言えば私たち昼ごはん食べ損ねちゃってたね!」


熱中しすぎていて忘れていたけど僕たちは昼ごはんを食べていなかったのだ。そのため宿へと帰る際にお腹がたびたび鳴ってしまい僕たちはお互い顔を赤くしながら早歩きで宿へと帰った。


「ただいまー!」


「おかえりなさーい!」


宿へと帰るとカナのお母さんが迎えてくれた。本来お客さんを迎えるのはカナの仕事だけど今日は僕と遊びに行っていたのでお客さんを迎える仕事をお母さんが変わってくれたのだろう。ちなみにカナのお父さんは職人気質なコックさんなので厨房から出てくることはほぼない。


「それじゃすぐにご飯を持ってくるからそこに座って待っといてね」


「わかった~それじゃ座って待ってるね~」


カナのお母さんに案内してもらい僕たちは空いている席に座りご飯が出てくるのを待つことにした。


「あ、そうだ、カナが買った物出してくね」


「ありがと!それじゃお金を持ってくるね」


「いや、いいよ、今日付き合ってくれたお礼だよ」


僕は忘れないうちに《保管》の中から今日買ったカナの物を取り出した。(カナの物といっても買ったのは僕だけど)僕にはまだまだお金に余裕があったので今日の分は全て買い物に付き合ってくれたお礼と言うことでカナからはお金を受け取ることはしなかった。その時にカナがにやにや笑って何かを呟いていたが、なにも見て聞いていなかったことにした。


「はいよ!お待たせ!」


今日買った物をカナに渡し終えるとちょうどカナのお母さんがご飯を持って来てくれた。


「「いただきます!」」


今日の夜ご飯は白飯の上に肉と卵が絶妙に絡み合った丼だった。肉はしっかりと噛み応えがあり、卵はふわふわトロリとしてとても美味しかった。空腹だったのもこの料理をさらに美味しく感じさせてくれて、味の感想が下手な僕でも美味しいと言う言葉以外が出てくるぐらいだった。


「「ごちそうさまでした!」」


丼の中は洗ったように見えるぐらい綺麗に米粒1つ残こさず平らげられていた。


「それじゃ今日はもう部屋に戻ることにするよ」


「うん!今日は本当にありがとね!」


お腹いっぱいになり眠気が襲って来たので少し早い気もするけど僕は部屋に戻り眠ることにした。

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