7話
「それじゃ行ってくるね!」
「うん!後で向かうから待っててねー!」
カナに見送られ宿を出ると門へと向かう道には向かわずに反対側の道に向かい歩き始めた。今日は薬草を採取には行かないで買い物をすることになった。今はお金に困ってはいないので毎日依頼をこなしてお金を稼がなくても大丈夫なのだ。こうしてお金に困ることなく休日が取れるようになったのは《採取魔法》のおかげだ。
「それよりなんで別々に出る必要があったのかな?」
今日は1人で買い物をするのではなくカナと一緒に向かうことになったのだ。昨日の夜に明日は依頼をせず買い物に向かうなんてことを話していたらカナが一緒に行きたいと言ってきたので拒否する理由もなかったので一緒に買い物をすることになったのだ。一緒に買い物をすることになったところまでは良かったのだけど、なぜか同じ宿にいるのに別々に宿を出て待ち合わせをすることになったのだ。なんでって聞いてもなんでもなんでもと言って答えてくれなかったのだ。まぁ結局は見てわかる通りに別々に出て待ち合わせをすることになった。
「お待たせー!」
数分が経った頃にようやくカナがやってきた。
「今日はいつもと雰囲気が違うんだね!」
「そうだよー!新しく買った服なんだ!」
「うん!とても似合ってるよ!」
カナは朝宿で見た時は違う服装でやってきた。それもそのはずカナが宿で働いている時は宿の制服というものを着て働いているのでお手伝いとかで出かけるならともかく休みの日まで制服を着て出かける人なんていないよね。カナは性格も明るく元気な子なので今日のようにショートパンツに半袖はとても似合っていた。
「それよりも今日休んで大丈夫だったの?」
「うん!やることは先に朝のうちにやっておいたから!」
【癒しの宿】は親子3人で切り盛りしている宿屋なのでカナが抜けると2人で回さないといけなりとても忙しいことになると思ったけどカナがやることは朝のうちに終わらしておいたので今日は1日楽しんできなさいと親に言われたようだ。
「それじゃ行くよ!」
「うわぁ、待ってよ!」
僕はカナに手を引っ張られて商店街に向けて歩き始めた。
「今日は何を買う予定だったの?」
「うーん、別にこれと言った物はないけど、ぶらぶらして欲しいものがあったら買うみたいな感じかな」
「ふーん、それじゃまずはあのお店にしょ!」
商店街と言うことで人が溢れているので僕たちははぐれないように手を繋いでいた。そのためカナが店に向かって走り出すということは手を繋いでいる僕もそれに向かって走り出さないと行けなくなると言うことだ。少しカナの方が足が速いので転けそうになり手を離そうとするがカナの手を握る力が強くて離そうにも離すことができずカナについて行くのにも一苦労だった。
「ここって食器屋さん?」
「そうだよ!私が今使っている食器が古くなって着ていたから新しいのが欲しいと思ってたの!」
確かに今カナが使っている食器は欠けていたりと古いなぁ~と思っていた。ここにはたくさんの食器があるのでカナが気に入りそうな物も必ず見つかるはずだ。
「それじゃ入るよ!」




