6話
僕はちょっとした大金持ちになっていた、と言うのも僕が採取した草は全て価値があるものだったらしく高値で買い取ってくれることになった。そしてたくさんの量を提出したことも相まって僕のお財布の中はパンパンになっていた。パンパンなお財布は盗っ人達に盗られる可能性を考えて《保管》の中に入れているので盗られる心配をする必要がなかった。
「今日は屋台の食べ物を買ってみようかな?」
まだ【癒しの宿】の夜ご飯が出て来る時間にはなっていなかったので昼も食べていなかったのでお腹が空いていたのとお金に余裕があるから前から食べてみたいと思っていた屋台の食べ物を食べ歩くことにした。
「うわぁ~美味しそうな匂いがする~」
屋台通りと言ってたくさんの屋台が出されている一本の道がある。そこには朝から晩まで一日中美味しそうなたくさんの食べ物の匂いが漂っており、通る人のお腹を刺激して、通りに入る一人一人のお腹の音を鳴り響かしていた。
「まずはあれに決めた!」
僕は最初に目をつけたのが焼き鳥を販売している屋台だった。焼き鳥は店によってタレが違ってはいるが焼き鳥にハズレなんて存在しないせず美味しいと思っているからだ。何より焼き鳥はとても香ばしい匂いを漂わせていたのだ。
「おっちゃん!一本ください!」
「あいよ!好きなの持っていきな!」
屋台のおっちゃんにお金を渡すと焼き上がっているものから選ぶことになった。僕はその中でも焼きたてで熱を持ち、身がプリプリな物を選らび手に取った。
「ん~美味しい~!」
さっそく食べてみるとすごく美味しかった。なんて言うんだろうか食べ物の感想なんて美味しいか美味しくないのどちらかしかないと思っているのでうまくこの焼き鳥の美味しさを表現することが出来ないが、ただただ本当に美味しかったと言うことしか出来なかった。
「次はあれかな!」
熱々の焼き鳥を食べた後は口の中を冷やすことも兼ねてかき氷の店に向かった。
「おねえさん!イチゴでお願いします!」
「はいよ、イチゴね!」
かき氷のおねえさんにお金を渡すとさっそくかき氷を作ってくれた。かき氷は作り置きが出来ないので常に出来立て?を食べることが出来て冷んやりして美味しいのだ。
「うぅ~でも美味しい!」
おねえさんからかき氷を受け取るとさっそくスプーンで掬い口の中一杯に頬張る。一杯に食べるので頭がキーンと痛くなるがこれもまたかき氷の食べ方だと僕は思っている。一度キーンを味わうと後は少し溶けるのを待ってからゆっくり食べるのが僕のかき氷の食べ方だ。
「そろそろ帰ろうかな?」
お腹も膨らんできたのでこれ以上食べると夜ご飯が食べれなくなるかも知れないので宿へと帰ることにした。まだまだ美味しそうな食べ物を食べることが出来なかったのでまたこの通りへ来たいと強く思った。
「ただいまー!」
「おかえりー!」
宿へと帰るとカナが迎えてくれた。そして今日の【癒しの宿】の夜ご飯も屋台の物に負けず劣らず美味しかった。
ちなみに一度だけ【癒しの宿】の夜ご飯が食べれないことがあった。その日も今日と同じく屋台通りに行っていた、だがその日は屋台通りが初めてだったので美味しそうな匂いに負けてお腹いっぱいにまで食べてしまったのだ。そのせいで夜ご飯が食べれないとカナに伝えたら雷が落ちて来そうなほど怒られた。




