2話
冒険者になることができた僕はさっそくお金を稼ぐために依頼を受けることにした。
依頼を受けるためにはいくつか条件があるとさっき受付嬢さんが教えてくれていた。
冒険者にはランクがありSからFまでありSに近いほどランクが高いとされていて冒険者になったばかりの僕はもちろんFランク冒険者である。
依頼にも難易度によってSからFまでありSに近いほど難易度が高い依頼とされている。
「僕はFランクだからFランクの依頼票のところだね」
「はい、Fランクの依頼票はあちらに貼られています!」
受付嬢さんにFランクの依頼票が貼られている場所を教えてもらうとさっそく依頼票を見にいくことにした。
「ありがとうございました!」
受付嬢さんには冒険者の登録からお世話になったのでしっかりとお礼を言うことも忘れない。
「うわぁ~たくさん貼ってあるんだ~」
Fランクの依頼票が貼られている場所に向かうまでにSランクAランクBランクの依頼が貼られていた。その依頼票はランクが高いほど数は少なかったが依頼の内容を見るにとても僕じゃできないものばかりだった。例えばドラゴンよりも強いと言われている龍の討伐や天空の城に咲いてあると言われている花などが張り出されていた。
「あった!ここがFランクだ!」
ようやくFランクの依頼が出されている場所に到着した。Fランクの依頼には薬草採取や最弱モンスターと言われているゴブリン討伐などが貼り出されていた。
「よし!まずは薬草採取の依頼にしよう!」
僕はFランクの依頼から薬草採取の依頼を受けることにした。本来なら受ける依頼を決めたらその依頼票を取り受付に持っていかないといかないのだけどFランクの依頼は常時求められていて貼り出されているのでいつでもどこでも依頼を達成してもいいので依頼票を受付に持っていく必要がないのだ。つまりFランクの依頼はやりたいことを見つけたらすぐに依頼現場に向かうことが出来るのだ。
「さっそく《採取魔法》を試すことができる!」
最初に薬草採取の依頼を受けたのは《採取魔法》が薬草採取の依頼を達成するのに向いているからだった。
「それじゃ行ってきまーす!」
僕は誰かに言うわけでもないが癖でついつい言ってしまって、少し恥かしくなり逃げるように薬草が生えている森へと向かうことにした。
「それじゃ気をつけるんだぞ」
門兵さんに冒険者カードを渡した。冒険者カードは冒険者になった時に受付嬢さんから渡されたものだ。冒険者カードにはたくさんの個人情報が記載されているとされ身分証の代わりにもなる。そのため門を出る時には冒険者カードを門兵さんに渡し特殊な機械に通されることで冒険者カードからその人が犯罪者かどうか調べて門を出る許可が貰えるのだ。ちなみに門に入る時にも冒険者カードを特殊な機械に通して許可が貰えないと中に入ることはできない。
「あっちに行ってみよう!」
門を出るとすぐに森が広がっていた。この街は森に囲まれていて街から一歩でも出るとすぐに森の中ということになる。まずは最初に適当に森の中を進むことにした。近くにある薬草はもう他の冒険者に取られていて奥に進まないと薬草はないだろうと判断したからだった。でもあまり奥に進みすぎるとモンスターに遭遇する可能性があるのでほどほどといったぐらいにしか奥には進まなかった。
「よし!それじゃさっそく《採取》」
僕はほどほどに森の奥へと進むと《採取魔法》の1つである《採取》の魔法を唱えた。《採取魔法》を開花させると3つの呪文を唱えることができるようになった内の《採取》は1つである。
「おぉ、たくさんの反応がある!」
《採取》の呪文は自分が取りたい物の場所を教えてくれる呪文なのだ。そのため薬草を取りたいと思いながら《採取》の呪文を唱えると薬草が生えている場所に反応して教えてくれのだ。
「本当にあった!」
《採取》の呪文で反応したところへと向かうとそこにはしっかりと薬草が生えていた。
「よーし!頑張って薬草を採取するぞー!」
僕は服の裾を捲り上げて気合いを入れると、どんどん《採取》の呪文を唱えて薬草を採取していった。




