1話
「冒険者になりたいです!」
「かしこまりました、それでは《魔法診断》を行いますので着いてきてください」
僕の名前はレイン、冒険者になりたくて冒険者ギルドにやって来ました。さっそく受付に並んで自分の番が回ってくると受付嬢さんから要件を聞かれる前に冒険者になりたいと伝えました。
そして冒険者になる前に冒険者ギルドではその人の《魔法診断》が行われる。《魔法診断》ではその人にどんな魔法の素質があるのかを調べることが出来るのだ。
「この水晶に触れてください、そうするとあなたが持つ魔法の適正が浮かんでくると思います、その浮かんでくる魔法が複数あればそのうちの1つを選ぶと開花させることができます」
《魔法診断》ではその人が持つ魔法適正を調べるだけじゃなくその人が持つ魔法適正を開花させることができるのだ。魔法適正とは火魔法、水魔法、風魔法と言った属性魔法や身体能力を強化する強化魔法と言った魔法が存在する。稀に固有魔法やオリジナル魔法と呼ばれ世界にその人しか持たない魔法適正があるとも言われる。
《魔法診断》が出来る水晶に触れると自分が持つ魔法適正が浮かび上がってくる。その際に複数の魔法適正を持つ者がいる。複数の魔法を一気に開花させることはできないので1つの魔法しか開花させることはできない。
「うわぁ、本当に文字が浮かび上がってきた!」
「凄いですね!魔法適正が2つもありますよ!」
水晶から浮かび上がってきた僕の魔法適正は2つあった。
1つ目が召喚魔法だ。召喚魔法は名前の通り何かを召喚する魔法で人によってはモンスターを召喚したり武器や防具と言った物を召喚する人もいる。
そして2つ目が採取魔法だ。この魔法はよくわからない。僕が事前に調べていた魔法適正の本には書かれていない魔法だった。
「な‥採取魔法ですか!初めて見ました!これはおそらく固有魔法ですよ!」
ギルドの受付嬢さんも採取魔法のことは見たことがないようで固有魔法だと言って驚いていた。確かに固有魔法は珍しく魔法だ。だからと言って強いか弱いかどうかはわからないのだ。珍しいからこそその魔法がどんな魔法なのか伝えられていないのだ。そのためもし採取魔法を選び弱い魔法しか使えない魔法だと後悔することになるのだ。この魔法しか適正がなければ即結したんだけど僕にはもう1つ召喚魔法の適正があるのだ。普通の人なら迷うところだろう。
「決めました!僕は《採取魔法》にします!」
だが僕は悩むことなく採取魔法を開花することにした。確かに召喚魔法も魅力的な魔法だけと固有魔法であるという採取魔法に惹かれてしまったのだ。もしこれが弱い魔法しか使えない魔法だったとしても後悔はし‥するかもしれないけどなんとなくだけど使えそうな気がするのだ。あくまでもなんとなくだけど。
「開花する魔法を決めたらそのまま水晶に触れておいてください。水晶から光が出てきますけど危険ではなく魔法適正を開花させるものなので大人しくしててくださいね」
受付嬢さんが言っている途中に水晶からは光が溢れ出してきた。そしてその光は僕を祝福するかのように包まれていく。
「はい!これで《魔法診断》は終わりました!あなたには開花した魔法がどんな魔法なのか頭に浮かんできていると思います!」
《魔法診断》で開花した魔法はその人の頭の中にはどう言った魔法なのかどうやって使う魔法なのかが頭に浮かんでくるのだ。僕にも採取魔法がどう言った力を持つ魔法なのか頭に浮かび上がってきていた。
「それでは受付に戻り冒険者へと登録をします」
そう言うと受付嬢さんが受付に戻っていくので僕も遅れないように後ろについて行く。
「これで冒険者についての説明を終わります、何か質問はありませんか?」
「いえ、大丈夫です!」
僕は事前に冒険者について調べてきてあるので受付嬢さんが冒険者としての説明はもうすでに頭の中に入っていた。
「はい、これで今日からあなたは冒険者の一員です!」
これで冒険者になる工程は終わり僕は無事に冒険者の一員となることができた。




