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3話

「あれ?少し取り過ぎちゃったかな?」


《採取》の呪文で反応があった薬草を取り終えることができた。これ以上の薬草を採取するとなれば森の奥へと進んで行かないといけなくなる。あまり奥に進みすぎるとモンスターと遭遇する危険性も出てくるので今日はこれで終わることにした。


「よし!それじゃ《保管》」


僕が開花させた《採取魔法》から派生した3つの呪文の内の1つである《保管》の呪文を唱えることにした。


《保管》の呪文は触れた物を異次元の空間へ収納することができるのだ。


「うん!上手くいったな!」


この呪文によって取り過ぎたかなと思っていた薬草だが全て冒険者ギルドへと持って帰ることができるのだ。


もし《保管》が使えなかったらせっかく取った薬草が手に持ちきれなかったので置いて帰る羽目になるところだった。


薬草を無事《保管》することができた僕は依頼の報告をするためにギルドへとやって来た。


「すいませーん!」


「はい?どうされましたか?」


ギルドの中に入ると受付にいる受付嬢さんの所へ向かい声をかけた。


「薬草採取の依頼で薬草を持ってきました!」


「かしこまりました、こちらのトレーに乗せてください」


「分かりました!《抽出》」


僕は受付嬢さんに言われた通りにトレーに薬草を載せることにした。薬草は《保管》していたので取り出すために《抽出》の呪文を唱えることにした。


《抽出》の呪文が《採取魔法》から派生した3つの内の最後の1つだ。《抽出》は《保管》した物を取り出すことができる呪文だ。


「すごい量ですね!薬草は見つけるのが大変だったと思うんですけどすごいですね!」


受付嬢さんから薬草を見つけるのは大変だと今初めて聞いた。薬草はよく街で見かけるからたくさん採れるものだと思っていたんだけど、確かに薬草は他の雑草と似ていたので《採取》の呪文がなければ見つけるのは難しそうだなと思った。


「それじゃ査定して来ますので少しお待ちください!」


受付嬢さんはそう言って薬草が溢れ出しこぼれそうになっているトレーを持って1つも落とさないように奥へと行ってしまった。


「あ、そう言えば薬草の報酬見てなかったや」


今ふっと思い出したんだけど依頼内容を見るばかりで依頼が達成した時の報酬金を見ていなかったことを思い出した。《採取魔法》を使いたいばかり意識して依頼内容しか見えていなかったのだ。今からでも見に行くことはできるがこれから受付嬢さんが報酬金を持って来てくれるのでそれを楽しみに待っておくことにした。


「お待たせいたしました!こちらが薬草採取の報酬金になります!」


まだかなまだかなと待っているとようやく受付嬢さんは報酬金を持って戻って来た。


「うわぁ~すごい!」


「薬草はほとんどの冒険者が依頼帰りに見つけたら持って帰ってくるのですが、最近は怪我をする冒険者が増えて来て需要が高まって来ていたのです!」


最近森の中に強いモンスターが出たとかで怪我をする人が増えているようで怪我を治すことができるポーションの材料である薬草の需要が高まっていて、その上本来なら見つけることが難しい薬草をたくさん持って帰って来てくれたので特別報酬も加算されているとのことだった。


「また次もよろしければ薬草採取の依頼を受けて頂ければありがたいです!」


「はい!次も受けさせてもらおうと思います!」


僕は受付嬢さんにお礼を言って冒険者ギルドを出た。

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