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その夢は二十何年?

お久し振りです!

本当に、お久し振りです!

詩人ロウルの相棒精霊の名前はなんだったっけ?と思うほど、お久し振りです!

まだ大学後期の成績が5つほどわからなくてドキドキしています。


 枕が変わってもすぐに眠れるのか?という議論をする余地もなく、気が付いたときには日が昇っておりセレナが起こしに来ていた。思っていた以上に、体は疲れていたらしい。


 そういえば昨日の料理も胃に優しそうなものばかりだったなと、果たして料理人を目指している奴がそれでいいのかと思わせることを考えながら、身支度を済ませて村……ルンゲル村を出立する。


 「順調に行けば今日のうちにフォニオン領に付くはずです」

 「順調に行けばって…いや、なんでもない」

 それはフラグになりかねんぞ。



 よくよく考えればそれは僕の言葉もフラグのだったのかもしれない。 

 柔らかくしかし涼しさをくれる風に訪れる秋の気配を感じていたら、一緒に少数の人の気配も寄ってきた。


 「おい、有り金を全部おいていきな」


 野太い男の声が聞こえるが、テンプレってその状況になりやすいからそう呼ばれるんだなぁと感慨深く思うだけでそれ以上はなかった。


 「シフォン様、大丈夫ですよ」

 「うん、そうだね」


 同乗しているセレナの言う通り、ただの盗賊にやられるメンツではない。

 そうは言っても若干硬くなっているセレナの肩に手を伸ばし、軽くもんであげる。これで背丈が逆だと様になるのだが、仕方がない。

 

 「あっ…」


 セレナは自分の方が不安がっていたのが恥ずかしかったようで顔が少し赤くなるが、ここでやめると逆効果な気がしたのでそのまま続けながらレイスを呼ぶ。

 瞬殺も可能だろうが、強盗未遂で殺されるのも可哀想なので手心を加えるように伝える。レイスは肩を揉まれているセレナを羨ましそうに見ていたが、肩が凝っているのだろうか。今夜にでも彼にもしてあげよう。

 しかし、少年が肩を凝らさせていたとは。向こうに着いたら彼が楽出来るぐらい頑張らないとな。



 縛った盗賊の速度に合わせてペースを遅くしたが、それでも日が沈む前にフォニオン領の町に着くことが出来た。

 昨夜泊まったルンゲル村は本当に宿泊場だったらしく、こちらの町は宿泊『施設』と呼べるほどの大きな宿はなく、この町の住人の家々や店が多くみられた。盗賊たちを自警団に渡して少しお金をもらったあと、レイスが取っておいた宿に向かった。


 「申し訳ありません。一番いい宿を取ったのですがこの位のものしかなく、仰ってもらえれば自分がいるものを準備しましょう」

 「いや、十分すぎるんだけど?」


 レイスが取った部屋は5人分のベットとテーブル、椅子がある部屋で、それを僕1人に使わせるつもりらしい。


 「レイスたちはどうするの?」

 「私たちの分は別にもう一部屋借りております」


 予想通りといえば予想通りで、昨夜か今日の明るい段階で言わなかった僕がわるいだろう。


 「……よし、決めた!レイスとセレナはこっちに停まって、ロウルさん達はもう一つの部屋で寝るってことで」

 「シフォン様、ありがたきことではありますが私たちへのお気遣いは無用で「レイスは僕と寝るのが嫌なの?」……いえ、そのようなことは」

 「レイス、僕はもう王族じゃないし、確かにレイスの主ではあるけどそれ以上に家ぞ……仲間、いや、家族だと思っているんだよ」

 「家族、ですか」

 「うん。家族は一つ屋根の下に住んで、お互いにいろんな話をしたり助け合ったりするんだよ。だから僕はこれからも、向こうに着いてからも2人と同じように寝て、食べて、働くんだ」

 「しかし……」


 ここまで言ってもレイスは思うところがあるらしい。異世界で貴族育ち従者なレイスには納得しきれない部分もあるのだろう。それ以前に、僕だって前世も含めてそんな()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 仕方がない、本当はこういうのは嫌なのだが


 「従者レイス!私のあり方は間違っているか、私に示せ!!」


 レイスは私の言葉にハッとなって、すぐさま跪く。


 「はい。そのあり方は間違っておりません。……しかしながら、正しいのかが未熟者の私には判断しかねます」

 「ならばどうするか」

 「それが正しいと言える道を作りましょう」

 「そうか、頼む」


 僕は真面目な表情を解き、笑顔で彼に手を差し伸べる。彼は出された手を取り立ち上がる。その彼の表情はこれまでと少し違った表情を見せていた。


 「セレナやロウルさん達もそれでいい?」

 「はい、もちろんです!」

 「まっ、部屋を広く使えるんだ、文句はねぇよ」

 「まったく、ロウルは……ええ、問題ないわ」


 セレナは僕に抱き付いてきて、ロウルさんはよくやるなって感じな顔をしながらどこかへ向かうも口調はどこか柔らかく、そんなロウルに呆れた感じでミアラさんもついていった。


 その日の夜、どこか恐縮しながらも嬉しそうに肩を揉んでもらっている少年とそれを眺める少女の姿が近くにあった。

主人公「家族3人、仲良く寝るから、ロウルさん達2人はもう一つの部屋ね!」

4人「「「「はーい」」」」

ミナ「あれ、私は……?」

家族「「「あっ……」」」

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