言ったそばから
PCが壊れて修理中です。
執筆をスマホ書きしている方も多いようですが、僕には向いてない気がします。
というわけでスマホ投稿しました。
キーボードをッターン!ってしたい(笑)
一緒に働くのが家族、そんなことを言った翌朝。
「シフォン様、鼻、チーンしてください」
「じ、じぶん゛でできる゛るか゛ら゛」
「だめです。はい、チーン」
「……ち゛っーん゛」
風邪をひいて、セレナに看病されていた。
この身体になってから病気になったことがないので、罹らないのものだと思っていたのだが…。
「今、レイス様がお医者様をお呼びしていますから、大丈夫ですよ」
「うん」
目覚めた時からレイスが見当たらなかったんだけど、迎えに行っていたのか。全ての状態異常を治す魔法があったから、それを使えば手っ取り早く済みそうなんだけど医者がくるなら待たないとな。
一応、どのような状態になっているのか簡易ステータスを確認する。
『HP:126025/136000
MP:380/105553(効率1/2)
DP:127/639(効率1/2)
状態異常:HP減少(微弱)MP・DP効率1/2 思考低下(弱)
全基礎能力低下(弱)体温上昇(弱) 』
なんというか、《EO》で一番腹立たしい戦いになったボス戦のときみたいなステータスだ。えげつない。MPとDPの減りが酷過ぎるだろ!
というか、DPって魔素で生命力みたいなものだったよな。大丈夫なのか?こんなに減って。
「セレナ、風邪ひくと魔素が減るの?」
「減っておられるのですか?すみません。私は魔素を気にするようになって日が浅いもので」
「あ、そうか」
そういえば、セレナが魔導を使えるようになったのは僕と同じころだった。よく使っているのを見掛けるから忘れてた。
「シフォン様、お医者様を連れてまいりました」
「医者のマルコティです」
「よろしくおねがいします。私はシフォンといいます。マルコティさん、朝早くから呼びだててしまい、申し訳ない。何分、病気にかかるのは初めての事でして」
「!…・いえいえ、これが仕事ですからお気になさらずに。どうぞ、横になってください」
レイスが連れてきた医者は40代くらいで少しふっくらとした男性だった。久しぶりの見知らぬ人に緊張して年齢不相応な僕の受け答えに驚いていたが、すぐに慣れた様子で手持ちのバックから白いエプロンを取り出して身に着けた。
「では、今から問診と触診を行います」
そう言って、マルコティさんは「喉の痛みは?」や「最近変わったことは?」等を訊いていきながら、額や胸、腹や足先と体の隅々まで触っていった。触られた瞬間、その部分に感じたことのない感覚がして、思わず払いのけそうになるのを抑えるので必死だった。
一通り終わったのか、エプロンを外したマルコティさんは難しい顔をして、じっとこちらを見ていた。
「どうしたのですか?」
「……一通り診させてもらったのですが、その……私の身には余るものでして」
「えっ……と、それはどういうことでしょうか?」
「申し訳ないですが、シフォンさんが何の病なのかわからないのです」
「……」
僕やマルコティさんだけでなくレイスやセレナまで巻き込んで部屋の空気が重くなる。
「王都に行けば最新の治療が受けられると思いますので紹介状を書きますから、とりあえず滋養の付くものを摂って早い内にそちらに向かわれてください」
「あ、ありがとうございます」
マルコティさんはエプロンが入っていたバックから便箋と筆を取り出して紹介状を書いて僕に渡して申し訳なさそうに帰っていった。そのとき「お代は大丈夫です」と言ってこちらが払うのを止められた。
レイスとセレナは内から開けられた扉が閉まる音でハッとして「大丈夫ですか?すぐに王都に戻りましょう!」「ロウルさん達にも動けるよう伝えてきます!」っと焦っているので
「ちょっと待って!」
二人より更に大きい声を出して制止を求める。
「あのさ、とりあえず一日待ってみようよ」
「しかし」
「僕は大丈夫だから、まずは落ち着いて慎重に動こう。ね?」
せっかく王都を出たのにすぐに戻るなんてとんでもない。しかもレイスは公として王都を出たばかりだ。ここで帰ったら恥の上塗りをさせてしまう。
「それにもしかしたら僕の身元がバレてしまうかもしれないし、そうなったらすべてが駄目になるよ」
詳しく検査されて何か身元を証明するものが、そう、例えば僕の体に流れる雷の魔素…とか……
「ねぇ、レイス。訊きたいことがあるんだけど」
「は、はいっ!なんなりと」
彼も何かに気づいたらようだ、珍しく声が裏返った。
「触診のときってさ、具体的には何をしているの?」
「はい、触診では自身の魔素を流し込んで筋肉の固さや臓器の状態、血液の流れ、……あと魔素の状態を診ます」
レイスがさっきと別の意味で焦りを見せている。セレナもレイスの言葉を聞いて察したようだ。
「マルコティさんが分からなかったのってさ、僕の魔素が特殊だからじゃない?」
「……かもしれません」
そう、僕の魔素は王族のみしか持ち得ない雷の魔素だ。
「申し訳ありません!」
「いや、いいよ。僕も診察がどんなものか知らなかったんだし、それに僕が体調を崩さなければ最初からこんなことにはならなかったんだから」
そう考えると危なかった。マルコティさんが王族を診たことあったら計画が終わるところだった。
「すぐに対処します」
「うん、でもいい人だったから穏便にね」
「はい。滋養の付くものを訊きに行って嘘の情報を教え、更には王族が立ち入ることない僻地に飛ばします」
「もう少し何とかならない?」
「では、この町にに彼より腕利きの医者をおき、加えて彼を監視させます」
……商売敵が出来て経営が少し悪くなるかもしれないが、これが最善だろう。
「わかった。そうしておいて。そういうわけで僕の病気は一日おいてから考えるってことにして、今日は一日休もう」
夜、二人が眠りに入ったのを確認して僕は魔法を組み立てる。
僕のイメージの中では、僕を中心に大きな円が2つでき、その円周上を無数の青白く輝く十字架が回り続けている。
「『アンリアルエクスクルージオン』」
僕が唱えたのと同時にイメージ内にあったその2円が現実で1つに重なり、僕を僕を包み込む。
ふぅ、体が楽になった。これで安心だな。
結構強い光を発したのだが、一瞬だったし眠っている二人にはバレてないだろう。気付いても夢だと思ってくれるはず。
僕は悪いことを隠す子供のように内心焦りつつ、早く眠りに就こうとした。
今日一日ベッドの上で過ごしたが、意外に眠れそうだ。
僕は意外に眠れそう。眠れそう。眠れそう。眠れそう。眠れそう。眠れそう。眠れそう。眠れそう。眠れそう。眠れそう。眠れそう。眠れそう。眠れそう。眠れそう。眠れそう。眠れそう。眠れそう。眠れそう。眠れそう。眠れない……
夜中
ミナ「みんな眠ったな。ん?彼(主人公)は何しているんだ?」
主人公「『アンリアルエクスクルージオン』!!」
ピカッ!
ミナ「あぁぁぉぁぁ、目がぁぁぁぁぁぁ!?」




