【武器解説23】鎌(サイズ)[挿絵]
『手鎌』
古代ローマにおいて、農耕や果樹園での作業に欠かせない一般的な農具です。麦の収穫やブドウの蔓の剪定など、用途に合わせて刃の湾曲具合や大きさが調整されていました。
日常的な道具であるため、農民が反乱を起こした際などには、そのまま急造の武器として転用されることもありました。
『大鎌』
長い柄の先に、直角に近い角度で長い刃が取り付けられた農具です。立ったまま牧草などを効率よく刈り取るために用いられました。古代ローマ時代においては手鎌ほど一般的な存在ではありませんでしたが、後に中世ヨーロッパへと時代が下るにつれ、農業技術の発展とともに広く普及していくことになります。
サイズ(ヘリオン)※1
『破城の鎌』
ユリウス・カエサルの『ガリア戦記』にもその名が見られる、ローマ軍の攻城兵器です。これは手持ちの武器ではなく、巨大な丸太や長い竿の先端に、鉄製の強固な鎌状の刃を取り付けた構造をしていました。城壁に接近してこの刃を引っ掛け、テコの原理を利用して城壁上の防壁(胸壁)や木組みを引き剥がしたり、城壁の上に立つ敵兵を引っ掛けて引きずり落としたりするために使用されました。
※1 画像の著作権はカクスタ様(@cactus_stance)に帰属します。無断転載・無断使用を固く禁じます。




