【武器解説22】 木剣(ルディス)[挿絵]
古代ローマの剣闘士の訓練、および奴隷身分からの「解放の証」として用いられていたのが木製の剣「ルディス」です。
『訓練用の武器』
真剣を用いた訓練は怪我や反乱のリスクが伴うため、闘技場に併設された訓練所での日常的な打ち込み稽古などでは、このルディスが用いられました。剣闘士の筋力を鍛えるために、あえて真剣よりも重い木材で作られることもありました。
『自由と名誉の証』
剣闘士が闘技場で卓越した戦績を収め、観客を大いに熱狂させ、皇帝や興行師からその勇気と実力を認められた際、解放の証としてこのルディスが授与されました。
ルディスを受け取った剣闘士は「ルディアリウス」と呼ばれ、死と隣り合わせの戦う義務から解放されます。その後は訓練士や審判として闘技場に残り後進の育成にあたる者もいれば、得た賞金を元手に平民として新たな人生を歩む者もいました。
奴隷剣闘士にとってこの木剣は、何よりも尊い「自由」の象徴だったのです。
フラマ(Flamma)という伝説の剣闘士は、ハドリアヌス帝治世下、34回も出場し、4度もルディスを授けられたという驚異の記録が、シチリアの墓碑に残されていました。
※ルディス(ミア)※1
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