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三種の神力  作者: Get.On
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第2話 Opening【幕開け】

さあ、主人公登場です。

青空が広がる中、彼“郡山 湊”(こおりやま みなと)は歩いていた。3月になったとはあまり思えないほど低い気温だった。今彼が歩いているのは東京都 第三区にある街の中で、周りには多くの人が歩いている。そして歩いてい人全員が露出の少ない比較的シンプルな服装だった。単純に寒いから露出の少ない服を着ている、というのもあるのだが最大の理由はモラルにある。

戦争が始まって以来、贅沢な暮らしはしてはならないという考えが広まり、人前で派手な服装、露出の多いい服装は着ないようになった。(とはいえ、オシャレ等の概念は許容範囲内で存在する)現在は戦争が一時中断となったが、いつ戦争が始まるか分からない。その時の名残りが続いているという理由で人前では派手な服装は控えるというモラルが広がったのだ。

今も街中の風景はは第三次世界大戦が始まる前とあまり変わっていない。


街中を歩く彼は周りの多くの視線を浴びていた。理由は彼の容態にある。銀色に近い白い髪、青い瞳(銀色の髪は珍しい。黒以外の瞳は偶に居る)、引き締まった身体、そして生きているとは思えない死んだ魚のような青い瞳。彼の容姿がとても珍しかったので思わず二度見してしまった人が彼の目を見て驚いている。もし彼の容姿が珍しいものではなかったら、彼の死んだような目には気づかなかっただろう。

そんな周りの視線を気にせずに彼はまるでその視線が分かっていないように、いや、慣れているような態度で歩いていた。


そんな彼の目的は、とある場所に行くことで、とある場所とは“学校”のことだ。現在は3月の中旬頃でこの季節は何かと色々ある時期だ。彼も色々あるうちの一人で、今年の4月から学校に入学する予定で、今日はその手続きをしに行くのだ。

今の時代、大体のことが携帯用端末(超極薄タブレットの様なもので、持ち運びにも便利)で行われるのだが、彼は携帯用端末を持っていない為学校へ直接手続きをしなければならない。彼の場合、今まで使う必要がなかった為所持していない。


街中をしばらく歩いていると次第に大きな建物が見えてくる。

その建物の形状は the 学校って感じで、白を基調として比較的シンプルなデザインとなっている。だか、この学校の敷地はとてつもなく広く縦300㍍×700㍍の210000㎡=2,1㎢となっている。そして本校舎の他に様々な施設が設けられている。


建物に近づいていくと学校とは思えない程大きな門が見えてきた。この建物の生徒がみえないのは、今時刻が14時を過ぎたところだからだ。その辺のことを考慮してこの時間に来たのだ。

だが、予想外だったことがひとつとあった。其れは街中の人のことで、いくら平日とはいえ14時を過ぎた辺りという中途半端な時刻は、遅い昼ご飯の人でぼったがえしていた。失敗したな… と彼は感じながらバカでかい門をくぐる。


その後玄関付近にあるインターフォンを押す。時代が進み魔法という技術が普及しても基本的なシステムは変わらないのだ。

そして押してから少しすると、若そうな女の人の声が聞こえてきた。


「はい。お待たせしました。IDカードを脇にあるところにかざして下さい」


IDカードとは個人情報の入ったカードである。このカードは非常に便利で、このカードで免許証等を1枚に一体化している他、殆どの店で商品を購入する際に利用することが出来る。便利な機能があるが開発された目的は国民の生活を便利にする為、ではない。開発された目的は簡単にいえば 監視 だ。世界大戦の後一時休戦という形にはなったが、それはあくまで、形状だ。実際は過去とは比べらない程のサイバー攻撃、技術を盗む為の各国の工作員が爆発的に増加している。その対策の一環として個人情報がすぐに分かるこのカードの所持が義務付けられたのだ。

因みに彼は日本国籍では無いのでカードを所持する義務はない。その為所持していない理由を説明しなければならなかった。


「すみません。日本の国籍ではないのでカードを所持していません。カードの登録はこれからします」


「えっ…、では、名前とご要件はなんですか?」


普通、身元がハッキリしない人物は問答無用で追い返すのだが、今回は例外だった。


「郡山 湊です。この学校には入学するための手続きをしに来ました。事前に連絡がいっていると思うのですが」


「分かりました。今確認をするので少々お待ちください…………………………お待たせしました。では、警備員がそちらに向かいますので、その警備員の指示に従ってください」


最初は慌てたようだが、すぐにいつもどうりの話し方に戻った。


「分かりました」


警備員とは学校等の安全を守るために居る魔法士のことで、外部からのあらゆる攻撃の他、ほぼないが生徒達の暴動を鎮圧することもある。意外にも学校等の警備員になるのは難しく、少なくとも魔法士レベル50以上ではないとなれない。


《魔法士レベル》

魔法士としての能力を、レベルとして表したもの。レベルの基準は魔力、技術等のものがあるが殆どが公開されていない。また、これはあくまでデータ上の強さで、魔法士としての単純な強さを示したものなので、レベルが低い者が高い者に勝つ事も少なからずある。

下の表はそのレベルになる為の一部の条件だ。

*(不明な点もあると思うが後々説明する可能性が高い。また、変更される可能性アリ)

レベル外 魔法が使えない一般人

レベル10 魔法を知って間も無い。(魔法を最低限行使出来る)

レベル20 魔法士初学院卒業 魔法士試験20級合格

レベル30 魔法士中等学院卒業 魔法士試験15級合格

レベル40 魔法士高等学院卒業 魔法士試験10級合格

レベル50 魔法士大学院卒業or魔道科学校卒業 魔法士試験8級合格

レベル60 魔法士試験6級合格 実戦を経験する

レベル70 魔法士試験5級合格

レベル80 魔法士試験4級合格 (全体の1/100000)

レベル90 魔法士試験2級合格 魔道処遇訓練に参加しLAST MISSIONまで全て合格or勲章ゴールドクラス

レベル100 魔法士試験1級合格 Initial Questクリア

レベル110 Mid Questクリア

レベル120 Final questクリア

レベル130 End Questクリア

尚、レベル100を越えると魔法士序列が発生する。


《魔法士試験》

魔法の技術を測る訓練。20級から1級まで存在し、あくまで技術を測るための試験。


しばらくすると隣にあったドアから警備員らしき人が出てきた。紺色の警備服を着ていて2人で来ていており、2人とも緊張している様にもみえた。


「郡山 湊さんですね。付いてきてください」


「分かりました」


その指示に特に反論することは無いので、大人しく付いて行く。



警備員達に連れられてしばらく歩いていると、大きな扉の前に案内された。


「こちらになります」


コンコンコン


「失礼します」


ノックをして中に入って行くと、中に興味深そうにこちらを見てくる男性と女性がいる。男性は50歳程度で、すらっとした体型で、ピシッとしたスーツを着こなしている。そして、天然の皮でできた豪華な椅子に座り、前には年季の入っていそうだがとても綺麗な木でできた椅子がある。また、女性の方は男性が座っている隣に居て、秘書って感じがしていた。


「君が郡山 湊君だね」


男性の方が頬ずえを着いて話しかけてくる。


「はい。そうです」


「まぁ、そこに掛けてくれ」


入口の前方にあるソファーに座るようにいわれ大人しく座ると、男性の方も椅子から立ってソファーに座った。


「まず、一言挨拶をさせてくれ。

ようこそ、第一魔道学校へ。私は第一魔道学校校長 小山 徹という。宜しく」


小山は機械音の様な口振りで挨拶をしてきた。最もマニュアルにあり、先の挨拶はしなくてはいけないのだが、小山は これ、言わなくてはならないんだよ、と彼に対しての当てつけの様にも感じられる。


「郡山 湊です。そよろしくお願いします。で、何ですか?さっきからジロジロと」


「いや、ただ、君が 異能 の持ち主だと聞いてね」


「この学校なら珍しくないでしょう?」


「そうだね。ただの異能ならばね」


「まぁ、他の異能とは多少違うかもしれませんが…って、今日は入学の手続きをしてに来たんであって、異能について話に来たのではないのですが」


話が違う方向にズレそうになったので、慌てて彼は無理やり話を元に戻す。


「嗚呼、そうだったそだった。では、このダブレットに必要事項を記入してくれ」


異能の事について聞けなかった小山は少し悔しそうだった。


そうして小山にタブレットを、渡され個人情報等を記入していった。意外にも記入していないといけない欄が多かった事とタブレット等の電子機器の操作にならないことから結構時間が掛かってしまった。


「すみません。これ結構記入出来ない欄があるんですけど、どうすればいいですか?」


「何が記入出来ないのかね?」


「例えば…IDカードとか個人番号です。IDカード持っていないので」


「嗚呼、忘れていたな…だから直接手続きしに来たんだな。済まない。今時IDカードを持っていない日本人なんて君くらいじゃないですか?いや、正式にはIDカードを持っていないから日本人ではないのかもしれんな」


「そういうことになりますね。まあ、今月か来月には登録すつもりなので」


「そうかそうか。では、記入出来ないところ以外は記入出来たかね?」


「はい。出来ました」


そう言って、渡されたタブレットを小山に返す。


「1つ君に聞いていいかね?」


「良いですけど、何でしょうか」


「君の目、私には死んだ魚の様な目のように濁って見えるのだが、これは私の気のせいかね」


どうやら小山は大分ひねくれた性格をしているようで、結構イラッとする様な質問の仕方をしてきた。

普通、この様な質問は失礼になるのでしないか、もっと相手を不愉快にさせないようにするのが、現代の社会においてのマナーとなっている。なので、この様な質問をされた場合、質問された側は勿論、周りで聞いていた人達まで不愉快な思いになり、嫌な顔をするのだが、彼を始めとして小山の隣にいる秘書のような女性までが無表情(その質問に対して)無関心だった。


「随分変な質問をするのですね」


「気になるでしょう。そしてさらに今、君に興味がわいた」


「何がですか?」


「気が付かないのかね…さっき君に今私は質問をした。そして君はこの質問に対してどう思ったかね?」


「今する必要のある質問なのかと…」


「そこだよ。他の人に同じ質問をしたらまず、顔を顰めるだろうね。現社会において、先のような質問は絶対NGだからね。だが、君は顔を顰めるどころか、何故この様な質問の仕方をしたかさえ疑問に思わなかった。どう見たって変すぎるでしょう。幾ら日本以外に住んでいたらだとしてもね」


「そうですか。質問に対する答えは“元々”としか言いようがありません」


「そうか…意外に突っ込んで来なかったね。折角解説してあげたのに…」


「そう言われましてもね…」


「嗚呼、そうだ。もし、IDカードを作ったらもう一度ここに来て今回記入出来なかった欄を記入してくれ」


「分かりました」


「では、次に会う時は入学式以降だね。その日以降の予定はこの紙に書いてあるから、よく見ておくようにね」


A4サイズの大きさで大きく 第一魔道学校 案内 と書かれたパンフレットを受け取る。

実はこのパンフレットは電子機器を一切持っていない彼だけのの為に、作ったのは内緒だ。


「ありがとうございます」


礼を言って立つとほぼ同時に、校長室に案内された警備員が入ってきた。


「でば、終わったようなのですので、付いてきてください」


来るタイミングよすぎだろ。聞いていたのか? と彼はい言いたそうな顔をしていた。

最も警備員は彼等の話は聞いておらず、小山が何かしらの方法で警備員に終わったことを伝えていたのだが。


「分かりました」


彼は聞いていたの確証はなかった為特に突っ込むこともなく、大人しく校長室を出ていった。


仮に突っ込んで、聞いていたのたのか?と聞いていても小山によって誤解は解かされていただろう。




前回よりも長くなってしまいましたね。

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