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恋かもしれない 恋愛偏差値ゼロ 第3部  作者: トモサン


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86/128

恋かもしれない…恋愛偏差値ゼロ 第3部 86

私は、最初、つい、


 「…えっ?…」


 と、言ってしまった…


 まさか、隣の席の女のコが、仕事中に、私に話しかけてくるとは、思わなかったからだ…


 この営業所で、仕事中に話しかけてきても、おかしくはないが、それは、まだなかった…


 それは、私が、まだ、入社して、一か月も経っていないから…


 それが、理由だった…


 そして、仕事中にこれまで、私に話しかけてこない、最大の理由が、私が、まだ、この営業所に馴染んでないのが、大きい…


 すぐに、職場に溶け込める人間は、稀…


 また、私は、話しかけやすい人間ではない…


 総じて、話しかけやすい人間は、軽い人間が、多い(苦笑)…


 初対面でも、すぐに、


 「…なになに、ちゃん…」


 と、呼ばれる人間が、多い(笑)…


 男女ともに、多い…


 私は、高見だから、


「…高見ちゃん…」


と、呼ばれる人間が、多い…


 しかしながら、私は、真逆…


 そういう意味では、真逆の人間だ…


 決して、話しかけやすい人間では、ないらしい…


 だから、この営業所でも、勤務中には、誰も、私に話しかけなかった…


 いや、


 それを、言えば、あの米沢京子も同じ…


 私と同じだ…


 勤務中どころか、仕事以外で、この営業所の誰とも、話したところを、見たことがなかった…


 しかしながら、それは、彼女が、ヤンキーキャラだから…


 彼女が、ヤンキーで、強そうだったからだ…


 いや、怖そうだったからだ(苦笑)…


 だから、彼女が、自分から、愛想よく、周囲の人間に話しかけなければ、ダメなのだが、彼女は、それをしない…


 それゆえ、この営業所で、積極的に、彼女に話しかけるものは、一人もいなかった…


 私の場合も、同じ…


 彼女と、キャラは、違うが、同じだった…


 それゆえ、いかに、隣の女のコと、いえども、いきなり、話しかけられたのは、驚いた…


 正直、驚いた…


 が、


 私は、そんな驚いた気持ちは、おくびにも、出さず、


 「…なんでしょうか?…」


 と、言った…


 彼女の方が、私より、はるかに、年下だが、彼女は、私の先輩…


 だから、話す言葉は、自然と、敬語になる…


 もうすぐ、34歳になろうとする、私から、見れば、彼女は、二十代半ば…


 おそらく、年齢は、二十四、五歳だろう…


 私から、比べれば、若い…


 歳も、十歳ぐらい、年下だから、はるかに、若い…


 女は、男とは、違う…


 なにが、違うかと、言われれば、年齢に関する認識が、違う…


 異性である、男の年齢ではない…


 同性である、女の年齢に敏感になる…


 極端に言えば、ライバル…


 潜在的なライバルとして見る…


 普段、意識は、しないが、つい、そう、見てしまう…


 ずっと、以前、前に勤めていた金崎実業で、初めてやって来た取引先の業者のひとが、同じ営業所の人間に、


 「…あのひと、小柄だけれども、美人だね…」


 と、私を評価する声が、聞こえた…


 が、


 それに対する女子社員が、


 「…ああ…高見さん…たしかに、小柄だから、若く見えるけれど、もう三十歳は、優に超えてますよ…」


 と、答える声が、聞こえた…


 少し離れていたから、私には、聞こえないと、思ったのだろう…


 私は、その女性社員と、決して、仲が悪くは、なかった…


 にも、かかわらず、そう言われた…


 もちろん、私は気付かなかったが、陰で、私を嫌っている可能性もある…


 しかしながら、そうではなく、つい、年齢を口にしてしまった…


 私の年齢を口にしてしまった…


 それが、真相だろうと、思う…


 彼女に悪気はないと、思う…


 が、


 女は、どうしても、年齢が、気になる…


 ルックスも、もちろんだが、年齢も、気になる…


 そして、それは、私も例外ではない…


 私、高見ちづるも、例外ではない…


 つい、身近な女性の年齢を気にしてしまう…


 これは、今も言ったが、女は、潜在的に、同性の女をライバル視する、癖がある…


 そういうことだと、思う(笑)…


 それゆえ、私も隣の同僚の女性の年齢を、気にした…


 真っ先に、気にした…


 そういうことだ(苦笑)…


 しかしながら、その女性は、大柄…


 大柄で、大人っぽい雰囲気の女性だった…


 だから、年齢よりも、上に見える…


 実年齢よりも、上に見える…


 私も初めて会ったときは、二十代後半だと、思った…


 ひょっとしたら、三十歳ぐらいに見えた…


 これは、要するに、彼女が、大人びているから…


 だから、実年齢よりも、上に見える…


 おまけに、色っぽい…


 彼女には、悪いが、決して、顔は、良くない…


 が、


 長身で、スタイルが良く、どこか、色っぽい…


 だから、だろうか?


 余計に、実年齢よりも、数歳、年上に見える…


 真逆に、この私は、実年齢よりも、数歳、若く、見えるらしい(爆笑)…


 それは、彼女と真逆で、私が、小柄だから…


 小柄だから、小さくて、可愛らしく見える…


 おまけに、私は、自分で言うのも、なんだが、可愛らしい美人(爆笑)…


 女優の常盤貴子さんの若い頃を彷彿させる美人…


 可愛らしい美人だ…


 それゆえ、余計に、若く、見える…


 背が小さく、ルックスも、可愛らしい美人…


 つまりは、身長と、ルックスのおかげで、私は、歳よりも、数歳、若く、見える…


 真逆に、彼女は、歳を取って見える…


 大柄で、色っぽい…


 それゆえ、実年齢よりも、歳を取って、見える…


 そういうことだ…


 しかしながら、それは、見た目…


 少し見ただけの見た目…


 近くで、よく見れば、肌が、若い…


 実年齢相応に、若い…


 33歳の私に比べて、はるかに、若い…


 しかしながら、これは、悪口になるかも、しれないが、彼女の肌の色は、黒い…


 といっても、外人ではない(爆笑)…


 日本人でも、肌が浅黒いと、いっているだけ…


 これもまた、肌が白い私とは、対照的…


 対照的=真逆だ…


 しかしながら、それゆえかも、しれない…


 余計に色っぽく見える…


 色っぽさのまるでない私から、見ると、余計に、色っぽく見える…


 おまけに、彼女の声は甘い…


 どこか、舌足らずで、甘い…


 それゆえ、余計に、色っぽく、思える…


 おそらく、本人は、意識していなくても、いかにも、男ウケする…


 つまりは、彼女には、悪いが、男が、無意識に、性的な対象として、見てしまう…


 そんな女性だった…


 それは、あの米沢京子も、同じだが、その違いは、キャラ…


 キャラクターだ…


 あの米沢京子も色っぽいが、野性的…


 いわゆる、ヤンキー系…


 真逆に、彼女は、おとなしめ…


 それゆえ、男としては、余計に、彼女の方が、誘いやすい…


 圧倒的に、誘いやすい…


 なぜなら、彼女は、怖くないからだ…


 真逆に、米沢京子は、怖い…


 ヤンキーキャラだから、怖い…


 この差だ…


 この違いだ…


 私は、そんなことを、考えた…


 考えながらも、


 「…ハイ…なんでしょうか?…」


 と、聞いた…


 敬語で、聞いた…


 それは、何度も、説明するように、彼女は、この営業所の先輩…


 十歳近く、年下だが、この事務所の先輩だからだ…


 私が、敬語で、答えると、


 「…いえ、実は、相談したいことがあって…」


 と、小声で、言った…


 私は、


 「…相談?…」


 と、つい言ってしまったが、それも、小声…


 会社の他の同僚に、聞こえないように、小声で、答えた…


 私の返答に、


 「…ハイ…」


 と、隣の女のコも、小さな声で、答えた…


 正直、そのカラダの大きさに、似合わない小さな声だと、思った…


 が、


 その声は、色っぽい…


 って、いうか、甘い声…


 私に話しかけてきた、この同僚の女のコは、ある意味、矛盾する、女のコだった…


 カラダが、大柄で、スタイルも良く、見るからに、大人びている…


 いわゆる、色気たっぷりのお姉さん…


 しかしながら、口を開くと、子供のように、舌足らずで、甘い声…


 普通、大柄な人間は、男女ともに、声が低い人間が、多い…


 真逆に、背の低い男女は、共に、声の高い人間が、多い…


 カラダの構造だろう…


 男女ともに、カラダが、大きければ、声が、低くなり、真逆に、カラダが、小さければ、声が高くなる…


 その傾向が、強い…


 が、


 しかしながら、例外も多い…


 元巨人軍の長嶋監督などは、背が高いのに、声が甲高かった…


 これは、非常に、わかりやすい例外だ…


 真逆に、わかりやすく当てはまる実例としては、女優の井川遥さん…


 昔、癒し系で、売れた、井川遥さんだ…


 彼女は、背が高いから、声が低かった…


 だが、彼女は、なんとなく、色っぽい…


 それは、今、私に話しかけてきた、隣の席の同僚の女のコと、似ている…


 隣の席の女のコは、井川遥さんのように、大柄で、色っぽいが、惜しむらくは、顔が、良くない…


 が、


 おそらく、本人もそれが、わかっているのだろう…


 メガネをかけている…


 その方が、顔が、よくわからないからだ…


 男も女も、イケメンも、美人も、皆、メガネをかければ、本来の顔がわからない…


 いや、


 わからないのではなく、わかりづらくなると言うのが、正しいか?


 真逆に、顔が、あまり良くない男女も、メガネをかければ、顔が、あまりよくないことが、隠せる…


 彼女の場合は、後者…


 残念ながら、後者に当てはまる…


 そして、総括すれば、彼女は、大柄で、大人びているにも、かかわらず、話し出すと、舌足らずで、子供っぽい…


 なんとも、矛盾した女性だった…


 あまり、見たことのないタイプの女性だった…


 私は、彼女、船見さんを、そう、見た…


 私は、彼女を、そう、評価した…


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