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恋かもしれない 恋愛偏差値ゼロ 第3部  作者: トモサン


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恋かもしれない…恋愛偏差値ゼロ 第3部 3

だから、もしかしたら、気付かれたのかも、しれない…


 私が、彼女をバカにしていることに、気付いたのかも、しれない…


 深読みのし過ぎかも、しれないが、そう、思う…


 そう、思うのだ…


 それは、なぜか?


 それは、明らかに、彼女が、私を嫌っているからだ…


 私は、こんな経験は、初めてとまでは、言わないが、昨今は、まったくなかったことだからだ…


 だから、つい、原因を考えた…


 今も言ったように、かつては、そんな人間を目の当たりにしたことがある…


 それは、今、考えてみれば、バイトの職場だったり、私より、年齢がはるか上だったが、バブル期に入社したひとだったり、した…


 つまりは、誰もが、容易に、入社できる時代だったり、職場だったりした…


 だから、言葉は、悪いが、どんな人間でも、入社できた…


 ずっと、以前だが、バブル期に、地方で、採用活動を担当していた、大手電機メーカーの方の話を、人づてに、聞いたことがある…


 その担当者が、言うには、


 …自分が、地方に行って、ホテル等で、面接会を主催しても、誰も集まらないことが、よくあったそうだ…


 理由は単純…


 その主催者が、面接会を行った前日や、前々日に、他の大手メーカーが、ひとを募集していたからだ…すでに同じような面接会を開いていたからだ…


 だから、集まらない…


 その地方で、有名メーカーで、働こうとする者は、残らず、応募した後…


 だから、次の面接会を、例えば、一週間後に行うと、告知して、後は、まだネットが、普及していない時代だから、文庫本を読んで、過ごしたそうだ…


 要するに時間潰し…


 ほかに、することがないからだ…


 そして、一週間後に集まった入社希望者は、すべて、残らず、採用したそうだ…


 「…犬や猿は、採用できないが、人間なら、残らず、採用した…」


 そう、笑って、当時を振り返ったそうだ…


 実に、無茶苦茶な言い分だが、事実…


 まぎれもない、事実だった(苦笑)…


 要するに、それだけ、ひとが、必要だと、いうことだ…


それだけ、ひとが、集まらないということだ…


 どんな人間でも、必要だと、いうことだ(笑)…


 が、それだけ、ひとの質は下がる…


 当たり前だが、人間でありさえすれば、誰でも、入社できるのだ…


 誰が、見ても、一目で、採用レベルが下がった…


 それが、わからないのは、よほど、おめでたい人間だ…


 そして、そんな時代には、当たり前だが、とんでもない人間が、入社してくるものだ…

 

 偏差値40の工業高校を出ても、


 「…オレは、将来、この会社で、課長になる…あるいは、それ以上に、出世する…」


 と、豪語する…


 あるいは、口には、出さないまでも、態度に出す…


 ありえない人物に、遭遇することになる(爆笑)…


 これは、もちろん、バカの極みだが、世の中には、間違いなく、そんな人間が、存在する…


 そして、そんな人間が、そんな発言をするのは、周りが、皆、似たような人間たちばかりだから…


 景気が、異常なまでに、良いから、周囲もまた同じようなレベルの人間が、集まるから、

自分が、特別おかしいとは、思わないからだ…


 人間は、比較の生き物…


 他人と比べて、生きるものだからだ…


 例えば、男でも、身長、わずか、160㎝足らずのチビでも、仮に、職場に男が、十人いて、その中の半分が、身長、160㎝足らずだとしたら、自分でも、あまり、身長が低いとは、思わないだろう…


 それと、同じだ…


 ひとは、誰もが、周囲の人間と無意識のうちに比べてしまう…


 だから、今、例に挙げた偏差値40の工業高校のひとも、自分が、劣っているとは、少しも思っていない…


 それどころか、自分は、優れている…


 なぜなら、仕事ができるからだ…


 そう、思っている…


 心の底から、そう、思っている(爆笑)…


 が、


 それが、いつまでも、続かないのは、明らか…


 なぜなら、やがて、バブルが崩壊し、自分たちと同じレベルの人間は、もはや、一人も入って来ない…


 バブル期で、異常なまでに、景気が、良いから、偏差値40の人間でも、入社できた…


 それが、一転して、不況になり、採用を数年間、停止する…


 やがて、採用を数年後に再開したときは、もはや、偏差値40どころか、偏差値60の大学を出ていなければ、採用しないと、いうことになる…


 もはや、同じ会社とは、思えない採用基準の変更だ(爆笑)…


 そして、偏差値40の工業高校を卒業した人間と、同じ時期に入社した人間は、大半が、リストラされることになる…


 なぜなら、あくまで、景気が良かったから、採用したに過ぎないからだ…


 だから、景気が、悪くなれば、不要…


 不要=いらないからだ…


 正直、平時では、採用基準に達しない人間が、大半だからだ…


 しかしながら、当たり前だが、全員、クビになるわけではない…


 もちろん、クビにならないものも、いる…


 しかしながら、クビにならないものは、どうだろうか?


 残ったものは、どうだろうか?


 どんなに愚かでも、バブル期に、入社した、偏差値40の工業高校を出たものも、仮に、5年、十年と経てば、会社での自分の位置づけが、わかるだろう…


 位置づけ=立ち位置が、わかるだろう…


 もはや、出世など、夢のまた夢…


 いつ、クビになるか、わからない…


 現実に、自分と同じ時期に入社した人間たちは、次々とクビになる…


 そんな環境の中で、生きるのは、辛いだろう…


 次は、いつ、自分が、クビになるか、わからないからだ…


 この私も学生時代に、そんな大手のメーカーで、短期間だが、働いたことがある…


 そして、私より、バブル入社期の人たちは、はるかに、年齢が上だが、明らかに、他の年代のひとたちとは、違っていた…


 要するに、劣っていたと、いうことだ…


 それは、私に限らず、誰の目にも、明らかだった…


 例えば、大卒で言えば、それまで、早慶レベルの大学を卒業していなければ、原則採用しない会社でも、日大レベルでも、採用したと、当時のひとたちが、言っていた…


 率直に言って、偏差値が違い過ぎる(笑)…


 仕事に学歴は、関係ないと、主張する人間も、多いし、私自身もまた、その意見をあからさまに否定は、しない…


 しかしながら、仮に早慶レベルの人間が、大半の職場に、日大レベルの人間がまぎれこんで、話が、合うとかと、問われれば、疑問…


 大いに疑問だ…


 とりあえず、仕事は、さておいても、話が、合わないだろう…


 さきほど、例に挙げた偏差値40の工業高校を出た人間など、その最たる例だろう…


 バブルが、崩壊して、次に、偏差値60以上の大学を出ていなければ、採用しないと、なれば、当然、話が合わない…


 仕事上で、最低限の話はするが、プライベートの話は、皆無だろう…


 話がまるで、合わないからだ…


 類は友を呼ぶ…


 会社でも、学校でも、ひとの集まるところは、同じ…


 同じような性格で、同じような頭の人間が集まる…


 そこで、偏差値40の人間と偏差値60の人間が、いつも、いっしょにいることは、ありえない…


 何度も言うように、話が合わないからだ…


 また、性格も、そう…


 性格も、同じだ…


 いかに、頭が良くても、勝気な人間とおっとりとしたおとなしい人間が、いっしょにいることは、ありえない…


 気が合わないからだ…


 当たり前の話だ…


 だから、会社でも、学校でも、誰がどんな人間といつもいっしょにいるかで、その人間か、どんな人間か、よくわかることになる…


 いつも、他人の悪口ばかり言っている性格の悪い人間たちは、いつも、いっしょにいて、他人の悪口ばかり、言っているものだ(爆笑)…


 その方が、居心地がいいのだろう…


 性格が、良い人間たちは、彼ら、彼女らに、近寄りもしない(苦笑)…


 真逆に、おとなしく、性格の良い人間たちもまた、いつも、いっしょにいるし、その人間たちに性格の悪い人間たちは、近寄りもしない…


 人間の種類が違うからだ…


 長々と、こんな話をしたのは、あの米沢京子が原因だった…


 彼女、米沢京子は、明らかに、私に言わせれば、バブルの匂いがした…


 バブルの匂いと言えば、大げさだが、要するに、私と毛色の違う人間…


 派手で、自己主張が強く、他人を蹴落としても、自分が、勝ち残りたい…


 そんな種類の人間だ…


 私は、そんな人間は、忌避する…


 断固、受け付けない…


 そして、それは、同じ…


 たぶん、彼女、米沢京子にしても、同じだろう…


 互いに気が合わないのは、見ていれば、わかる…


 さらに言えば、気に食わないのも、見ていれば、わかる…


 私が、なにをするのでも、なくても、私を気になって、チラチラと、こちらを見ているのが、わかるからだ…


 要するに、虫が好かない…


 私が、なにをしようと、気に入らない…


 そういうことだろう…


 つまりは、私の存在自体が、気に入らないのだ…


 おそらく、自分の目の中に、私という存在が、あるのが、不満なのだ…


 自分の目の中に、私の姿が、映るのが、不満なのだ…


 本当は、大げさに、言えば、この世から、消えて欲しい…


 この世の中から、きれいに、消え去って欲しい…


 そう思うが、まさか、それは、できない(苦笑)…


 だから、せめて、自分の視界の中に、いないで欲しい…


 せめて、そんな人間は、自分の視界の中から、消えて欲しい…


 そういうことだろう…


 たとえ、彼女が、言わずとも、私には、わかる…


 わかるのだ…


 なにしろ、かくいう私自身、そんな人間と接したことがある…


 いや、


 私だけではない…


 これは、誰にでも、あるものだ…


 一目見て、毛嫌いする種類の人間は、誰にでも、いるものだからだ…


 かくいう、私も例外ではない…


 かくいう、この私、高見ちづるもまた、例外ではない…


 一目見て、気に入らない人間は、私にも、存在する…


 別段、私は、選り好みの激しい人間でも、なんでもない…


 しかしながら、この私も人間…


 当然のことながら、ひとの好き嫌いは、ある…


 それは、否定しない…


 私は、聖人君子でも、なんでもないからだ(笑)…


 そして、自分が、嫌いな人間は、当然、相手も、自分が、嫌い…


 以心伝心ではないが、そういうものだ…


 自分が、相手を好いていて、その自分が、好いている相手が、自分を嫌いということは、あまりない…


 その最たる例が、恋愛だ…


 もちろん、相手が、勝手に、


 「…好きだから、結婚して欲しい…」


 とか、


 「…好きだから、付き合って欲しい…」


 と、言えば、こっちも、引く(苦笑)…


 だが、単純に、私を好きと、なれば、話は、別…


 ストーカーではないが、こちらに、危害を加えなければ、話は、別だ…


 誰でも、


 「…あのひと…アナタが、好きなのよ…」


 と、言われれば、悪い気は、しないものだからだ…


 当たり前だ…


 どんな男でも、女でも、自分を好きになってくれるものなど、この世の中に、多くは、いない…


 どんなイケメンでも、どんな美人でも、相手が、遊びでは、なく、本気で、好きだと言ってくれるものは、ごく少数に過ぎないからだ…


 それが、わかりやすい例は、男でも、女でも、


 「…オレ(アタシ)もいい歳だから、今度、付き合う相手とは、結婚を前提としなければ、嫌…」


 と、言えば、いい…


大抵の異性は、尻込みするからだ…


 大抵の人間は、遊びだからだ(笑)…


 軽く、付き合いたいだけだから…


 そこに、結婚が、セットになると、尻込みする…


 大抵は、好きには、好きだが、結婚したくなるほど、好きではないからだ…


 だから、遊び…


 大抵は、遊びに過ぎない…


 そして、そんなことを、言えば、私、高見ちづるも、かつては、好きだったが、今では、顔を見たくないものも、いる…


 さきほど、挙げた、米倉正造ではない…


 今、私が、この会社に転籍できた恩人、水野グループ総帥の一人息子、水野透(とおる)だ…


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