↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋かもしれない 恋愛偏差値ゼロ 第3部  作者: トモサン


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
2/128

恋かもしれない…恋愛偏差値ゼロ 第3部 2

出会いは、偶然…


 いや、


 偶然でも、なんでもない(苦笑)…


 彼女、米沢京子は、私、高見ちづるが、入った会社にいた、先輩だった…


 いや、


 先輩といっても、先に入社しただけ…


 歳は、私の方が上…


 ただ、私は、プライベートで、色々あって、今の会社に飛ばされたというか…


 水野グループという大きな会社のお偉いさんと、偶然、知己を得ていたため、同じ、グループ会社に移動というか、転籍になった…


 水野グループの会社の総従業員数は、数万人を超えるため、簡単に、元いた、会社から、移動できた(笑)…


 正直、前の会社には、大学卒業時に、新卒で、入社して、つい、先日まで、在籍したわけだから、すでに、十年超は、いた…


 昔で、言えば、お局様…


 いわゆる、オールドミスだ…


 いつまで、経っても、結婚できない女…


 美人やブスにかかわらず、世間で、そう、言われていた…


 それは、日本では、誰でも、大人になれば、当然、結婚するものと、世間で、思われていたから…


 一昔前までは、そういう時代だった…


 が、


 今は、違う…


 私の年代でも、まだ結婚していない女性を、数多く見かけるようになった…


 もちろん、結婚しているものもいる…


 しかしながら、結婚していなくても、別段、おかしくない…


 周囲から、奇異に見られない…


 それほど、周囲に、結婚していない女性が、増えた…


 そういうことだ…


 だから、有利…


 結婚していないものにとっては、有利だ…


 とりわけ、男は、ともかく、女の場合は、有利だ…


 なぜなら、昔なら、私と同じ三十代前半で、結婚していない女は、美人なら、


 「…どうせ、相手を選び過ぎているからだろ…」


 と、陰口を叩かれるし、


 「…美人だから、理想が高すぎるんじゃないの?…」


 とかも、言われる…


 要するに、悪口だ…


 また、ブスなら、


 「…アレじゃ、誰も、もらってくれないよ…」


 と、陰口を叩かれる…


 いずれにしても、悪口を叩かれる…


 そういうものだ…


 この世の中、善人ばかりではない…


 それを、実感する出来事だ(苦笑)…


 だから、昔は、ひとつの会社で、いつまでも、結婚できないで、いると、その会社を退職して、別の会社に転職した…


 恥ずかしいからだ…


 いつまでも、ひとつ会社にいて、結婚もしないでいると、なにやら、わけのわからない噂が、おひれのように、付きかねないからだ(爆笑)…


 だから、極端な話、今の私のような、もうすぐ33歳になろうであろう女は、今いる会社が、2社目、3社目ということがあったと、ずっと、以前、母が言っていた…


 高卒だろうと大卒だろうと、新卒で、入社した会社で、結婚もしないで、ずっといるわけには、いかず、次の会社に転職する…


 そして、また、その会社でも、結婚しないでいると、次の会社に転職する…


 いつまでも、女が、結婚しないでいると、そういう末路を辿ることになる…


 げにも恐ろしい話だった(苦笑)…


 が、


 そんな恐ろしい話が、半世紀前どころか、バブルが、崩壊する、30年前まで、続いていた…


 私の母が、よく、愚痴っていた…


 なにを、愚痴っていたか?


 今の時代の方が、女は、そんな結婚の圧力を感じず、生きていけるから、いいねと、愚痴っていた…


 母が、私のような娘時代には、今とは、比べ物にならないくらい結婚に対して、プレッシャーが、大きかったからだ…


 だから、その言葉を鵜呑みに取れば、母もまた、父と結婚したくなかったのかも、しれない…


 あるいは、深読みのし過ぎかも、しれないが、そう思う…


 言葉は、悪いが、結婚に限らず、ゴールが、決まっていなければ、なかなか、本気にならないものだからだ…


 本気にならないとは、焦らないということ…


 よく、昔は、結婚をクリスマスケーキに例えて、クリスマスは、12月25日だから、それにかけて、25日までに、クリスマスケーキは、売り切らねば、ならない…


 それを、過ぎれば、大安売り…


 残り物は、翌日の26日から、前日の半額以下で、売る…


 売れ残っては、始末に困るからだ…


 だから、どんな値段でも、売る…


 要するに、バーゲンセール(笑)…


 もはや、条件を、どうのこうの言っていられない…


 売れさえすれば、いいという状態だ…


 そして、それが、世間の常識というか、世間の風潮だから、それに抗うことは、誰にも、できない…


 いくら、美人の女性でも、


 「…あのひとも、もう三十か…」


 と、誰もが、見てしまう…


 男も女も、例外なく、心のどこかで、見てしまう…


 だから、焦る…


 女は、焦るわけだ…


 が、


 今は、そんな時代ではない…


 これは、私のような、もうすぐ33歳で、独身の女にとっては、好都合だが、果たして、それで、いいのか?


 いや、


 私にとっては、いい…


 実に、好都合だ…


 しかしながら、結婚にとっては、どうなんだろうか?


 昔のように、ゴールが、決められた方が、誰でも、結婚できるのではないか?


 なまじ、ゴールが、決まってないと、つい、相手を選びがちになる…


 だから、男も女も、ちっとも、結婚できない…


 身近に、


 …いい男が、いない…


 …いい女が、いない…


 だったら、無理に、今、焦って結婚しなくても、いいや…


 自分の周りにも、結婚していない男女が、ゴロゴロいる…


 だから、それを、見れば、結婚が、遅れるのは、当たり前…


 当たり前だ…


 私は、自分の置かれた状況を、冷静に俯瞰する一方、果たして、これで、いいのか?


 と、いう思いも、常にある…


 このままでは、一生、結婚できないのではないか?


 という焦りもあるからだ…


 もちろん、この歳だ…


 結婚に対する憧れも、なにもない…


 あるのは、生活だけ…


 このひととうまくやっていけるのか?


 正直、それだけだ…


 今の時代、リストラ等が、普通にあるので、先のことを、考えれば、切りがない…


 だから、ただ、結婚した相手と、うまく、やっていけるか?


 これに、尽きる…


 尽きるのだ…


 そして、そんなことを、考えていると、ずっと、以前、知り合ったひとたちのことを、考えた…


 要するに、男も女も、ただただ、理想が、高い男女たちのことを、思い出した…


 私は、もう十年近く前になるが、彼ら、彼女らを、見て、なぜ、そんなに理想が高いのか?


 当時は、不思議だった…


 男でも、女でも、普通では、到底、手の届かない相手を、自分なら、簡単に手に入れられるかのように、言う…


 冒頭、例に挙げた、東大出の長身のモデルのような美人のタレントさんだって、自分が、本気になれば、どうにかなる!


 と、半ば、本気で、思いこんでいる…


 これには、呆れたが、要するに、自分の実力がわかっていないのだろう…


 今になって、考えれば、そう思う…


 心の底から、そう思う…


 これとよく似た例が、仕事…


 学歴が、低くても、学歴が高い人間より、仕事ができる者は、この世の中に、枚挙にいとまがないほど、いる…


 が、


 それは、仕事の内容による…


 難しい仕事なら、頭がよくなければ、できないからだ…


 極端な例で、言えば、宅急便の宅配などのように、簡単な仕事では、要するに、手が早いものが、有利…


 そこに学歴の差は、あまり存在しない…


 が、


 にもかかわらず、それで、結果を出せれば、


 「…オレ(アタシ)は、社会に出れば、早稲田を出たアイツより、オレ(アタシ)の方が、使える…」


 と、本気で、言い出すものがいる(笑)…


 仕事の内容など、お構いなし(爆笑)…


 本気で、自分の方が、優れていると、考える…


 つまり、物事を、非常にシンプルに考える…


 シンプル=単純に考える…


 そして、なにより、自分有利に考える…


 いかに、自分に都合がよく、考える…


 そして、それが、恋愛と似ている…


 さきほど、例に挙げた東大出の、長身の美人タレントさんではないが、自分が、もし、彼女と知り合ってさえ、いれば、本気で、彼女と、付き合えると考える…


 もはや、普通の感覚では、ありえないが、疑いもなく、本気で、そう考える人間は、まぎれもなく、この世の中に、存在する…


 東大出のタレントさんに限らず、どんな美人でも、イケメンでも、自分なら、なんとかなる…


 本気で、そう考える人間が、いる…


 そして、その手の人間の共通点は、皆、とりあえず、仕事は、できるが、学歴がない人間が大半だった…


 だから、今、考えれば、物事を、もの凄く、シンプルに考えるのだろう…


 そう、考えれば、納得する…


 つまり、仕事も、恋愛も、すべてが、単純なのだ…


 単純に考えるのだ…


 そして、コンプレックス…


 コンプレックス=劣等感だ…


 要するに、学歴では、勝てないが、仕事では、負けない…


 単純にそう考える…


 仕事の内容など、考えることがない…


 そして、そういう人間は、皆、ほぼ例外なく、学歴がなく、頭が、悪く、性格も悪い…


 にも、かかわらず、人一倍上昇志向が、強かった…


 だから、当然、後年、どこか、街中で、出会っても、顔を伏せた…


 いっしょに歩く恋人なり、結婚した夫なり、妻なりが、以前、自分が、言っていた相手と似ても、似つかぬ相手だからだ…


 だから、格好悪く、つい、顔を伏せて、やり過ごそうとした…


 恥ずかしいからだ…


 恰好悪いからだ…


 こちらとしては、当たり前だと、思っているが、当人は、恥ずかしいのだろう…


 恰好悪いのだろう…


 冒頭に挙げた東大出のスタイル抜群の女性タレントさんではないが、彼女は、やはり、再婚は、彼女にふさわしい高学歴の男性と結婚するだろう…


 そうでなければ、会話が合わないからだ…


 偏差値40の高校を出た人間と、偏差値70の高校を出た人間が、結婚して、うまくいくはずがない…


 会話が合わない…


 頭が、違うのだから、そもそも興味のあることが、違う…


 しかしながら、それすら、気付かない…


 だから、頭が悪いのだろう…


 だが、


 そういう人間ほど、異常なまでに、プライドが高い…


 これには、恐れ入ったし、正直、驚いた…


 が、


 しかしながら、そんなことを、ここで、長々と説明しても、理解できないものも、多い…


 それは、なぜか?


 経験していないからだ…


 今、私が、長々と、説明したことを、経験=体験していないものは、それを信じない…


 大げさに、言えば、私が、話を、盛っていると思うのだろう…


 たしかに、現実では、ありえない話だからだ(苦笑)…


 しかし、たしかに、現実に、存在する…


 つい先日も、35歳の年収、400万円の看護師の女性が、


 「…私は、絶対、年収一千万以上の男じゃないと、結婚しない!…」


 と、同僚に断言して、その同僚を、呆れさせたという記事をネットで読んだ…


 その女性は、美人でも、なんでもない…


 年齢も、すでに35歳と若くもない…


 だから、その同僚が、


 「…年収一千万円の男は、もっと、若くて、美人だったり、条件のいい、女と結婚するでしょ?…」


 と、諭しても、巌として、納得しない…


 「…私は、年収一千万円の男と結婚するんだから…」


 と、繰り返すのみ…


 もはや、笑い話だが、現実に、そんな女は、存在するし、そんな男もまた、存在する…


 が、


 そんな男や女を目の当たりにすると、どうしても、心の中で、


 …クスっと笑ってしまう…


 あまりにも、自分のことが、わかっていないからだ…


 だから、つい、笑ってしまう…


 もちろん、それを、声に出したり、態度に出したりすることは、ありえない…


 が、


 もしかしたら、態度に出ているのかも、しれない…


 そんな人間を、バカにする私の心の内が、態度に出ているのかも、しれない…


 なぜなら、今度の職場で、会った米沢京子…


 彼女は、間違いなく、その傾向があるからだ…


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。