恋かもしれない…恋愛偏差値ゼロ 第3部 15
そして、そんな、わけのわからないことを、考える私は、処女…
33歳にして、処女…
いまだ、男を知らない…
そんな女が、自分の子供のことを、考えるなんて…
笑える…
実に、笑える…
なにより、私の親世代…
母の世代では、33歳で、結婚していない女は、稀…
非常に、珍しかったそうだ…
それが、今や、三十代で、未婚の女も、珍しくも、なんともない…
私のように、三十代前半で、処女や童貞も珍しくない…
つくづく、時代は、変わったものだ…
母が、嘆息する…
が、
私は、この方が、正常と思う…
なにも、たいして、好きでもない男女が、若くして、結婚する必要はないと、思う…
若いから、勢い…
ハッキリ言って、勢いで結婚する…
その結果、今の母の世代、六十歳前後でも、離婚率は、半端ない(笑)…
私に言わせれば、勢いで、結婚したからだ…
だから、結婚して、
「…なんか、違う?…」
と、なる…
若くして、結婚したから、男女共に、相手を品定めする時間が、乏しいからだ…
それゆえ、結婚して、互いに、
「…こんなひとだったの?…」
と、気付く…
それが、積み重なって離婚…
当然のことだ…
驚きもなにもない…
また、当時は、いわゆるトレンディードラマが、全盛だったそうだ…
いわゆる、高校や大学を卒業して、会社に入社すれば、男女が、付き合うのが、当たり前…
恋愛をウリにする当時のトレンディードラマが、そんな世間の風潮を後押ししたそうだ…
その結果、男女とも、二十代の結婚が、主流になる…
たしかに、子供を産むためには、若いほうが、いいが、若ければ、まだ、判断が未熟…
将来のパートナーを探すには、ある程度、年齢が高い方が、いい…
その方が、中身を見れるからだ(笑)…
若ければ、若いほど、外見を気にする…
男女共に、外見=ルックスを気にするからだ…
それゆえ、中身に少々、問題があっても、目をつぶる…
ぶっちゃけ、気付かないふりをする…
しかしながら、いっしょに暮らし出せば、そうは、いかない…
お互いの中身がぶつかるからだ(笑)…
生身の人間が、ぶつかるからだ…
その結果、離婚…
実に、わかりやすい結末だ(爆笑)…
周囲に、そんな夫婦が大勢いるのを、見ているからだろうか?
私自身、この歳で、結婚していないのには、引け目がまるでないとは、言わないが、これはこれでいいと思う…
なにより、子供…
離婚して、生活が、立ち行かなくなれば、子供が、可哀そうだ…
つくづく、そう、思う…
生活=お金だからだ…
ハッキリ言って、男と女の稼ぎは、違う…
収入が、違う…
いや、
仮に、収入が同じだとしても、一人より二人…
二人の方が、収入が多いのは、当たり前…
旦那がいる方が、収入が、多いのが、当たり前だ…
それが、女一人に、なれば、子供を育てるのが、大変なのは、火を見るより明らかだ…
女一人と言ったのは、大抵、親が離婚すれば、子供を育てるのは、母親だからだ…
稀に、父親が育てることはあるが、少数派…
大抵は、母親だ…
今の時代、シンママ…
いわゆる子持ちのシングルマザーが多いのは、それを如実に表している…
そして、母親だけだから、稼ぎが少ない…
収入が、少ない…
それゆえ、貧乏…
子供が、生活するのに、収入が、少ないのは、子供が、苦労するのは、わかりきっている…
だから、私は、結婚していなくて、よかったと、思う…
二十代で、結婚しなくて、良かったと、思う…
どうしても、若ければ、若いほど、男を見る目も、ダメ…
甘くなる…
ハッキリ、言えば、外見優先で、男を選びかねないからだ…
これは、男も同じ…
どうしても、若ければ、若いほど、外見重視になる…
外見=ルックス重視になる…
その結果、中身を見ない…
中身を、見ない結果、離婚となるからだ…
だから、この私も、若くして、結婚すれば、その可能性が高い…
離婚した可能性が高い…
今、振り返ってみると、つくづく、そう思う…
そう、思うのだ…
だから、結婚しなくて、良かった…
離婚して、私一人なら、まだよいが、子供が、いれば、大変…
なにより、子供が、母親の稼ぎひとつで、生活して、貧乏になるのが、困る…
子供が、幼い頃から、苦労するのが、可哀そうだからだ…
よく、若いシンママが、
「…このコを可愛がってくれる、いいひとがいれば…」
と、結婚相手の男の条件を言うが、冗談もたいがいにしろと、言いたい…
なぜなら、子供を育てるには、お金がかかるからだ…
犬や猫を育てるのとは、違うからだ…
子供が、高校や大学を出るまで育てるのは、お金がかる…
食べるためだけでは、ない…
授業料や、塾の塾代や、服や交際費等…
人が一人生きるのは、犬や猫を育てるのと、違って、莫大な金がかかるからだ…
よく、父が、口癖で、
「…自分の子供だから、育てるが、他人の子供を、育てるなんて、冗談じゃない!…」
と、言っていたが、これは、大人になれば、実感する…
自分で、就職したり、バイトなり、パートなりで、外で働くようになれば、実感する…
要するに、金を稼ぐ立場になれば、実感する…
そういうことだ…
例えば、3歳なり、5歳なりの子供を、大学を卒業するまで、育てるには、莫大なお金がかかる…
そのお金を、自分と血が繋がってない、子供に与えるのは、誰が考えても、嫌だからだ…
これは、当たり前のことだ…
とりわけ、父の場合、近くに、その実例があったそうだ…
いわゆる、子持ちのシンママと結婚した独身の男が、血が繋がっていない、子供を溺愛したが、やがて、その父親になった男が、高齢になり、病気で倒れても、子供の頃に溺愛した、その子供は、義理の父親の面倒を一切見なかったそうだ…
そして、それを、人づてに、聞いて、父は、
「…血の繋がってない、子供の面倒を見るなんて、ごめん!…」
と、確信したそうだ…
当たり前のことだ…
だから、つくづく、今のシンママが、
「…このコを可愛がってくれる、いいひとがいれば…」
と言うのは、わかるし、理解は、できるが、どうにも、自分勝手…
実に、自分勝手な話だと、思う…
仮に、そのシンママと結婚さえしなければ、自分と、血が繋がってない、子供に、おそらく、大学を出るまで、かかったお金=たぶん、数千万円を、使わなくて、すむからだ…
そして、そう言われると、まともな人間なら、誰一人、反論できないだろう…
当たり前のことだ…
例えば、二十代や三十代前半の、若くて、美人のシンママがいて、ハッキリ言って、男女の関係になっても、結婚となれば、話は、別…
今の話のように、血が繋がっていない、子供にお金がかかるのが、わかっているからだ…
だから、結婚に慎重になる…
これもまた、当たり前だ…
そして、結婚に慎重になるというのは、別の言い方をすれば、結婚をためらうということだ…
ホントに好きなら、結婚をためらうことなど、ない…
つまりは、最初から、結婚をためらうということは、男の子持ちのシンママに対する姿勢を表しているということだ…
姿勢=スタンスを表していると、いうことだ…
だから、大抵は、破局する…
遊びといってしまえば、言い過ぎかも、しれないが、ホントに好きなら、相手が、子持ちのシンママで、あることのハンデを理解しても、なお結婚をするだろうからだ…
当たり前のことだ…
そして、今、電車に乗りながら、家路に向かう途中で、そんなことを、考え続けるのは、つくづく、自分が、歳を取ったと、思う…
もう、若くないと、思う…
そんなことを、考えるのは、子供ではない…
大人…
それゆえ、恋に恋するような、子供のような恋愛ができないということだ…
恋に恋する、子供のような恋愛というのは、現実を一切見ないということ…
恋愛=結婚だからだ…
好き=結婚だからだ…
結婚のコスパを考えないからだ…
この場合のコスパとは、具体的な生活費…
例えば、相手が、ニートでは、結婚できない…
ニート=働いていないから、お金がないからだ…
だから、結婚ができない…
これは、極端な事例だが、どうしても、結婚となると、現実を考える…
真逆に言えば、結婚を考えない恋愛は、子供の恋愛と言える…
子供=お子ちゃまの恋愛と言える…
そういうことだ…
そして、そこまで、考えて、はたと気付いた…
変わらない…
自分は、変わらない…
十年前も、変わらない…
今と、変わらない…
いや、
十年前どころか、中学生や高校生のときから、変わらない…
ひょっとしたら、中学生や高校生どころか、二十年前の小学生のときから、変わらない…
私は、大人…
言葉は、悪いが、こましゃくれた子供だった…
こましゃくれた、可愛げのない、子供だった…
だから、子供にも、かかわらず、夢を見なかった…
例えば、男の子なら、将来の夢は、jリーガーとか…
なれない夢を語らなかった…
できもしない夢を語らなかった…
これは、ひょっとしたら、私が、女だから…
総じて、女の方が、男より、大人…
子供の頃から、男より大人だ…
誰かが、言ったが、女の方が、男より、5歳は、大人…
精神年齢が、5歳は、年上だ…
だから、できない夢は、見ない…
だから、できない夢は、語らない…
それが、原則…
しかしながら、もうすぐ、34歳になるにも、かかわらず、いまだに、未婚とは?
これは、想定外…
さすがに、想定外…
中学生のときには、当然、まだ真剣に結婚を考えたことは、なかったが、それでも、三十代の半ばになろうとする、この年齢で、いまだに、独り身とは、予想もしていなかった…
さらに言えば、三十代半ばになろうとするにも、かかわらず、付き合う男も、一人も、いないとは、想定もしていなかった…
そして、それは、突き詰めれば…
突き詰めて、考えれば、自分が、美人だから…
美人だから、自分に自信があったからに、他ならない…
よく、学生時代の友人が、
「…あーあ…アタシも高見みたいに、美人に生まれたかった…そうすれば、人生も、もっと楽しいだろうな…」
と、言い、私が、それに対して、
「…そんなことないよ…世の中には、私以上の美人が、ごまんといるし、それに、私は、そんなに、人生楽しくないよ…」
と、返したのを、思い出す…
少し、大げさに、言えば、昨日のことのように、思い出す…
が、
それは、半分、本音…
半分、ウソ…
半分、本音と言ったのは、美人に生まれても、決して、人生が、楽しいと、思ったことは、一度もない…
それが、本音…
半分、ウソと言ったのは、
「…世の中、自分以上の美人が、ごまんといると言ったこと…」
この言葉にウソはないが、それでも、私は、自分に自信があった…
自分のルックスに自信があった(爆笑)…
が、
それが、一体、なんだと、言うのか?
私は、今、もうすぐ34歳になろうというのに、いまだに、独身…
おまけに、人生を楽しいと思ったことなど、一度もない…
ただの一度もない…
これが、本音…
つまりは、ルックスは、なんの役にも、たたなかったということだ…
ルックスの良さは、この高見ちづるを、幸せには、してくれなかったということだ…
つくづく、思う…
つくづく、考える…
ルックスや、お金、あるいは、学歴は、ひとを幸せにする、必須アイテムではなかったということだ…
そう、つくづく、思う…
つくづく、そう、思う、まもなく、34歳になる、高見ちづるだった(笑)…




