王宮にて
王都へと向かう馬車にて、
「それにしてもどうやってマリーに成りすましたんだ?」
「違います!転生したんだと思います!」
「転生?」
「はい!」
「そうか、ではマリーの人格はどこに……」
「それは、恐らく……」
「?当てがあるのか?」
「はい。でもここに連れて来ることは出来そうにないです。」
「そうか……なら、私の役目も果たせないな。」
「へ?」
役目とはなんだろう?執事としての役目かな?と、グラスは思った。そうこうしているうちに王都に着く。
「リヒトさん!国王に会ってどうするんです?!」
「決まっているだろ?!魔女は裁かれるべきだ!」
「ひょええええ?!私死んじゃいますよ?!」
「そうだな。だが、もし、有用だと思われれば優遇されるだろう。」
「確かにそうですけど?!」
馬車が着くとリヒトはグラスをグイグイと引っ張ってゆく。そして、国王陛下の前へとでた。
「これは一体どういうことだ?魔女が居ると聞いたが……」
「僭越ながら、この者が魔女です。」
リヒトは淡々とグラスを売る。
「何?!どう見てもマリーではないか!魔女であるはずが……」
「それが中身は不思議な力を持った聖女だと言うのです!」
「……聖女?」
「はい。」
リヒトは怖気付くことなく淡々と話していた。
「なるほど、ではその力を見せて貰おうではないか!」
「ふぇ?!へ、陛下!私に出来るのは陛下の腰を治すぐらいのことしか……」
「何?!わしの腰を治せるのか?!やってみてくれ!」
「は、はい!」
グラスは国王に近づこうとした。
「陛下!危険です!」
周りの者がとめる。だか、国王は聞かなかった。グラスが側に近寄ると蒼光が国王を包む。しばらくして国王は何も無かったかのように元気になった。
「この力は本物らしい!腰の痛みが引いた!」
「これぐらいしかできませんが……」
「本物の︎︎゛聖女︎︎゛と言うわけか……」
「はい。この力をこの国の人々の為に使いたいと思っております!」
「そうか!わかった!では、何か力になれる事があればなんでもいいなさい!」
「あ、ありがとうございます!」
こうして、なんとか国王から罰せられることは無かった。リヒトは予想外だと思うばかりだった。
「リヒトさん!リヒトさんのおかげでこんなにたくさん支援金をいただきました!」
「そうだな。」
「リヒトさんの役目ってもしかしてなんですが……」
「!」
「マリーさんを殺す事ですか?」




