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【第2章完結】最強な精霊王に転生しました。のんびりライフを送りたかったのに、問題にばかり巻き込まれるのはなんで?  作者: 山咲莉亜
第3章 動き出す思惑

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118 人望がある男

 俺の『怒る』という言葉を聞いて気まずそうに、けれどどんな罵倒も受け入れるとばかりに覚悟を決めた様子のセインくんを見て、考える。


「…………」

「あの……?」


 叱る……って、どんな感じだったっけ? 誰かを叱ることがあまりないから、やり方を忘れた。とりあえず言いたいことを言っておけばいいかな……?


「えっと……もし次に同じようなことになってしまったら、ちゃんと相談するんだよ? 少し前にアリスに怒られたばかりの俺が言えることでもないけど、ひとりで抱え込むのは良くないからね。自分で解決できる自信があるのなら好きにすればいい」

「は、はい」

「心の問題ならどうにもできないけど、物理的なことなら大抵のことは俺が何とかしてあげられる。実際、心臓を突き刺すとかいう無茶苦茶なやり方だったけど、しっかり黒幕の枷から解放してあげられたでしょ」

「はい」


 我ながら下手な説教に、それでもセインくんは神妙な顔でしっかりと頷く。


「あとは……精神攻撃……? ……君に何かあったらすごくたくさんの人が悲しむと思うんだよ。君は自分を犠牲にしたけど、逆に自分を守るために大切な人が同じようなことをしたと考えたらどう思う? 例えばご両親、兄であるセリスくん、妹のセナちゃん。親友のランスロットくんにエリオットくん、大好きなイレーナちゃん」


 今挙げただけでも結構な人数だよ。加えて、俺や精霊の中にも悲しむ子はいるだろうし、アリスも同じだろうね。クラスメイトにも慕われてるでしょ?

 ……いや、こうして考えると本当にすごい数だね。人望があるからなぁ、この子。


「もしセインくんに何かあったら、みんな悲しむだろうなー」

「あ、えっと……」

「そういえば、家族が人質に取られたからセインくんが一人で頑張っているのだとシュリー家に伝えた時、すっごく悲しんでたなぁ」

「ああぁ……っ」

「詳しく話したらセリスくんとか泣きそうになってたなー」

「あに、うえ……」

「もしセインくんが命を落としたりでもしてたら、家族の誰かは後を追っていただろうなぁ」

「…………」


 やりすぎ? いや、これくらいがちょうど良いでしょ。また涙目になってるけど、『命を落としたりでもしていたら』というのは当たり前に可能性はあった。


 まあ一番セインくんに生死を彷徨わせたのは、心臓を短剣で突き刺した、他でもない俺自身なんだけどねー。


「これに懲りたら相談するということを覚えてね。さっきも言ったけど、物理的なことなら俺にもできることがたくさんあるし」

「分かりました……」

「で、しっかり叱って……? おいたけど、俺とはもう仲良くしてくれないわけ?」

「……いえ。僕で良いのなら、これからもよろしくお願いします」

「セインくんがいいから言ってるんでしょ」


 どれもこれも俺が言えることではないけど、それはこの際置いておくことにする。ともかく、事情を知る人はみんな、ものすごく悲しんで心配したんだよってことが伝わればいい。

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