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3話・司祭たち


ルカと話していたらいつの間にか空が夕暮れ色に染まっていたから、俺は急いで正教会に向かう。


すごい寂しそうな顔をしてルカを置いていくのはこころくるしかったから、俺特製の手作り人形を置いてきてやった。周りは何もない。生命さえもない。


ルカに近ずいただけで弱いものは命を奪われてしまう。なんとも可哀想なキャラだな。


ルカを不憫に思いつつ、俺は正教会の扉をゆっくりと開ける。約束の時間は結構過ぎてるから怒られるんだよなぁ。




「ソラ遅刻。またあのクソみたいな陰キャ野郎の所に行ってたのかよ。俺様言ったよなぁ?アイツと関わんなって」


「ギルレイラ、口が悪すぎぞ。それにルカをそんな風に呼ぶな。あの子は私の唯一の弟子だ」



話しかけてきたのはギルレイラという男。


高身長でたぶん190はある。黒髪だが前髪に青メッシュを入れている短髪で、瞳は青色をしている。そう、ガイアと争うほどのイケメン美形さんなのだ。


光と水を操る司祭。口が悪く目付きも悪い、俺様気質で自分以外の者をゴミとしか思っていないサイコ野郎。


だが時折見せるこいつの執着染みた瞳はどこかガイアと似ていて、俺はあまり関わらないようにしている。


何故だか知らないが、この世界の攻略キャラたちの自分に対する好感度が高すぎるのだ。


俺の瞳をずっと見つめてくるギルレイラから目線を逸らし、俺たちを見ていたガイアを見る。


あれ、アイツなんか怒ってないか?気の所為?



「ソラ!いま話してんのは俺様だろ!!何逸らしてんだクソが!!!!」


「いった、、ごめんってギル。だからそんなに強く髪引っ張らないで」



目線を逸らしたのが気に食わなかったんだろう。


ギルレイラが俺の髪の毛を引っ張り無理やり上を向かせ、自分と目を合わせるようにしてきた。


身長が自分よりも35センチ違うから髪の毛引っ張られるとかなり痛いのだ。髪の毛から手を離させようと抵抗した。だが髪の毛から手を離してもらったと思ったら、次は両手首を持たれ上に持ち上げられる。


うわ、足浮いたよ、こいつどんだけデカいんだよ。ってか手首痛いんだけど。



「片手で簡単に両手首掴んで浮かばせないでくれる?痛いの嫌いなんだけど。離してくれないなら潰すよ?」


「あ?なに口答えしてんの?監禁して脚の腱切って二度と歩かせねぇようにすんぞ」




あらやだ、なんて過激なの!、、、って、言ってる場合じゃない!!!!え、いつの間にヤンデレコースになったの!?おかしくない?!


内心半泣きになりながら助けを求めようと周りを見渡した瞬間、俺の体は誰かに引っ張られ、ギルレイラはその場から離れた。


ドガァァン


その時だった。大きな音を轟かせながらギルレイラが先程まで居た場所は、炎と風を混ぜた魔法の爆発が起きていた。



うっわ、よくあれ避けれたな。俺だったら逃げ遅れて痛い思いしているぞ。




「お姉様、大丈夫でしたか?ギルレイラには私から言っておきます」


「大丈夫。炎と風ってことは、ルゼとアリアも来ているのか?」



ガイアは俺の手首を魔法で癒しながらずっと俺を後ろから抱きしめている。


何このひっつき虫、邪魔。


すると、目の前に金色の髪をした美人なひとが現れる。腰まである金色の髪を揺らし、大きな翡翠の瞳、白い肌。そして大きな胸をした美形なお姉さん。


光と風を操る司祭の1人。


ギルレイラとは犬猿の仲であり、なにかと2人で本気の殺し合いをしているのをよく見る。


ちなみに両性だから上は女性、だけど下には男の象徴がちゃんとある。BADENDのスチルで見たけどかなり凶悪なものだった。



「ソラちゃん、大丈夫だったかしら?あのバカはアリアが嬲り殺してあげるから安心してね。それとガイア様、いつまでもソラちゃんを独り占めしないでくれます?貴方だけのモノじゃないの」


「ふふ、それはすみません。だけどお姉様は私の唯一の愛しい愛しい家族。例え弟子であろうと渡しません」



神聖なこの場所で、ここだけ黒い空気が漂っている気がする。腹黒代表の2人がニコニコと笑いながら殺気を飛ばしているから、きっとそのせいなんだろうけど。


ただ俺を巻き込まないで欲しい。



「おいこらオカマ野郎。雑魚のくせになにすんだよ!ソラがガイアに捕まっちまっただろうが!」


「うっさいわね!!!アリアはいまガイア様と話してるの!貴方は大人しくそこで跪きなさい!」


「ぶっ殺す」




俺は咄嗟にガイアの腕から抜け、今にもアリアを殺す勢いのギルレイラを真正面から抱きしめる。


司祭同士がぶつかってみろ。こんな教会直ぐにぶっ壊れてしまうぞ。結界なんて外側しか貼ってないんだから、中で暴れたら外観だけ残ってあとは滅ぶぞ馬鹿者。




「ギル、アリア。お前たちが暴れたら崩れるだろ。ガイア、この子達の主なのだからちゃんとそこはしっかりしなさい。それとルゼ。ギルに対して特大風魔法を当てようとしないの」


「聖女様。僕の愚兄だけではなくそんな輩まで庇うとは、、、なんと慈悲深いお方。貴方はやはり僕の最高にして最愛の聖女様」




跪き、涙を流しながら拝むようなポーズをされ俺はドン引き。慈悲深いと言われても、俺は全員の過去をゲームで知ってるから無下に扱いたくないだけ。


ガイアを見れば笑っているけどその赤と紫の瞳で獲物を狩るかのような視線を俺に向けてくるし、アリアは無表情で光の無い目で見てくるし、先程から黙り込んでるギルを見上げれば、俺の頬を撫でながらガイアと同じ目をしいるし。


え、お前ら本来のキャラ設定どこいった????


部屋に戻り次第対策を練らないとBADENDかHappyENDになってしまう。


この司祭たちを誰かどうにかして下さい―――。




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