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よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
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3話

「まぁ、考えてみたら?あたしはそろそろ戻るわ…お菓子食べたら、小さくして捨てなよ。バレたら困るから」


「そう思うなら、食べきってゴミも持って出ていってよ」


立ち上がろとする菜々の袖を掴んで、むつが引き留めると、菜々はまんざらでもなさそうな顔をして座り直した。そして、2人してぽりぽりと菓子をつまみながらぐいぐい紅茶を飲んだ。


「あ、そう言えばさ教科書まだ揃ってないんだけど…いつまで隣の子に見せて貰わなきゃいけないの?」


「へぇっ!?…勉強する気なの?」


むつが思い出したかのように言うと、菜々は口に含んでいた紅茶を少し吹き出した。むつが机の上のティッシュを渡してやると、数枚引き抜いて口元やスーツに垂れた紅茶をふいた。


「する気ないけどさ…前の学園とは少し内容違うでしょ?って丁寧に教えてくれるから、それはそれで気を遣うのよ」


「うーん…それなら、明日の放課後にでも資料室に取りに来なよ。全部揃えておくから」


「あんたってば何の教師なの?」


「あ、そっかむつのクラスには行ってないもんね。音楽よ音楽」


むつは、微妙そうな顔をしてスナック菓子を口につめこむとぼりぼりと噛み砕いた。

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