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2話
むつは携帯を取り出して、画面を颯介に見せている。颯介はにこやかに見ている。流石に冬四郎と山上も気になっているのか、むつと颯介の方をちらちらと見ている。
「こんな制服なんだね。2種類?どっちもレースとふりるがついてて、女子校のって可愛いね」
「制服は、だろ?」
「いやいや、むっちゃんの制服姿なんて滅多に見れないですよ?これは見といた方が良いですよ」
山上が意地悪そうに言うと、颯介は山上にむつの携帯を渡した。受け取った山上は、冬四郎にも画面を見せた。
「ほぉ…可愛いんじゃないか?なぁ?」
「まぁ…そうですかね?」
冬四郎は携帯を受け取ると、画面をスライドさせると何枚も写真を見ている。
「ちょっと‼他のはダメでしょ‼」
「何だよ。おっ…何だよこれ」
むつは冬四郎の隣に移動すると、冬四郎の見ている写真を覗きこんだ。
「何っていちにぃだよ?」
むつの4人居るうちの1番上の兄である晃と2人で、寄り添って一緒に写真を撮っている。
「ご飯行ってきたの」
「はぁ…知らなかった」
「言ったら来たの?」
冬四郎は首を傾げていた。




