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2話
しかめっ面をした冬四郎は、封筒から書類を取り出してぺらぺらと捲って眺めている。気になるのか、横から山上も眺めている。
「お、ちゃんと名字も宮前になってるな」
「そりゃそうよ。幼馴染みなんだからあたしの名字知られてるもん…玉奥の方の事を言ってないけど」
「幼馴染み?朋枝学園…」
冬四郎は、うーんと首を傾げていた。
「あ‼菜々ちゃんか、思い出した…朋枝さん家か。お前が試しに受験した所の姉妹校か、へぇ…って、お前あそこの制服着るのか?大丈夫か?」
「大丈夫って何よ?昨日、試着したけどサイズ大丈夫だったし」
「いや…そこじゃなくて」
手で口元を押さえて、冬四郎がもごもごと何か言いにくそうにしている。むつが目を細めて、冬四郎を睨んでいた。
「分かった」
むつは片手を上げた。
「分かった、言いたい事は分かるよ。三十路のあたしが高校生になるなんて厳しいよね、しっかもふりっふりの制服だからね。分かってるって。あたしも厳しいよなって思ってるからね」
「大丈夫、むっちゃん童顔だよ。きっと制服姿も似合うんじゃないかな?」
冬四郎と山上がむつの話を頷いて聞いていたが、颯介だけは優しくもフォローらしきをしてくれていた。
「颯介さん優しい‼見て、昨日着たの」




