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3話
「むつは、後ろにも目があったのか?」
「はー?先輩がぼんやり歩いてくるのが見えてただけよ、あっちから」
むつは教会がある方を指差した。それを見て、西原は頷いた。確かに、むつの指差した方向から歩いてきた。
「で、お前何してんだよ」
隣に座った西原が聞くと、むつは持っていた紙袋から四角い箱を取り出して、膝の上に置くと蓋を開けた。
「ランチ。いる?半分なら分けてあげる」
箱から出てきたのは、たっぷりの具が挟んであるサンドイッチだった。差し出された西原は、受け取ってしまった。だが、西原が聞きたいのは、そういう事ではなかった。
「違う。ここで、何してんだって事だよ」
「仕事だよ?菜々の依頼。話たでしょ?」
「制服着てか?」
「うん。何度も簡単に出入り出来る場所じゃないからね、こうするしかなかったのよ」
むつは分厚い卵焼きの挟んである、サンドイッチを頬張ると、おいしいと言った。




