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よろず屋-百合の衆-  作者: 幹藤 あさ
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3話

「だからってお前…行方不明者とか出てる場所だぞ?犯人の目星もついてないし、生徒が行方不明なのもシスターの事件と関係あるかもしれないのに」


「犯人の目星ね…先輩は、シスターが死んだのは殺人だと思ってるってわけね」


サンドイッチを口に入れて、もぐもぐと噛みながらむつは、ふーんと言っている。そして、紙袋に手を突っ込んで紙コップを出すとストローをさした。からからと氷をかき混ぜた。


「あたしも、そう思うよ」


ぼそっと呟くと、ストローを口につけた。だが、飲もうとはせずに下唇にストローを押し当てていた。押し潰され、ぷくっとした唇がかすかに濡れているのに西原は目を奪われていた。


「自分で血抜いて死ぬとか…普通じゃないもん。ま、普通じゃない状況下なら出来るのかもしれないけど」


西原が何も言わないでいると、むつはどうかしたのかと西原をじっと見ていた。そして、おもむろに西原の手を取ると顔を近付けた。


「むつ?」


「ん?」


むつはもごもごと口を動かしながら、西原の手から離れた。西原はむつが何をしたのかすぐに分かり、溜め息をついた。

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