第09話:第1部 第7章 戦の前準備
第1部 第7章 戦の前準備
~この章は陛下の視点~
そんな頃、少し前 ナナにあった後に急いで皇宮に戻った 第2皇子殿下は、陛下の元に呼び出されていた。
皇太子は既に来ていた。
「ついに動きがあった。まだ、軍を国境に集めているだけだが、属国を侵略する為の集結と、今朝 影からも連絡が来た。」
「わかりました。急ぎ、国境に向かいます」
「頼んだぞ。国境には、ミスリル装備の精鋭1000名が隠れて駐屯しているから合流してくれ。侵略が始まってから、属国に入って、軍を蹴散らしてくれ。相手の予想兵力は5万だ。小国連合の本気度はわかるが、ミスリル装備を軽視しすぎの致命的なミスだな」
「そうですね。私もあの切れ味に戦慄しました。温めたバターをバターナイフで切るように 鉄鎧を着た木の人形を切っても一切手ごたえなく切れて 半分になりました。敵がこれを持っていると何人死ぬか想像もできません」
「そうだな。私も同じ様に戦慄したから、よくわかる。今回はミスリル装備で圧倒的な武力差が出るから前に出ないでくれな。あと、敵に装備を奪われない事。これは、肝に命じてくれ」
「はい。わかりました。準備が出来次第出発します」
「うむ」
皇太子は走って執務室を出て行った。
残った第2皇子が質問した。
「私は何をすればいいのでしょうか?」
「特にない。いつも通りでよい。呼び出したのは、状況を知っておいて欲しいからだ。...しいて、いうなれば、婚約者とより深い交流を持ってほしいかな」
「はい。」
「そんなに、硬くならないで良い」
「はい。」
「まぁ、いいか。下がっていいぞ」
「はい。失礼します。」
第2皇子は、優雅にゆっくりと執務室を出て行った。
「カインは硬いのぉ。婚約者とうまくいくのか、心配だなぁ。まぁ、あれは、好いているのが救いだな。宰相、そう思わぬか?」
「坊ちゃまの若い事にそっくりで嬉しゅうございます。」(にこにこ)
陛下のため息が執務室に静かに広がった。
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次話(明日18時更新予定):「第1部 第8章 1600年ぶりのミスリル武器」です。




