最低でも週に一、二回牛丼を食べている。瑠璃を意識して、食べなくなるのもストレスだし、つまらないからね。
「いらっしゃいませえ。ご注文は?」
「並、たまご、味噌汁。」
牛丼を出すとき、瑠璃はニヤッと笑った。「お待ちどうさまでした。」
無言で軽く頭を下げた。自分、なにあせってんだ。
「ごちそうさま。」
店を出る時、ちらっと瑠璃を見た。その顔は『うふふ』という顔だった。
それからしばらくたった夕方、仕事帰りに駅前を歩いていた。今日は、瑠璃は店にはいない日だよなあ。今日牛丼を食べたら、明日もまた食べに行かなくちゃいけない。って自分は、何考えてんだ。
「山ぴょん!」
「うう、この声は。」
