教えて!キャトル先生!
「皆さん、初めまして。
わたくしはキャトル。皆さんが知る秋音市で、キャトル診療所という小さな診療所を経営しております。
駅前に秋音市民病院がありますので、全然こっちにはお客さん来ないんですけどね……。
……作中で出てない?
そんな皆さんへ、わたしくしの登場する『異端の百合園』、現在『小説家になろう!』様と『ノベルアップ+』様で掲載されておりますので、是非、是非ご覧ください!!
あ、宣伝し過ぎは嫌われる? あ、はい、ごめんなさい。
こほん。では、なぜそんな今作で登場していないキャラクターが、スペシャルエピソードなんて特別編で登場するのか、皆さんはお考えかもしれませんが、簡単なお話です。
実は、作中に登場するプリステスのアルターシステムは、このわたくしが開発したものだからです。
このエピソードでは、作中では明かされず、今後利用するかもわからない、プリステスのアルターシステムについてお話します。
読んで下さっているかはわかりませんが、この作品は『聖域のアルタネイティブ』と『アルタネイティブ・ヴァンプ』という作品と、世界観を共有しております。
そこでは防衛省情報局第四班六課・通称【四六】が使用するアルターシステムと、聖邦協会という組織が使用するアルターシステムと、同じ名前でも使用目的と製造理由が異なるアルターシステムが存在します。
当然ですが、プリステスの使用するアルターシステムは、その二つの組織が使用するアルターシステムとは別物になります。
……『三つとも、変身を行う為に必要な装置なんじゃないの?』
うーん、ちょっとだけ違うのです。
確かに四六が使用するアルターシステムと聖邦協会が使用するアルターシステムは、変身装置です。ですがわたくしの開発したプリステス用のアルターシステムは、本当にちょっとだけ違います。
簡単に言うとアレは【虚力増幅装置】なんです。プリステスへの変身は副作用みたいなものですね。
元々プリステスとは、太古の昔から存在する【災い】と戦う巫女や聖職者の持つ、穢れ無き女性の名前でした。彼女たちは生まれた時から持つ超常たる虚力を用いて、災いを討伐していました。
ですが現在、大抵のプリステスは、当時のプリステスが持つ虚力の十分の一も所有しておりません。
これは現在の世界が『生存の危機に無い平和な世界である』事が理由に挙げられます。虚力は感情を司るエネルギーなので、恐怖の感情によって増幅し易いのです。他の感情でも構いませんが、よほど大きく感情を動かさない限り、近い増幅は見られませんね。
なので第二次世界大戦の辺りまでは比較的、世にいる女性の多くが虚力を大量に所有しておりましたが、現在は大きな戦争も紛争もなく、恐怖を大きく左右させるような出来事も少なくなってしまいました。
結果、現在のプリステスは虚力量が少なく、虚力を用いた有効的な戦闘方法を身に着ける事も出来ない状況です。
聖堂教会は焦ります。『このままでは災いをこの世から根絶させる事などできない』、『プリステスを強化させる手段が必要だ』と。
その為……うーんと、年齢バレちゃうな……まぁ昔、わたくしに【虚力増幅装置】の開発が依頼されました。
元々プリステスは、大量の虚力を消費する事により聖道衣――作中で言う巫女服ですね――を体に展開し、防御礼装として展開していました。
まずわたくしは、この聖道衣を展開できる虚力量への増幅を目指し、アルターシステムを開発しました。これが作中で神崎美咲さんや宮越花江さんが使用する、日本のプリステスに多く配られているアルターシステムです。
このアルターシステムを使用する事によって虚力が増幅され、結果として聖道衣が展開される為、変身装置に見えますし、そう捉えて頂いても特に大きく問題はありませんので強く否定はしませんが、そもそも『変身自体に重点を置いた装置ではない』という事をまずはご理解くださいませ。
ただ厄介な事に、昔のプリステスはアルターシステム無しに聖道衣の展開が可能でしたが、現在のプリステスは聖道衣を展開できる虚力量を持つ場合でも、アルターシステム無しに展開が出来ない方が多くなってしまったそうです。
この辺りはアルターシステムに慣れ過ぎてしまったが故の弊害ですね。
……おっと、話が逸れましたね。
続いて作中でも名前が語られた【フランス式アルターシステム】のご説明に入りましょう。
このフランス式アルターシステムは、先ほど説明したアルターシステムを改良したものです。
先ほどのアルターシステムは『戦闘方法を展開者に委ねる』方式なのです。簡単に言えば、作中で言う長太刀【滅鬼】は聖道衣とセットになりますが、アレの切れ味や長さ、対魔能力の威力は自分の持っている虚力量の比例によって異なります。
また、虚力が多ければ作中の神崎美咲さんの【暴風】、宮越花江さんの【轟炎】といった様な固有能力を使役する事も可能ですが、現代のプリステスでアルターシステムを用いても、それ程まで多くの虚力を所有する者はおりません。必然的に滅鬼だけでの戦闘方法しかない、という事です。
なのでフランス式アルターシステムは、この辺りを改良しました。
アルターシステムに搭載した携行武器を展開し、その武器自体に虚力を投与する事で、災いを倒すための対魔能力を付与するといったものです。作中のハンドガンやサブマシンガン、ロケットランチャーなどがそれに当たります。
あれは錬金術と魔技という技術の二つを使役する術式をアルターシステムに投じる事によって携行武器を……え、小難しい話は良い? あ、はい。
ごほん。まぁともかく、そんなこんなでアルターシステムに携行武器の展開できる機能を追加しました。これには理由が二つあります。
一つ、戦闘方式を多く採用できる為です。長太刀だけで災いに対抗しているのではいくら何でも非効率過ぎます。なので携行武器という応用が可能な武器を複数種使用する事によって、どの様な状況でも対処しやすいようにした、という事ですね。
二つ。携行兵器に投じる虚力量が、滅鬼と比例して十分の一にまで軽減できる為です。滅鬼は虚力によって形作られておりますので、虚力の消費量がネックになります。ですが携行武器は虚力で生み出しているモノではなく、アルターシステムに搭載されている武器ですので、虚力の消費はありません。
なので対魔能力を付与する為の虚力だけでいい、という事です。虚力が多く必要無く、そして作中初期の花江さんみたいな虚力切れも少なくできるので、本来は花江さんに渡すべきだと思うのですがね。
しかしこのフランス式アルターシステムですが、弱点も二つあります。
一つ目は、先ほど『本来は花江さんに渡すべき』と言いましたが、作中最後の方で、花江さんは様々な感情の起伏から虚力量が多くなり、固有能力を使役出来るほどになりましたが、その彼女がフランス式アルターシステムを使用すると、却って弱体化を招いてしまいます。
理由としては『多い虚力量を活用する場所がない』事です。虚力切れの心配が無い神崎美咲さんや宮越花江さんならば、虚力量に比例して対魔能力が増幅する滅鬼を有効活用する事が可能でしょう。そっちの方が強い、という事ですね。
二つ目は……名前です。フランス式アルターシステムて。これ名付けたの聖堂教会のお偉いさんなんですけど、わたくし気に入ってないんですよねぇ。
なんか『我々フランスによる技術の結晶だ!』とか宣ってましたけど、搭載武器はわたくしがアメリカ映画見てて好きだった武器なんですよねぇ。なのでフランスで生み出された武器一個も入ってないんですよ。ハンドガンはベレッタ入れようと思ったんですが、名前聞いて採用辞めました。
……と、愚痴になってしまいましたね。この辺りで止めておきましょう。
以上の説明で、わたくしの開発したプリステス用のアルターシステムは、変身装置ではなく虚力増幅装置としての物、とご理解頂けた事でしょう。
まぁそう思って頂いても特に問題はないのですけれどね、カッコいいですし、わたくしも『変身』って言っちゃいますし。
他にも本作やそれ以外の作品などについて、ご説明が必要でしたら、作者へコメントなどでご質問頂ければ、ご回答の場所を用意しようとしているようですよ。
是非、気になった事をバンバン聞いてくださいね♪」




