メリーゴーランド・回転
客室に案内されたミクは、モナカと一緒にお喋りをしていた。もちろんミクは、ベッドに横になり、モナカはベッドの淵に腰かけていた。
「モナカ、次のアトラクションまで時間があるって言ってたけど、どういう意味?」
「あぁ。本当は昨日の夜にやる予定だったんだけど、ミクちゃんも寝ちゃったし、アタシも長電話しちゃったみたいだから、今日の夜やることになったのよ。今は昼だから、ここで少し寝ていきなさい」
そういって、無理矢理といった感じで寝かせる。その力が思ったよりも強く、ミクは簡単にベッドに押し付けられてしまった。それどころか、肩が軽く音を立てた。
「ごめんなさい。痛かったわね。ほんとに嫌だわ・・・こんなに力が強いと自分が男だと自覚せざるおえないのよね」
「いえ。普段、こんなに強い力で押されることも特になかったので、驚いただけ」
それじゃあ、もう寝るから、夜になったら起こしてね。そう言って、ミクは布団を被った。
「起きて。起きて。ミクちゃん、起きてちょうだい」
モナカが一生懸命起こしても、なかなか目が覚めないミクにモナカはだんだんイライラしていた。そして。
「おい。起きろ。そろそろガチで切れるぞ」
モナカが高い声で話すのも忘れて、がっつり元の声に戻っていた。そのことを知らないミクは飛び起きた。
「えっ!?なになに!?今男の人の声がしたけど・・・」
「あら。ようやく起きたのね。そろそろ次のアトラクションに向かわないと始まってしまうわよ」
「あっ。そうだった・・・次のアトラクションって、いったい・・・」
「メリーゴーランドよ。ここから真っすぐ行ってもらえれば着くから、頑張ってちょうだい」
_メリーゴーランド前_
「うん。ここまで割と順調にたどり着いた・・・」
そうは言っているものの、キャッスルからかなりの距離があったので、着くころにはもう夜になっていた。
「あれ?・・・もうメリーゴーランドは回ってる?」
着いたと思って見れば、誰も乗っていないのにメリーゴーランドが動いていた。それでも、灯りが付いていて、とても綺麗だった。
『メリーゴーランドへようこそ!ここのウワサについて、知ってるかな?』
「知らない・・・けど・・・」
ここまでこれた人は、ここで少し癒されてほしい。というのが、ここの管理人であるグレイの考えだったりする。それでもそれを言うわけにはいかないグレイは、少し本物のウワサと違うことを話した。
『ここのウワサはね、目の前に広がっている光景を見てもわかる通り、メリーゴーランドが勝手に動き出すというものなの』
そして、その馬が柵を超えてくる。そういうと、本当に馬が柵を超えてきてしまった。
_メリーゴーランド・調整室_
「本当に、申し訳ないけど、こうしないと彼に怒られそうだから、仕方ないよね~」
そういって、また少し馬を動かした。




