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遊園地で起きた話  作者: 華川 奏
ウワサ5 ドリームキャッスル
19/25

ドリームキャッスル・地下室

 ミクはしばらくドリームキャッスルの中を案内されていたが、前を歩いている美女の正体が気になっていた。それでも、聞くタイミングがわからず、ずっと聞けずにいた。

「ねぇミクちゃんアタシのこと、気づいてないでしょ?」

 図星だったため、肩がはねたミクを見ておかしそうに笑った後、美女_モナカ_は自己紹介を始めた。

「アタシよ。モナカ。どう?初めてアタシをみた感想は?オカマに見えるかしら?」

「正直、驚いた。・・・でも、本当に男の人?肌とかきれいすぎて嫉妬しそう」

 そういうと、モナカは目を見開いたあと、嬉しそうに笑った。

「嬉しいわ~みんなアタシのことをオカマオカマっていうものだから、不安になってたのよ~」

 あ、最後にここね。案内するわ。そう言って、地下へと進んでいった。


 扉を開けたら、綺麗な部屋で、真ん中にポツンと椅子が置かれているだけだった。

「ここに座ってもらえるかしら?何もしないで出すことだできなくてね」

 椅子には何やら拘束するための器具や金具がついていた。

「これでもここにあった中で、一番苦しみや痛みの少ないものを選んだのよ?」

 本当は座りたくなかったが、座らないと何も始まらないのだろう。それに、見ただけで何の器具かわかるほど、ミクは賢くなかった。


 ミクは素直に座ったが、特に何も始まらない。

 その代わりと言わんばかりに、さっきからモナカが話しかけてくる。

「ねぇ、ミクちゃんって、好きな人とかいるの?」とか、「正直、カイトのことどう思ってる?」とか。状況さえ見なければ女子会である。椅子に拘束されたミクに、その前にある段差に座って話しかけてくるモナカ。この光景をシュールというのだろうか。など、全く別のことを考えながら、ミクはモナカとお喋りを楽しんでいた。モナカも、この現状で話をするのもと思いながら、ほどくわけにもいかず、お喋りをしていた。

ピーンポーンパーンポーン

『モナカ様、お電話がございます。至急調整室までお戻りくださいませ』

 その放送を聞いたモナカは顔を真っ青にして出て行った。


_ドリームキャッスル・調整室_

「もしもし」

『あ!やっと出た!彼の力はやっぱりすごいね!こんな簡単に人の領域に干渉できるなんて!』

「グレイじゃない。どうしたのよ。アタシの領域に勝手に干渉してきて」

『あぁ、彼からの伝言デス!オカマ!"今回のプレイヤーはあまり傷つけないように”とのコトで電話ガあったデス!』

 あら。珍しいわね。彼がプレイヤーを気遣うなんて。彼のお気に入りなら傷をつけるわけにはいかないわね。そんなことを思いながら、モナカは伝言を聞いた。

「了解よ。あと!アタシはオカマじゃないわ!ミクちゃんは綺麗って言ってくれたんだから!」

『ミクは目ガ悪いデスね!そレか社交辞令デス!』

「あんた・・・帰ったら覚えてなさい!」

『どうでもいいですが、電話越しのケンカはやめていただけますか』

「ゔ・・・ごめんなさい」

 キョウが怒らせると一番厄介だったりする。こうなったら謝った方が早い。

『ほら、フォンさんも、謝っていただけますよね』

 疑問符がない。そう思いながら、フォンの返事を待っていた。

『ゴメンナサイデス』

『分かればいいんですよ』

 怖い。そう二人が思ったことは、容易に想像がついた。

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