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遊園地で起きた話  作者: 華川 奏
ウワサ4 ミラーハウス
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ミラーハウス・入れ替わり

 キョウがカイトにルール説明しているころミラーハウスに入ったミクは、ちゃんと抜けられるのか心配になっていた。それに気のせいなら良いのだが、ミク一人しかいないはずなのに、別の人影が鏡だらけの空間に映っているように見えたのだ。

「本当に、ここを抜けられるのかな?」

 そうひとり言を呟いても答えてくれる人は居ない。それどころかこの無駄に広い空間に反響するから空しいだけである。

【おかしいな・・・私一人しかいないはずなのに、別の人影が見ええる気がする】

「鏡が・・・喋った?」

 本当は鏡に映ったミクのうちの一人が喋っていたのだが、別の鏡を見ていたミクは気づくことがなかった。

【あれ?鏡の私が・・・別の動きを!】

 さっきの鏡が、また喋った。

「ひっ・・・!なんで・・・この鏡だけ」

【あ、やっと気づいてくれた。案外、鈍いんだね】

 そういって笑う鏡の中のミクは、鏡の前に立つミクとは全く違う動きをしていた。

【あぁ・・・笑った笑った。そういえば、自己紹介がまだだったわね。私はミク。あなたは?】

「私も。ミクだよ」

 そっか。私はあなたであなたは私なのよね。そういって、少し考えるしぐさをした後、鏡の中のミクはこういった。

【ねぇ、担当って、カイトだったよね?ならさ、ちょっと場所を交代しましょ!】

 そういうと、すぐに鏡の中のミクは行動に移した。鏡から手が伸びてきて、何かをはがすような動作の後、それを鏡に向かって投げた。

【これで入れ替わりは完了!どう?鏡の中にいる気分は】

 そう言われても、あまり変わらない。というのが正直な感想だった。それに気が付いたのか、鏡の中にいたミクは【あ、そこを真っすぐ行けば出口だから】とだけ言って、自分も出口に向かって歩きだした。


 鏡に取り残されたミクは、とりあえず出てみることにした。

「早かったな。もう帰ってこなくてもよかったのに」

 外に出たら、カイトが待っていて、びっくりするほどすらすらと喋っていた。

『お疲れ。じゃぁ、さっさとここから消えてよね。目障りだから』

 キョウもこの調子である。ミクは、鏡の中にいるせいで性格まで真逆になっていることに気づかないでいた。

「さっさとしろよ。次のアトラクションまで言ったらようやく休めるんだからな」

『あぁ~その前に、間違い探しが残ってんだろ。さっさとしろよ』

「あの・・・ちょっと?」

「ダウト。はいこれで終わり。もう帰っていいよな?文句ねぇだろ」

『はぁ。もういいよ。じゃあ、もう一回入ってこい。いいな』

 そう言われて、もう一回強制的に中に入れられたミクは、またさっきの場所まで来ていた。

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