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遊園地で起きた話  作者: 華川 奏
ウワサ4 ミラーハウス
15/25

ミラーハウス・到着

 キョウにミクを迎えに行ってもらいたいと言われたカイトは、ミクのパスポートについている位置システムを使い、ミクを探していた。

「この辺・・・ミラーハウスより・・・アクアツアー・・・近い・・・」

 ミクはミラーハウスへ少し近付いてきていた。それでも、まだアクアツアーの方が近い。カイトは、ミクが方向音痴であることを知らない。そして、ミクの案内図がパワーアップしたことも知らないので、ミクが迷っていたという発想はなかった。

「ミク・・・離れてる・・・」

 カイトは、ミクを探してはいるものの、ゆっくり歩いていた。一方、ミクはというと。

「あれ?こっちじゃない?さっきはこっちに向かって進んでたのに」

 迷子になっていた。そして、アクアツアーに向かうときと同じことにならないよう、アクアツアーが見える範囲内で行動していた。

 ミラーハウスの位置はアクアツアーから結構離れていたため、変なことろで曲がったら最後。誰かに見つけてもらうまで迷い続けることになる。そんなことにはなりたくない。

「あぁ~もう一人のペア?の人には絶対迷惑かけてるよ~あんまり迷惑かけたくないのにな」

 まぁ、私が方向音痴なのが悪いんだけどさ。どういってミクが自嘲気味に笑ったとき、近くにあった草が揺れた。

「あ・・・いた。ミク・・・」

 その声には聞き覚えがあったものの、カイトの姿を知らないミクは、誰?としか思わなかった。

「あの、どこかでお会いしましたか?」

「あ・・・そっか・・・実際会うの・・・初めて。カイト・・・です」

「もしかして、今回のミラーハウスのペアって・・・」

「うん。よろしく・・・」

 かなりのんびりとしたスタートだった。


_ミラーハウス前_

 カイトと一緒にミラーハウスへとたどり着いた。

『ようこそ。ミラーハウスへ。お待ちしておりましたよ。ミクさん。カイトさんも、わざわざありがとうございます。あ、僕はこのミラーハウスを管理しています。キョウといいます』

 よろしくお願いします。そう言ったキョウは優しい印象を受けた。ミクの中ではかなり好感度が高いタイプで、紳士っぽい。

「あ、よろしくお願いします」

 嬉しそうに返すミクに、キョウが説明を始めた。

『それでは、早速ですが、ルールの説明をいたします。このミラーハウスへは、ミクさんお一人で入っていただきます。カイトさんは、この場に残っていてください』

 それではペアを組んだ意味がないじゃないか。そう思いながら、ミクは説明に耳を傾けていた。

『ミクさんが無事に出てきたら、そのあとはカイトさんにバトンタッチしていただきます。カイトさんにはミクさんが入ったら説明をさせていただきます』

 そういって、ミクは中に入るよう促された。

『それでは、お気をつけて』


_ミラーハウス・調整室_

「それでは、カイトさん、ここの調整室までお越しください」

 そういって、キョウはカイトを調整室へと呼んだ。

「キョウ・・・なに?」

「カイトさんには、間違い探しをお願いしたいのです。ここの噂はご存知でしょうか?」

「一応・・・」

「方法は企業秘密ですが、ミクさんの中身を入れ替えさせていただきます。かいとカイトさんが知っているミクさんと違うところを探してください。それでここのアトラクションは終了です」

「分かった」

 ミラーハウスは、まだ始まったばかり。

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