アクアツアー・第二・第三ステージ
ステージ二は、当然ながらさっきとよりも難しくなっていた。まず、敵とお距離がさらに遠くなっている。そして、当たらないのだ。的の動きが複雑でスピードも速い。
「ちょっとこれは・・・難しすぎじゃないですか?」
そうひとり言を呟きながら、ミクはどんどん発射していく。あと少しで水がなくなる・・・そう思ったとき、アナウンスが入ってきた。
『お疲れでした。ステージ二でのお客様の得点は三十点。失格点までのこり九百五十八点でございます。それでは、ステージ三へまいります』
そういって発車したが、途中でアナウンスが入った。
『ミク・・・新しいの・・・使って』
そう言ったのは確かにカイトの声だった。ミクはかなり驚いたが、ミクの乗っているそばにスピーカーがあったからすぐにそこからの声だと理解した。そして、ミクのすぐそばには新しい水鉄砲が置かれていた。さっきよりも若干大きくて、威力が強そうなものが置いてあった。
「これ・・・タイミング的にはものすごくありがたいけど、重そう」
そう声に出てしまった。
『大変長らくお待たせいたしました。ステージ三へ到着でございます。次の発車は十五分後でございます』
そういって、またアナウンスは切れてしまった。
ステージ三は、新しくもらった水鉄砲のおかげで、遠くの敵を一斉に倒すことができた・・・が、それでも少し重い。
「カイトさん・・・重くてちょっと使いにくいの渡してきたな。わざと・・・なのだろうか?」
そんなはずがないと思っていても、ミクは体力、筋力共に平均的で、少し人より目がいいくらい。そんなミクに思い水鉄砲など使えるはずもなく、途中からさっきの水鉄砲に戻っていた。
『お疲れでした。ステージ三でのお客様の得点は、百五十八点。失格点まで、残り八百点でございます。次のステージへまいります』
そのアナウンスとともに発車した。
先ほどチラチラとこちらをうかがっていた影はいつの間にか消えていた。
『大変長らくお待たせいたしました。ファイナルステージへ到着でございます。次の発車は二十分後でございます』
次がファイナルステージになるという。それを聞いたミクは、少し安心していた。
__持ち点が八百点あることに安心しながら。
_アクアツアー・調整室_
そこには、カイトがモニターを見ながらモニターに映っているセイレーンと会話をしていた。
「ミク・・・大丈夫・・・だよね?」
【マスター。手加減してあげてもいいよ!ニンゲンなんて簡単に潰せちゃうんだから!】
なんでこんなことができるのかは企業秘密だそうだが、この機能を使って、今までのステージやファイナルステージの準備を整えてきた。
「大丈夫・・・ミク・・・強い・・・信じてる・・・」
【妬けちゃいますね。わたしの出番ギリギリまであの子・・・ミク?を観察してたけど、マスターが惹かれそうな要素は見られませんでしたよ?】
さっきからセイレーンはミクを観察__という名のストーカー__をしていた。
「セイレーン・・・そろそろ・・・準備・・・」
【はぁ~い!】
残るはファイナルステージのみ。




